mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

8.28小川里美バースデーサプライズレポート。

あれから一年......。

また、夏の終わりのこの日がやってきました。

サプライズ部活動報告。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

サプライズ部部長、小川里美さま。今年はめっちゃご警戒。

Instagram

 

去年やらなかった「バズーカ」なんて言葉をわざわざ口に出さなければ良かったという後悔も先にたたず。

 

それでも......。

やるしかないわけで。

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書くまでもないと思いますが本物じゃなくてクラッカーね(笑)

 

パーティーグッズ バズーカ型クラッカー ゴールデンバズーカ

パーティーグッズ バズーカ型クラッカー ゴールデンバズーカ

 

 

さて、そんな、今年の

8.28(前後)小川里美バースデーサプライズ

は、「プロ意識」が発揮され、「しつこさ」を打ち出した企画となりました。

今年は主に歌手で構成されている小さな「サプライズ部」から、各界のプロが様々な視点から綿密に計画し、FBメッセージの企画スレッドを伸ばしに伸ばすという、大きな羽ばたきを見せ。

当日朝、スタートの単独バズーカ突入を担当した私も、全貌を把握している自信はないくらい(笑)

 

まず「今年はこれで終わりかな?」と思わせる目的で?(笑)前日までに何度かのサプライズもあり。


当日の流れは...

(細かい作戦遂行方法、隊員などはマル秘で割愛している場合があります)。

 

鳥木、小川家に突入。

バズーカ発射。

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エレベーターの監視カメラについつい愛想笑いをしてしまった私でしたが、玄関前で靴を脱いだ時、突入の覚悟が(笑)。

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そんな決死の突入で完全にやりきった感を出しつつ、近所のレストランへお昼を食べに。

 

もちろんこちらにも待ち構えている部隊がおりまして、入り口と個室で二段階クラッカー。しつこい!!

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疑って他のドアも開けに行く、浴衣姿も可愛い里美ちゃん(笑)。

 

あとはゆっくりランチ...。

このお店がまた美味しくて!!!

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イタリア、ピエモンテ地方で私が住んでいたブラのご近所で、美味しいものと美味しいワインを求めて何度か訪れたLa Morraのワインが出てきたのも嬉しかった!!

花火つきデザート&私の本気バースデーソングであやっち(久々登場。息子の初恋のピアニスト、清水綾さん)の娘ちゃんが号泣してしまったのもご愛嬌(笑)。

 

そして、これだけ驚かされたのに、優しい里美ちゃんは、この後集まった面々をどうやっておもてなししたらいいか、ばかりを気にしていて。

私たちを「とりあえず家に...」と......。

 

それが私たちの計画の一部とも知らず......。

 

さて、私たちがゆっくりとランチをしていた時、小川家では。

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繰り返します。家主不在。

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オペラシティ”カルメン”でご一緒した大隣さやかさんも!!

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今よそでランチ食べてるのに!!!

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!!!!!!!

 

もう、流石にサプライズ、バズーカは終わって、あとは後々、家に人が増えてくるくらいかなあ?と、予測はしていたかもしれませんが、そうは問屋が卸さない!!!

 

まさかの帰宅バズーカ(笑)。

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これがメインメニューでした〜〜。

大・成・功

まあ、その後もバースデーケーキと共にソプラノ山口佳子ちゃんと、サプライズ初参加、ソプラノの佐藤篤子ちゃんが現れた時に、更に2発バズーカが発射されたんですけどね。

計4発。

私と、美人スナイパーKさんとは、バズーカ発射動画などを見て研究を重ねての本番(笑)。

結果、ちょっと近すぎたんですけどね。

皆様、バズーカは2m強の距離をとって発射しましょう。けっこう飛びます。

 

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ケーキ到着サプライズ(本当にしつこい。笑)の時間に合わせ、浴衣を脱いでハッピーバースデーTシャツに着がえろと促され、おかしいと思いつつ従う里美ちゃん(笑)。

(佐藤篤子ちゃんは翌日本番で泣く泣く、サプライズだけして帰宅...。笑)

 

そして、宴もたけなわ、満を持してのアレ!!

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(後ろで少し気の毒そうな表情をしているのはヤマハの相馬さん!今回の藤原歌劇団《カプレーティ家とモンテッキ家》の楽譜関連でもお世話になっております!)

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家主がブルーになる、というコリアンドロ効果は変わらず。

弥生です。三月生まれです。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

さっきまでこんなに幸せだったのにね!

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お誕生日おめでとう!里美ちゃん!! 

 

最後は暗い顔で別れちゃったけど、私たちの愛、伝わったよね。

 

しきりに「新国立劇場でコリアンドロ蒔いたらどうなるかな」とか、「9月11日、楽しみですね」とか言ってたけど、どういう意味かな......?

 

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 今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」

舞台でロメオとして生きること #日本で女性として生きること

9/10、9/11に新国立劇場で公演されるベッリーニ作曲、イタリア、ヴェローナに伝わるロミオとジュリエット伝説を基にしたストーリーのオペラ《カプレーティ家とモンテッキ家》(私のロメオ(ロミオ)役での出演は11日、日曜日14時です!)。

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日、11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

 

先日、合唱団と初顔合わせがあり、男声合唱の迫力の声に驚愕。

このオペラ、舞台に登場する合唱は男性だけで、女声合唱は裏歌のみなのです。つまり舞台に登場する見た目も女性な人物はジュリエッタだけ。(今回の公演では女声合唱の方々が助演として舞台に現れたりする...かもしれませんが)。

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普段は稽古着としてロングスカートを着用する私も今回の稽古中の脚はこんな感じ!

でもしばしば膝当てを付け忘れ、すでに膝は痣だらけ...。

 

さて、この《カプレーティ家とモンテッキ家》というオペラ。

当主カペッリオ(ジュリエッタの父)に呼び出されたカプレーティ家の一族郎党が、敵のモンテッキ家と、残忍な当主(ロメオはカペッリオの息子を殺したのです...)、彼らはまだ名前しか知らないロメオへの復讐を誓うシーンから始まります。

ロメオ(私)は、顔を知られていないというのを良いことに、そこにモンテッキ家のいちメッセンジャーを装って登場するのですが、登場を裏で待っている時に聴こえる、合唱団が叫ぶ、

ロメーオ!

という声が本当に憎々しげで恐ろしくて、みんな本当に私のこと嫌いなんじゃないの??と、涙チョチョギレそうになりました(笑)。

 

しかし、恐れを知らぬものより、恐れを克服するものの方が真に強いのだと、

ナポレオンも言っていたし!

 

涙をこらえて割って入ってみれば、いつもの頼りになる面々。

 

この間は笑いながら花を持って突入してきたヤツが、今度は男装して剣を持って来たよ、みたいな。

 

ハバネラより、ロメオの登場のアリアの方が100倍「難しい」とは、ハバネラにはハバネラの難しさがあるので言いませんが、なんて言うのかな、イタリア語で言えばimpegnativa?faticosa?日本語で言うと、労力を要する?まあ...タイヘン、です。

 

タイヘンなんですが、なんだか、ものすごい解放感!

これは何故だ、と考えた時に最初に思いあたったのは昔から剣士、騎士への憧れが強かったこと。憧れ、ていうのは「もちろん」白馬の騎士にさらわれるほうではなく、騎士になるほう!

私の出生の秘密(全くそんな大袈裟ではない。笑)については、こちらに少し。

ロミオとジュリエットvsカプレーティ家とモンテッキ家 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

でも、よくよく自分の胸のうちに聞いてみると、これは、幼い頃からの夢が叶った、とか、そういう積極的な喜びではなく、どちらかというと、マイナスがゼロになってホッとするような、やはり「解放感」と言う言葉がしっくりくるもの。

 

話は変わりますが(本当は変わってませんが)、私はまあまあフェミニストです。

母ちゃんメゾソプラノができるまで。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

とはいえ、↑こちらにも書きましたがミスコン見るの好きだし、お神輿には別に乗りたくないし、ピンク色も好きだし?、飲み物を注いだり料理を取り分けたりも自分の方が上手そうならやるし、マッチョ思想にしばられて男らしくしなければ!と思っている男性を可愛らしいもんだなーと思うこともあるし(笑)......いいかげんな、軟派なフェミニストです。

 

そして、男らしさとか、女らしさとか、女だからとか、男のくせにとか、そういう言葉、というか方便を使ったり、信じたりしている人を心底憐れに思っているのに、私自身もやはり女らしくしなければ!という考えに縛られていたのだなあ、と、最近痛感したのです。

そのきっかけが、男役を演じることだった、ということで、話が繋がります。

 

(↑開放感ではなく、解放感、でした...恥...。)


Twitterでちょうど話題になっているタグ #日本で女性として生きること を見つけ、様々な事象を拝見し、そうそう、と思ったり、驚いたり。

 

 

素敵なスピーチも発見。軟派フェミニストの私にも優しい...。

 

日本で」という部分に私なりの経験を付け加えると、また硬派、というか立派なフェミニストの方々には怒られてしまいそうなゲンキンな話なのかもしれませんが、例えば「イタリアで」だと、女性らしくしていることで得をする分量が、損をする分量より大幅に多く、しかも特に無理をしてらしくせず、「女性である」だけで得するので、イタリアで女性として生きることに特にプレッシャーを感じません。誤解を招かないよう付け加えると、得をもたらすのが必ずしも男性ということもなく。

しかし「日本で」は、まず得を与えるのはだいたい男性であるという前提で話をされていることが多く、現実的にも割とそうで、しかも、イタリアと同じくらいの得を享受するためには、小綺麗(まあ大綺麗でも。笑)にして、相手(男性)を立て、ちょっとおバカで(ふり、または実際に)、でも気は効いて、学歴も身長も高からず低からず......もっと色々あるかもですが、とにかくハードルが高い!!!

そしてそのハードルを越えるためのハウトゥーが惜しげも、いや、恥ずかしげもなく世に溢れている!!(笑)

愛され女子になる方法ってなんだ?

(息子なんてなーんも努力してないけど愛され子供です)。

とにかく「日本で女」はコスパが良くない。

イタリアが全面的に良いとは絶対に言いませんよ!イタリア人は女性を大切にするのと同じ自然さ(天然さ?)で色んな差別をしますからね。

 

さて。

 

オペラ《カプレーティ家とモンテッキ家》で私のお気に入りのフレーズのひとつが、ロメオとジュリエッタの二重唱の中でジュリエッタが歌う、

 

Io morrò se mio non sei 

 

という部分。

 

もしあなたが私のものでないなら、私は死んでしまう

 

と言っています。

稽古中、ジュリエッタの前に跪いてこの言葉を聴いたとき、またまた、実はけっこう日本的マッチョ思想に毒された私は、

「あれ?あきえちゃん(ジュリエッタ役、光岡暁恵さん)、歌詞間違えた?」

と、思ってしまったのです。

 

se tua non sono

 

私があなたのものでないなら

 

じゃないの??と。

 

あー、自分が憐れ!!

 

やはり実生活で100%の自分らしさを見つけて、発揮するのはなかなか難しいと思います...。

しかし、幸運にも私は、舞台の上だけでも自分らしさを発揮できる、メゾソプラノが演じるロメオ、という役を生きることができるわけです。

いつもは盛って盛って谷間をこれみよがしに披露する胸も、衣装さん特製ソフトさらし?で平にして。

秘すれば花なり、秘せずば花なるべからずとなり、て、

世阿弥も言っていたし!

 

せっかくなので、9月11日まで、この解放感を味わい尽くそうと思います。

まだ終わってませんが、またいつか歌いたいなあ、ロメオ。

あと、《皇帝ティトの慈悲》のセストとか、《オルフェオとエウリディーチェ》のオルフェオとか...。

ご依頼お待ちしてます...。

 

まあ、こんなにズボン好きみたいなこといいつつ、今PCで開いてて真剣に眺めてる?のはドレスの通販サイトですけどね。

 

 

 

 

ロミオとジュリエットvsカプレーティ家とモンテッキ家

皆様は《カプレーティ家とモンテッキ家》と聞いて何を思うでしょうか?

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日、11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

オペラをご存知の方なら、ジュリエッタの歌うアリア、「ああ幾たびか」の流麗なメロディーが頭に浮かんだりするでしょう。(ちなみに、コンクールやオーディションで歌わない方が良い曲としても有名ですが、それでも歌う人も多い魅力的なアリア)。

 

オペラに興味が無い方なら...?

「は?か、かぷれー?...もんて?...何??」

て、感じですよね。

 

でも、《ロミオとジュリエット》なら。

悲恋の主人公たちとしてこの世で一番有名な二人ではないでしょうか?

シェイクスピアの四大悲劇、には、意外と入ってない戯曲ですが(笑)、

「ああロミオ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」

「不実な月に私たちの愛を誓ってはいけません」

など、ロマンチックな台詞の数々が有名で、ここから派生した作品や、用語にも事欠かず。

《ウエストサイド物語》

もだし、障害があるほど燃える、

ロミオとジュリエット効果」

とか。

私も最近知ったところでは、

「ロミオメール」

とか。

なんでも、昔の彼女に復縁を迫るロマンチックなメールのことらしいです(すごく良く言うと!笑)。

 

さて、イタリアの天才作曲家、ベッリーニの名作オペラ《カプレーティ家とモンテッキ家》は、シェイクスピアが「ロミオとジュリエット」の着想を得た中世イタリア、ヴェローナの悲恋の恋人たちの伝説から、同じく着想を得て作られた作品。

もうひとつ、グノーが作曲した《ロミオとジュリエット》というオペラもあり、そちらはシェイクスピアの戯曲を原作としています。

クラシック系では他にも、いずれもシェイクスピアを題材に、チャイコフスキーの幻想序曲《ロミオとジュリエット》や、ベルリオーズの独唱、合唱付の劇的交響曲ロミオとジュリエット》(歌ってみたい!)、プロコフィエフのオペラ《ロミオとジュリエット》もあります(踊ってみたい!笑)。プロコフィエフの方はそこから更に演奏会用組曲になっていたり、ピアノ組曲になっていたり。

プロコフィエフの”ロミジュリ”はたぶん一番多く観ているバレエですが、ロシア、ボリショイ劇場で聴いた舞踏会の音楽の重々しさは思い出すだけで胸が詰まります...!!

ものすごくオープンマインドだったオブラスツォワ師匠が、「ロシア音楽だけはロシア人にしか表現できない」とうっかり漏らしたことがあるんですが......私の考えではロシア人並みに下半身がどっしりしていて、ロシアジョークで笑える理解力があれば可能ではないかと思っています。まあまあハードル高いですけど(笑)。

 

さ、こちらが、私の師匠オブラスツォワの旦那さま、アルギスさんが指揮しているボリショイ公演のDVD!

 

プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」全3幕 [DVD]

プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」全3幕 [DVD]

 

そして、この間スペインに行っていたときにもこんなコンサートを聴いたような、チャイコフスキープロコフィエフの”ロミジュリ”の組み合わせ。

 

チャイコフスキー&プロコフィエフ:ロメオとジュリエット

チャイコフスキー&プロコフィエフ:ロメオとジュリエット

 

こちらは私が尊敬する超演技派メゾソプラノ、ファスベンダー姐さんが歌うベルリオーズ。 

 

ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 (2CD)  (Berlioz, Hector: Romeo et Juliette)

ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 (2CD) (Berlioz, Hector: Romeo et Juliette)

 

チャイコフスキー&プロコフィエフに、更にベルリオーズもプラスした、やりすぎ感ならこちら?! 

 

 

映画でも、1968年版がオペラ演出家としても有名なゼッフィレッリ監督、オペラ《フィレンツェの麦わら帽子》なども作曲したニノ・ロータの音楽、主演がオリヴィア・ハッセー(父親がオペラ歌手)と、布施明、じゃなくてレナード・ホワイティング。

 

ロミオとジュリエット [DVD]

ロミオとジュリエット [DVD]

 

 

そして、私がリアルタイムで観たのは1996年版。ディカプリオがロミオでブラジルのギャングの抗争に読みかえ演出のやつですね。

 

今週のお題「映画の夏」

 

あと、今知りましたが、2013年版もあるようです。日本公開はされてないのかな??

 

その他、舞台でのストレートプレイ、ミュージカルなども含めたら、どえらい量の《ロミオとジュリエット》が世の中には溢れているわけです。

 

皆様も、様々な媒体から「ロミオとジュリエット」の色んなイメージをお持ちではないかと思います。

 

そんな皆様にこそ、観ていただきたい「もうひとつのロミオとジュリエットが、

オペラ

カプレーティ家とモンテッキ家

なわけです!!

ロミオとジュリエット。ヴェローナの街で、2人はなぜ引き裂かれたか? - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

何しろ、こちらは巷に溢れるシェイクスピア原作ではありませんので、 諸々、違いがあります。

 

ロメオ(ロミオ)がモンタギュー家(モンテッキ家)の坊ちゃんではなく、すでに家長だったり。

ロレンツォ(ロレンス)が神父ではなく医師だったり。

 

他にも何が違うか確かめに、ぜひ、9月10日(土)、11日(日)、新国立劇場へお越しください!!

 

私がロメオを歌うのは11日の公演です。

 

そうそう、女性(メゾソプラノ)がロメオを演じるのも、このオペラ《カプレーティ家とモンテッキ家》ならでは!

(しまった!宝塚とは被ってる!!笑)

 

 


 前にもいつか書いたかもしれませんが、私は鳥木家(どこの家とも特に対立してません。笑)の三女として生まれまして、当然男子を望まれていて、用意されていた名前は「大輔」一択。

「昔は生まれる前にそうそう性別なんかはっきり分からなかったから、命拾いしたね」

と、実の母に言われたこともあってか?中学に入って強制的に矯正されるまで自分のことを「僕」と言っていたし、一応自分が女性だとは知っていましたが、どこか、本当は男性なんじゃないかなあー?と思っていた節もあります。

大学生くらいまでは普通にしばしば男性に見間違えられていたし、はっきり言って...いや、やはりはっきり言うのはやめますが(笑)、とにかく、ロメオ役、楽しんでおります。

 

 

残念ながら壁ドンとお姫様抱っこはあるかどうか分かりませんが?!床(ゆか?とこ?)ドンがあるかも(笑)

公演までのあとひと月弱、こちらのブログでもまだまだ「もうひとつのロミオとジュリエット」こと《カプレーティ家とモンテッキ家》の魅力をお伝えしていきたいと思いますので、ぜひぜひお付き合い下さいませ!

 

そして公演のチケットはお早めに!良い席、まだ今ならあると思います!!

ご質問、ご相談などもお気軽にTwitterなどで話しかけていただけたら〜。

 

 

 

 

熊本地震チャリティーコンサート終演!

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イタリア、 フィレンツェ在住のバリトン、渡邉弘樹さんの呼びかけで集まった、

ソプラノ 髙橋絵理さん

テノール 寺田宗永さん

ピアニスト 菊地沙織さん

メゾソプラノ

そして、

藤島新さん

 

この奇跡のコラボ。

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一部はオペラ歌手たちでしっかり、ずっしりイタリアオペラ。

絵理さんとはカルメンのあと、彼女の留学先、ボローニャでも会いました。

帰国前夜から...久々の日本! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

彼女も、男声二人も、わざわざ言うのも気恥ずかしい話ですが、声の良さはもちろん、イタリアで、生半可ではなくしっかりイタリアオペラに必要な要素を身につけた素晴らしい歌い手たちで、一緒に歌うのが本当に楽しかった!

渡邉弘樹さんとは、私がフィレンツェ歌劇場の研修所に通っている時に出会いましたが、もっとそのずっと前から、今現在もフィレンツェを中心に活躍されていて、当然、といえば当然ながら、しかしイタリアに行けば誰でもがなれる、というわけでは無い綺麗でナチュラルなイタリア語と音楽性で......。あー、いいもん聴かせていただきました!!

そして、絵理さんと、てらっちこと、寺田さんのペアで数日前に、私も今稽古中の《I Capuleti e i Montecchi》の、素晴らしすぎる舞台を観たばかり。

なんだか、スターに会えたファンみたいな気持ちにもなりました!

ぜひまた共演したい実力派な皆様!

しかも、性格が良すぎる皆様!!

ノリもいいよ♡

ちなみに、張り切って私たちの写真を撮ってくれたのは、楚々とした美人ながらなかなか熱いピアノを弾いてくれる沙織さん!

こんな感じで、楽屋(小規模サロンコンサートのため、全員一緒!笑)も楽しく......。

 

さてさて、コンサート2部ではいよいよお待ちかね、トスティ2曲、そして、ハレルヤが藤島新さんのソロ。

楽屋にいたオペラ歌手たち、藤島さんの美声に驚愕しておりました。

ステージ101」、リアルタイムで見たかったなあー。

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藤島さん!超美青年......。

そんな藤島新さまの歌声を堪能して。 

最後の「禁じられた音楽」は全員で!

 

 

みんなでフレーズを歌い分けたり、一緒に歌ったりしたのですが、男声で聴くと(私には)ピンとこなかったこの曲、藤島新さんのソフトな美声だと、全く違和感なく!素敵でした。

 

アンコールは、まずオペラ歌手たちによる「Con te partiro'」。

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こちらの会場ルールで、アンコールからは撮影OKだそうで!

お客様が撮って下さった写真、なぜか私がカメラ目線(笑)。

 

そして最後に。

ステージ101」から生まれ、私達は教科書に載っていた合唱曲として知っている、「涙をこえて」を全員で。

藤島新さんの指導により、合唱曲の楽譜から少し「スタジオ101」仕様に変更して歌いました〜〜。

超・超・超・超・超楽しかった!!!

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またこんな機会があれば次回はぜひしっかり踊りたいし(笑)、あと、同じく「ステージ101」生まれの合唱曲「怪獣のバラード」も歌いたい〜。

 

藤島新さんは、クラシック界、その他芸術全般にも非常に造詣が深く、打ち上げでもお話に興味が尽きず...。

素晴らしい一夜となりました。

 頭の中ではいまだに「涙をこえて」が鳴り響き、口からはアルトパートが溢れでています!!

 お題「よく口ずさんでいる曲」

 

そして、大切な一番の目的。

熊本地震で被災された方々への義援金も、まだ集計中かと思いますが、コンサートのチケット代以外にも、皆様にたくさんの募金をしていただきました。

感謝に絶えません!!!

ありがとうございました!!!!!

 

誘って下さった、同じ九州産、フィレンツェ育ちを感じる!?渡邉弘樹さんにも、改めて感謝!!

(弘樹さんは大分ご出身。ちなみに藤島新さんは長崎のご出身)。

できることならこれ一回で終わらず、続けられたら嬉しいです。

 

 

さてさて。

私の次回出演オペラ、ベッリーニ作曲《カプレーティ家とモンテッキ家》も、昨日から立ち稽古が開始しました。

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日・11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

剣が意外と重いので、明日から腕立て伏せかダンベル運動でも始めようかと思っております......。

ロミオとジュリエット。ヴェローナの街で、2人はなぜ引き裂かれたか?

お題「好きな街」

 

ただいま稽古中のオペラ《カプレーティ家とモンテッキ家》

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日、11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

カプレーティ、モンテッキ、というのはそれぞれ、ジュリエットとロミオの一族名(名字、と言っても良いのかな?)で、つまりは、良く知られた「ロミオとジュリエット」のオペラ版。

 

物語の舞台はイタリア北部の町、ヴェローナ

 

世界最大規模のワインの見本市VINITALYが開催される都市としても知られ、夏のオペラフェスティバルの老舗(笑)、Arena di Veronaなどもありますが、やはり何と言っても、「ロミオとジュリエットの街」として有名。

観光客の期待に応えるためか、商魂たくましく、か、後からバルコニーが増設された「ジュリエットの家」なんていう観光名所もあります。

右胸を触ると幸せな結婚ができる、と言われるジュリエットの像の右子(うちの息子がおっぱいにつけた名前)と、何故か左子も触られすぎて変色してテカテカ。

今から幸せな結婚をしたいようには見えない、昼からワイン飲んでヘベレケ気味のおっさんたちもジュリエットの胸を掴んだ写真を撮りあったりしていて、有名な幻滅観光スポットでもありますが...。

 

ジュリエットの家付近以外は非常に落ち着いていて、アレーナがあるブラ広場もローマのコロッセオなんかに比べて趣があるし、小さい町に教会がひしめき合っていて朝は鐘の音がうるさくて寝てられたもんじゃないんですが(規制されちゃったとかいう話も聞いたような?それも寂しい)、その音色も、それこそロミオとジュリエットの時代、中世にタイムスリップしたような気分を味あわせてくれます。

 

私が本格的にイタリアに住み始める前、色んな都市を、Casa delle donne(イタリア各地にある修道女が営む女性限定のユースホステル。カーザ デッレ ドンネ=女性の家)に泊まりながら旅したとき、この街に住んでみたいなあ、と思ったふたつの街が、実際その後住んだフィレンツェと、ヴェローナでした。

 

そんな憧れの街。ロミオを演じていると、ヴェローナ在住!みたいな気分を味わえてなんだか嬉しいのです。

そして、歌詞にヴェローナと出てくるだけでもなんだか嬉しいのは、VERONAという言葉がとっても歌いやすいから、というのもあります!(笑)

試してみて下さい!

  • 下唇の内側に少し歯を沿わせてから柔らかく微笑むように口を開いてVE
  • 軽く舌を巻いて唇を丸い形で前に出して、少し長めにRO〜
  • 舌を平たくして硬口蓋に優しく、しかし、しっかりと押し付けてから下あごに落としつつ、ため息を吐くようにNA

発音するだけで歌っているような感じになりませんか???

 

同じように、「ロミオとジュリエット」のイタリア語発音、ロメオとジュリエッタも、やはり「絵になる」ならぬ「歌になる」名前。

 

オペラ《カプレーティ家とモンテッキ家》での、二人のDuettoの始まりは、こんな感じ。

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Ah! mia Giulietta!...(ああ!僕のジュリエッタ!)

Ah!... Romeo!...(ああ!...ロメオ!)

 

ロマンチックが止まりませんっ!!!

 

これが例えば、「ロミオとジュリエット」のアイディアの元になったと言われるギリシャ神話の「ピュラモスとティスベ」だったら?

(イタリア語ではPiramoピラモ、とTisbeティスベ)。

 

オー!ミーア ティスベ!...

 

オー!...ピラモ!...

 

いまいちです(笑)。

 

ロミオとジュリエットに類する「許されざる恋」の神話や伝説は他にもたくさんあったのに、天才シェイクスピアがこのヴェローナが舞台のロメオとジュリエッタを選んだのには、そんな理由もある気がします。

 

 

そんなわけで?

結局自分が住みはしませんでしたが、ヴェローナは私が住んでいたフィレンツェからもさほど遠くはなく、友人が住んでいたり、アレーナにオペラを見に行ったり、と、楽しい思い出もたくさん。

 

あ、こんなこともありました......。

 

何故かは覚えていないのですが、日本人の女の子(当時はまだ”女の子”でいける歳でした。笑)ばかり4、5人でヴェローナの、友人お勧めのレストランで夕食を食べていて。

とっても美味しいレストランで、楽しく食べてお喋りしていたんですが、隣のテーブルのイタリア人男性の団体、まあまあ大人数だったような覚えがあるんですが、楽器を持っている人などもいて、どうやら音楽家たち。

どうもチラチラとこちらのテーブルを見ていて、注意を惹きたい感じ。

そこで彼らが選んだのが、イタリア語で「乾杯」の時に言う”CIN CIN”が、日本では男性の「アレ」を意味するらしいぞ、という話題。

そして、ゲラゲラ笑いながら、”CIN CIN”、”CIN CIN”と、だんだん明らさまにこちらを見ながら繰り返す彼ら。

普通の?日本人の女の子なら「えー、やだー、なんだろー」なんて言いつつ、困り顔で相手を喜ばせてしまうかもしれませんが、私たちはすでにもうその話題には飽っき飽きしているイタリア在住揃いでした。

彼らのニヤニヤ顔に「なんだてめーら」と睨みつけてツーン!という態度で応酬。

すると相手もさすが音楽家だけあって(?)雰囲気を読み、しーーーん、と、静寂が訪れ......。それ以降はどちらのテーブルも和やかに食事が進み。

私たちがメイン料理を食べている頃、頼んだ覚えのないワインが私たちのテーブルに運ばれてきました。

そう。

あちらのお客様からです

てやつ。

お上品な日本人女性たちに不快な思いをさせたお詫びに、お下品なイタリア人男性たちが(笑)ワインをくれたのでした。

お上品でおゲンキンな私達はもちろんそれを受け入れ、ワインが注がれたグラスをかかげ、声を揃え、

 

「チンチーーーーン!!!」

 

ワインをせしめる作戦だったみたいになってしまった感もありますが、結果、超和やかな、思い出深いヴェローナの夕べとなりました。

 

あれ?

書き始める前は「ロミオの一族とジュリエットの一族はなぜ対立していたのか」という話を書こうとしていたのに!!

 


 

 

 続き(というか本文)はまたいつか......。

稽古は順調に進行中です!!

 

 


 

メゾソプラノはブルーベリー色の夢を見るか?

お題「最近見た夢」

 

東京、多摩地区の名産物といえば!

そう!ブルーベリー!!

 

 って、私も引っ越してくるまで知りませんでしたが...。

こんなのもあるよ。

 

小平ブルーベリー石けん

小平ブルーベリー石けん

 

 他にも、ブルーベリーカレーとか。

ブルーベリーカレー | その他加工品 | 東京・多摩のおみやげ 

 

小平市が日本におけるブルーベリー栽培発祥の地らしいのですが、私が住む国分寺市にもたくさんブルーベリー園や販売所があります。自動販売機も(笑)。

 

さて。

そんなわけで、狩ってきました、ブルーベリー!

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https://www.instagram.com/p/BIExS4vhwgu/

Una foto scattata da mio piccolo Masao! Non e' bravo??😁

一人寂しく行ったようにも見えますが(笑)、けっこう大勢のママたち&子供たちと一緒でした。

ご近所にこんな場所が!という感じに広々としたブルーベリー園で、息子とプチプチと実を摘んでどちらが大きいか比べたり、とっても平和なアトラクション。

ちょっと出来心で、バタバタ走り回っていた小学校中学年くらいのガキ大将風の子に、「木の奥の方に手を突っ込むと大きい実があるよ」と囁いてみたら、「野郎ども!情報が入ったぜ!!」とばかりにちびっ子ギャングたちに話が伝わり、生意気そうな男子たちがみんな頭ごとブルーベリーの木に潜り込んで蜘蛛の巣に絡まれたりしていたのも、なかなか見ものでした。

まあ、本当に奥の方に大きいのあったりもしましたから、嘘はついてないのです。

 

恥ずかしながらブルーベリーがどんな風になっているかも知らなかったので、木々や実の美しさにも新鮮に感動したり。

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オニユリと絡みあっている木もあった〜。

1時間程度でしたが、楽しく過ごせました。

 

幸いカンカン照りではありませんでしたが、それでも身体に熱が溜まった感じで、帰宅後はシャワーを浴びて昼寝。

初めての体験の後だからか、変な夢を3本立てくらいで見ました。

どう「変」かと言うと、私の(起きても覚えている)夢はいつも起承転結があって面白いのに、その時の夢はあんまり面白くなかったのです!!

 

そんな、面白くもない夢の話を、私は今から書こうとしています(笑)。

 

ひとつは、砂利道を歩いていたら郵便屋さんの自転車が私の真横にバッタリと倒れこみ、手を貸そうとしたら郵便屋さんは人形で、それに気を取られている間に息子を誘拐しようとしていた人がいたことに間一髪気がついて事無きを得る、というショートストーリー。

 

あとふたつは長めだったので詳細は割愛しますが、クライマックスはどちらも紫色のもので何かが汚れる、という、ブルーベリーの影響過多な夢(笑)。

 

レストランの広大なワインセラー(なんとなくフィレンツェエノテカ・ピンキオーリなイメージ)で、マダムとお話をしていたら大きな地震が来て、ワインがドンガラガッシャーン!!という勿体無さ過ぎる夢がひとつと。

 

もうひとつ。そのものズバリ、摘み取ったブルーベリーを、夢の中の私は何故か誰かのコンサートの楽屋見舞いに持って行くのです。

野外音楽祭のようで、楽屋も外から直接入るほったて小屋的な感じ。

私はその楽屋にいた、タキシードの上着を脱いだ服装の男性音楽家と立ったまま向かい合ってカゴの中のブルーベリーをムシャムシャ食べながら話していて。

そこへ、二人の側面にある楽屋入り口ドアから、ものすごく面白いギャグを決めながら入って来た人がいて(その最高に面白いギャグは残念ながら起きたら忘れていた)、私は思わず口からブルーベリーを噴き出してしまい...。

向いにいた男性の顔から白いシャツまで、紫色の飛沫が飛び散らかってしまい、もうすぐ本番だ、ヤバイバイ、と、アタフタする夢でした。

知らないひとでしたが(私の夢にはほぼ知らないひとしかでてきません)、なんとなく弦楽奏者っぽかったので、一応、弦楽奏者の楽屋見舞いにブルーベリーは避けようと思います(笑)。

 

ね。ほら、つまらないでしょ?(笑)

 

この映画くらいつまんない。ブルーベリーだけに。

 

 

主観ですが。もちろん(笑)。

同じくジュード・ローが出ているこちらがめっぽう面白かったので、Huluのおすすめに乗ってみましたが...。

 

「ブルーベリー...」の方は途中で寝てしまいました。その時みた夢も覚えてません。

起きてからも、続きを見る気もしなかったけど...最後まで見たら面白いよ、てご意見があれば頑張ってみますのでお知らせください...。

 

さて、現実で摘んだブルーベリーですが。

 

楽しいお仲間に食べていただいて、光栄でございました!

 

今年は皆忙しく《街オペ》は来年まで実現しそうに無いのですが、メンバー同士、個々では、テノール所谷さんと仲悪く(恋のライバル!笑)出演する藤原歌劇団《カプレーティ家とモンテッキ家》が9/11に。

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日、11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

 

《街オペ》と同じくブリーズノートさん主催の、ソプラノ山口佳子さんとのDuoコンサートが10/22に。

夏。消されたロッシーニ。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

バリトン押川浩士さんとも、ブルーベリーの聖地(笑)、小平でのファミリーコンサートなどがある、かも?

 

全国の《街オペ》ファンの皆様におかれましては、ぜひぜひそのあたりにお越しいただきたく存じます!

 

これの街オペバージョンってのも、いつかできるかなー。面白いのができそう。

 

あと、もうひとつ。こんな末筆に記すのもどうかと思う、ちょっと興奮しちゃう素敵な本番が、本日チケット発売となりました。

 

どんな感じで興奮しちゃうかは、また後日たっぷり書きたいと思いまーす!!あー、やばいよこれ(笑)。

 

こちらの本番準備レクチャーにもかなり興味津々。時間の都合がゆるせばぜひ行こうと思います。

 

素敵なコンサートめじろ押しの秋に向けて、ドレスがキツくならない努力もしなくては、と、真剣に中々来ない夏バテを待っています!!

セリフだけ練習しとくかな。

 

「夏バテで食欲なくてー......」

 

虚しい夢。

 

 

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

 

 

 

夏。消されたロッシーニ。

お題「今日の出来事」

 

「《カプレーティ家とモンテッキ家》稽古開始!」または「国立フェスティバルで親子セビジャーナス!」というタイトルで書き始めようとしていたところだったんですが、先ほど打ち合わせ中に見た光景がなんだか私の心を打ちまして...。

 

消されたロッシーニ

 

どういうことかと申しますと。

昨年夏に続き、渋谷ラトリエでブリーズノートプレゼンツのサロンコンサートを今年秋に、という運びになりまして。

昨年同様、ソプラノ山口佳子さんとのDuo。

昼下がりのサロンコンサート〜Douce France 歌姫たちの優しきフランス〜 byブリーズノート 終演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

昨年はオールフレンチプログラムでしたが、今年はなんと、オールドゥエットプログラム(予定)。

 

まず、とにかくいけそうな曲名出してみようっ!て感じでドバッと書き始め、やはり佳子ちゃんと言えばロッシーニロッシーニと言えば佳子ちゃん。ロッシーニの曲が他のどの作曲家のものよりも多く並び始めたわけなんですが。(Verdiは名前だけ書かれたけど曲名が書かれることはなく。笑)

そして私は特にロッシーニ得意ではありませんが、ソプラノ様に合わせるのがメゾソプラノの存在意義ですからもちろん、覚悟しておりました(笑)。

 

しかし、話し合ううち、最終的にバッサリ、全部バッテン(私じゃないよ、佳子ちゃんがやったんだよ!笑) !!

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日本が世界に誇るロッシニアーナ、山口佳子、衝撃のロッシーニ・オペラ否定(いや、否定はしてないか。笑)。

思わず撮影してしまいました。

 

それで実際何を、という話はまたおいおい...できれば近々...。

リニューアルされて更に素敵になったラトリエにて、10月22日(土)マチネです。

トップ|l'atelier|Aux Petits Chevalets

予定に入れていただけましたら。

 

 

さてさて、本来書こうとしていた方......。

《カプレーティ家とモンテッキ家》

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日、11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

音楽稽古が始まっております。

公演はダブルキャストで1回ずつ。

とりあえず、ジュリエッタ、ロメオ、テバルド、三角関係模様のキャストを軽くご紹介。

初日組が、高橋薫子さん、向野由美子さんという素敵お姉様方のペア、プラス、野じゅ......迫力系テノールの笛田博昭さん。

二日目組は、光岡暁恵さん、私、という頭の中○○○○ペア、プラス、○○○○○系テノールの所谷直生さん。

えー、特にこちら組、何の紹介にもなってないのですが...。光岡さん、所谷さんはあまりにも同世代すぎて、身近すぎて、語ろうとすると、語るべきでは無い話しか出てこなさそうで怖いのです(笑)。

大学や留学先も別々ですが、出会いは、かなり前。某劇場の某オーディション的な催しでした。

待ち時間に楽屋で話すうちに光岡さん、所谷さんを含む「ほぼ同級生」が6、7人集まっていることが分かり、意気投合して、その後........いや、やはり話せない(笑)

その日何があったかはご想像にお任せして、安心して語れる仲良し同世代エピソードを、これから育んでいきたいと思います。

もちろん、光岡さんも所谷さんも実力は折り紙付き。華やかな声も、繊細な音楽性も素晴らしくて、相性もバッチリ。今、一緒に歌えることが嬉しくて仕方ないのです。過去に何があっても、それが一番大切(笑)!!!

 

こちらは9月11日(日)が私たちの公演日。

ぜひぜひ、不穏な過去を乗り切った私たちのチームワークを観に来てくださいませ!

 

 

さて、もうひと話題。まだ稽古が押し迫る前で良かった、私のライフワーク的趣味、フラメンコの本番が先週末にありました。

2016サマーフェスティバル!in国立

つまり、夏祭り(笑)。

チャフェイ・フラメンコ教室精鋭の先輩方のステージに紛れて、親子セビジャーナスで参加。

本当は17時までの稽古の後駆けつけ普段着で踊る予定でしたが、何と幸い偶然?稽古がトリ(休み)になり、準備不足ながら、なんとなくお揃い風の装いもできました〜。

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え?母ちゃんの趣味に無理やり付き合わされてる感?

もちろん感じてますけど(笑)、お友達も観に来てくれたし、優しいお姉さんや可愛いパートナーに囲まれて、なんとなく楽しんでくれてるよね??

打ち上げは息子と母ちゃん、別々に楽しみ...。

 

さてさて、九州〜東海は梅雨明けし、関東も梅雨明け間近。

夏本番ですね〜。

人々の表情も明るく、魅力的に。

パリに住んでいる時、さすがのパリ人も夏だけは晴れやかな顔するんだなあ〜〜、と、感心したものでした(笑)。

なんてことを、いつの間にか日本に参入したブリオッシュ・ドレーで、パリで飲むより格段に美味しいカプチーノをいただきつつ思い出したりして。


皆様にとっても、笑顔溢れる輝かしい夏になりますように!!!