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mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

母ちゃん、ひとり旅。

母ちゃん。 歌手の頭の中
「旅」というほどでもないのですが、珍しくひとり身での長距離移動。
いつもは移動中、4歳児のご機嫌はどうか、よそさまに迷惑をかけてはいまいか、などに尽きている頭が、フリー。
楽譜見るとか、楽譜見るとか、楽譜見るとか、たくさんやることがあるはずなんですが、なんだかぼんやり考え事をしてしまいます。

隣に座ったママがお子さんに話していたのですが(笑)、今日から春休みなんでしょうか?
新幹線も周りには子連れママ多数で、勝手に他人の子供に癒されています。
あんまりジロジロ見るのも失礼かもしれないので、こっそり見てるんですが(よけい怖い?!)自分に責任がない場合の母子の姿は本当に良い。
母子に限らず、父子でも祖母子でもなんでも良いんですが。

ちーっちゃい赤ちゃんなんか無条件に可愛い。
バブバブ宇宙語や、まだろれつが回っていない(とは言わないか?)幼子に優しく話しかけてるお母さんなんかは、子供よりそちらに癒されたり。
少し物分りが良いはずの年齢なのにうるさくして親に叱られてる子供の姿もいじらしいし、ギャーギャー泣いている赤ちゃんも、私に泣きやませる責任がなければ超微笑ましい。
(ちょっと意地悪目線入ってるのかな!?)

もちろん、大変そうで助けが必要だったら率先して手を出したり、いないいないばあもします!

こうやって書いていると「どんだけ子供好きなの!」って感じですが、実は自分が子供を産むまでは苦手でした。
......いや、はっきり言ってもっと積極的に「子供嫌い」でした。

姉の子供なんて、どれほどいじめたか...。もう社会人になった今でも私を怖がっているふしがあります...。すまん。

ちょうど今稽古中のオペラ「イル・トロヴァトーレ」では、間違って自分の子供を焼き殺してしまう役を歌っているのですが、いつか本当にそんなことをしてしまうのでは?と、本気で思ったこともあります。

幸い、素晴らしい助産院に出会い、私には母親になる人間として絶対に足りないものがある!という危機感を和らげていただき、自然な気持ちで母になることができました。

(こちらです!)

私が、欠点というか、悪癖というか、成長しきれていない部分を見つけて変化させるためには、ひとつひとつ、大きな出来事が必要だったなあ、と感じます。

「子供に対する不寛容」は、出産でなんとか良い方向に。
あと、知らぬ間に太り過ぎる(笑)も出産で少し改善。
(ここに少し書きました)

他にも様々ですが、例えば、朝眠いと不機嫌、不機嫌に電話に出る、など「機嫌の浮き沈みを無関係な人にぶつける」ことをやめたのは、愛犬が目の前で居眠り運転のトラックに轢かれて死んでしまった時。自分がひどく傷ついていて、たまたま電話した相手が不機嫌で更に落ち込んだので...。

もちろんまだまだまだまだ成長しなければいけないし、これからも色々あることを覚悟しなければいけません!
がんばろー。

さて、新幹線でお隣のママが、眠いのに「眠くない」と言い張る3歳児を自らも寝てしまう、という作戦で睡眠に誘おうとしてるので、私も迫真の寝息で援護したいと思います!

少しお話して、「せっかくのひとり旅なのに隣子供ですいません」なんて、気を使っていただきました。良い人だ!


さて、母ちゃんメゾソプラノの恐ろしげな母ちゃんぶりが観れる次の公演はこちら。
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殺人犯の役をやるのに殺人をする必要はないでしょうが、人を殺したいほど憎んだ経験があれば違う演技ができるかも。
「自分の子供を焼いてしまうかもしれない」と恐れたことがある私は......怖いけど、たぶん適役です......。