mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

己の重きを知る。

まず、体重計に乗らなくなる。
これがまずい。

分かってるんですが、忙しい&食べ過ぎが数日続いたりすると、体重計から足が遠のきます......。

更に、私が計測にも利用しているWii Fit さんは、前に測ったときより体重が増えていると、その事実を数字(体重、BMI)で突きつけるだけでは飽き足らず、何故こうなったか、理由を3択で選べと責めるんです。
とんだWii Fit Sだ。

(本当は「Wii Fit U」です)。


まあ、その辛さと言ったら......。


測定前に服装によるマイナスの数値を自分で選べるので、自分でどれくらい増えたか想像して調節すれば、機械に責められる屈辱は回避出来るんですが、本当は薄着なのに厚着の2キロマイナスにする欺瞞を選んだ挙句、それでも前回より重かったりなんかした日には!


もう、その辛さと言ったら......。



「母は強し」と言いますが、母になって心が弱くなった部分もあると感じている今日この頃(例えばバイオハザードがプレイできなくなったり)、自分の重さに直面する切なさも、独り身だった頃より強めに痛い気がします。
(単に年齢と共に痩せにくくなった事を知っているからかも知れませんが......。)


8月2日の演奏会のために久々に歌ってみたレオンカヴァッロ作曲「ラ・ボエーム」のDuetto。

歌詞に、

perche' di peso a lui son io, ......

という部分があります。日本語にすると、

「彼にとって重いのは私......」。

経済的に自分を養わせるのが重荷、という意味ですが、

まんま、「体重」という意味でもある「peso」という単語を歌う時に、心にグサリと突き刺さるものがありました。

また上手いこと重そうなメロディーがついてるんですよ。

とんだS.レオンカヴァッロめ。

Pagliacci-Comp Opera

Pagliacci-Comp Opera

(本当は「R.レオンカヴァッロ」です)。

ちなみに、実演機会に巡り合うのが非常に難しいレオンカヴァッロ「ラ・ボエーム」からのDuettoが聴けるのはこちらのコンサート。

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さて、先日、勤務している音楽大学で健康診断がありました。
なかなか自分で受けに行くきっかけもないですし、毎年、ありがたい限りです。

ホールの楽屋が診察室になっていたりして、なんか楽しいし。

特にありがたかったのは、体重測定も(イタタ)あったことで、否応なしに今の自分の重さを(イタタ)知ることができましたので(イタタタタ)、無事、その後観念してWii Fitでの測定も再開することができたのでした!


夏本番までに、少し軽やかな母ちゃんになるぞ!
とりあえずWii Fit (S)に誓わされちゃったし。