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mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

「4 Fiori〜真夏の花のから騒ぎ」Duetto特練!

出演情報 《オペラ》について。
こんにちは!

「4 Fiori または 藤原藍子歌劇室」広報部長、鳥木です。

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夏も深まって参りました。

「4 Fiori〜真夏の花のから騒ぎ」

熱くなりそうです!!!

先日はリーダー小林厚子さん、歌劇室長兼ケータリング部長の藍子さんと時間をみつけて、Duetto特練を致しました。

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ひとり違うプリマが混ざってまーす。
同期のりょうちゃんと、藍子室長がいらっしゃる前に、大学の学食でお茶!

愛されヒロイン系ソプラノ二人の笑顔と美しい笑い声に癒されました♡




さて、今回のコンサート、私的目玉のひとつ、レオンカヴァッロのオペラ《ラ・ボエーム》についてのお話を一席。

(合わせてこちらもどうぞ)


私、10年ほど前に日本初演でムゼッタを演じてこのかた、勝手にレオンカヴァッロの「もう一つのボエーム」の方も広報しておりまして、隙あらばムゼッタのアリアなどを歌わせていただいております。

前に「4 Fiori」美容部長の佐藤亜希子さんと共演したコンサートで歌ったときは、チラシの演奏予定曲目に、

レオンカヴァッロ作曲《ラ・ボエーム

とあったのを、目ざとい”オペラファン”の方が見つけ、

ラ・ボエームプッチーニ作曲です!」

というクレーム?があったそうで......。

さもありなん、知名度は天と地ほども違う二つの《ラ・ボエーム》、実はかなりの因縁があります。

諸説あるので、完全な事実は分かりませんが、原作である、Henri Murgerの「ボヘミアン生活の情景」、

Scènes de la vie de bohème

Scènes de la vie de bohème



こちらにまず目をつけたのは、「もう一つのボエーム」の作曲者となってしまったレオンカヴァッロ。

台本作家でもあった彼は、自分の台本で作曲してほしい、と、プッチーニに持ちかけました。

しかし、レオンカヴァッロの台本が気に入らないプッチーニはそれを断り......なんと、こっそりと自分のお気に入りの作家であるジャコーザ&イッリカに台本を書かせて「ラ・ボエーム」の作曲を始めます。

一方、レオンカヴァッロは仕方なく自分で「ラ・ボエーム」の作曲を始めました。

そして、1896年、先に完成、初演に至ったのは、プッチーニの「ラ・ボエーム」。

怒っただろうなあ、レオンカヴァッロ......。

レオンカヴァッロの「ラ・ボエーム」は、翌年、1897年に初演されました。

イタリアでは、閏年の翌年の奇数年は最高のワインができるというそうですが、オペラ「ラ・ボエーム」に関しては、閏年初演のプッチーニ版が、残念ながら「名作」の名をほしいままにしております。

「残念ながら」なのは、私にとってですけど、レオンカヴァッロ版ではメゾソプラノのムゼッタ(ミュゼット)がヒロインで、ぴったり私のレパートリーになる役だということ。

あとは、プッチーニがあんまり好きじゃないのとか......。
勝手ながら作家に例えますと「夏目漱石」と同じ感じで、面白いのはわかるんですけど、好きになれない。

「私も!」て方がいたらお手紙下さい(笑)。

あ、でも「三部作」は好きです!
(やっぱりメゾソプラノの面白い役があるかないな、なのかな?)



そんなわけで、「残念ながら」、

「アナザーボエーム」

の位置に甘んじているレオンカヴァッロ版ですが、今回少なくともすでに二人のファンを獲得しました!!!


すでに私の10年分の「レオンカヴァッロ版ボエーム愛」を軽々と超えて深い楽曲理解をしている藍子室長と、本当に素晴らしいミミを歌ってくれるあっちゃん!


「ソプラノ&メゾソプラノのドラマティックなDuettoとして最強」


ではないか、と。

少なくとも「イタリア、ヴェリズモ・オペラ枠」では確定でしょ!

二人が全く想像できない世界の住人ではなく、充分共感できる女性達だということも、まずは演奏する私達が「いい!」と思う要因かも。

この「いい!」を、ぜひ広めたい!

Leoncavallo: La Boheme

Leoncavallo: La Boheme



お勧め録音はこちらになります。

ぜひ御一聴下さいませ。


そして、生で聴きたくなった方は8月2日、新橋へ!
残席少なくなってきております、お早めにご予約を!!!