mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

長い一週間。「パリの空の下......」




昨日のつぶやきですが......。
ようやく木曜日が終わろうとしていて、先が見えてきた感じ!

今月前半は楽なはずだったのに。
と、思って気が抜けているのも

油断大敵!

いつも二人三脚の夫は、北京だか天津だかバチカンだかに行ってるし。

夫がいたら、朝、一生懸命寝たふりしていたら、お弁当作ってもらえるもんなあ。
(母ちゃんに輪をかけて雑だけど)。


しかし、くたびれてばっかりいるわけにはいかず。

来週末は金沢でコンクール審査。
その前に、ピンチヒッター的に歌うことになった、かなり楽しそうな「ボジョレーヌーヴォー解禁パーティー」もある!

帝国ホテルで解禁?したシャンソンを歌う機会がまた!

帝国ホテルでは、歌おうかな、と思いつつ歌わなかった”Sous le ciel de Paris”(パリの空の下セーヌ川は流れる)をリクエストしていただいたので改めて練習中です。


この曲、とくにアコーディオン演奏が、「パリと言えば!」なのは、私だけではないですよね。

フィレンツェに引っ越したばかりの頃は街を歩いている間、常にプッチーニのオペラ《ジャンニ・スキッキ》の”O mio babbino caro”と、”Firenze e' come un albero fiorito”の2曲が頭の中に流れ続けていましたが、パリに引っ越した時には、かなり高確率で、この”Sous le ciel de Paris”でした。

しかし、当初は、シャンソンと言えば「愛の讃歌」か「枯葉」か、鼻からピーナッツの「ろくでなし」くらいしか曲名を知らなくて。
頭に「パリの空の下...」.のメロディが流れるたび、一緒に歩いている相手に、
「この曲、なんて曲かなあ?ほら、これ......♪」
と、歌ってみるのですが、全然分かってもらえないことが続き......。

母ちゃん、歌手なのに!!

しかしついに、やっとこさ、何人めかに勘の良い方がいて、曲名が分かり、更に、私の歌がどうおかしかったのかも分かりました。

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こんな曲なんですけど。

この三拍子、一拍一拍、私のイメージの中でのアコーディオン演奏では全てが三連符で。
(実際は全部が三連符ではありませんが......。)

つまり、出だしの2小節、
「ララララーラ」
のメロディが、

「パラリピロリポロリパラリピロリポロリ」
という3倍の音数に。

で、私はその、「パラリピロリポロリパラリピロリポロリ......」を、ものすごい勢いで口も回らずしどろもどろで歌い、

「この曲なんだっけ?」

と、やっていたわけです。


分からなくて当然。

きっと知恵袋で質問しても誰も分かってくれなかったでしょう!



そんな母ちゃん。
いつか自分でアコーディオン演奏しながら歌ってみたいなあ、と思いましたが、アコーディオンは流石に買うとけっこう高いし嵩張るし、


あ!そうだ!ピアニカ!!

YAMAHA ヤマハ PIANICA ピアニカ 32鍵 ブルー P-32E

YAMAHA ヤマハ PIANICA ピアニカ 32鍵 ブルー P-32E




手軽だし、ピアニカいいじゃーん、いいこと思いついた!


と、思った3秒後に、ピアニカ吹きながら歌は歌えないと気がつきました。


......吹きながら鼻からピーナッツくらいはできるかな......。