mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

アルペンシア音楽祭、ラストコンサート!

私が出演する最後のコンサートは27日夜、アルペンシアから車で30分ほどの海辺の町、カンヌンにある歴史的な建物群の中、オープンエアでした。

これが「楽屋口」。
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おなじみテノールHoyoonとソプラノSumi、中央はアーティストディレクターのひとり、Myung-Wha Chung氏。
一番右がピアニストのYoung-Min Lee氏。

「楽屋前廊下」はこんな感じ。
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雅!!
楽屋の中も!
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演奏会前には少しばかりの観光気分も味わえました。
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歌手ってのは......どこ行ってもこんな(笑)

プログラムはこちら。
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最初に韓国の伝統音楽の演奏もありました。
(Hoyoonが頭で叩いてる?ドラがあるのはそのため)。

さて、ここで、こちらのコンサートと、先日アルペンシアで我らがマエストロ・ペルションがパーカッショ二ストとして演奏したJolivet作曲「Haptade」のセッティングを見比べてみましょう。

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ペルション氏は一人で演奏するためギュッとまとまっていますが、けっこう構成楽器が似ています!(笑)

下の写真、パーカッションの隣にある椅子にはトランペッティストが座り、三種類のミュート(弱音器)を駆使して面白い音を出していました。

韓国の伝統音楽の方には、裏から聴いていただけですが、オーボエ篳篥のような楽器でメロディーが入ります。

曲のリズムや、耳触りもかなり似ていました!!
楽屋で「マエストロ来てるの?」なんて一緒にJolivetを聴いたSumiと話しつつ...。
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(椅子のない楽屋!...毎年第九を歌いに行くあそこみたい。笑)


さて、この音楽祭の間、私が少しだけ不思議に思っていたのが、Bis(アンコール)が無いこと。
あったものもあるかも知れないのですが、私が出演したもの、聴いたものでは存在せず、どんなに熱烈な拍手、スタンディングオベーションがあっても挨拶のみでした。

この最後の演奏会でも当然のごとくアンコール曲の準備は無し。

私達は順調にプログラムをすすめ、テレビ中継があって観客もよりサービス精神を刺激されたのか?拍手やブラボーの声もガンガンヒートアップ。

3人で歌う《ラ・トラヴィアータ》乾杯の歌がプログラム最後だったんですが、挨拶を何回しても拍手は収まらず......。

どうするんだろうなあ、と思っていたら。

アテンドしてくれていたイタリア語ペラペラな韓国美人レオノーラの、

「Perche' non facciamo un...O sole mio?」
(オーソレミオでもやりましょうよ)

のひとことで、乗った!とばかりに、とりあえず歌い始める順番だけ決めて3人の歌手は舞台へ。
あとの曲のカットや小技は全て目配せで(笑)
ピアニストのLee氏も慣れたもので、楽譜はあったのかないのか知らないけど、見事に完璧な伴奏をしてくれました。

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こちらは出演者4人の「楽屋口ショット」。
雅!!


公式HPにはメイン会場での舞台写真が。

アルペンシアリゾート
息子も連れてまた行きたい、素敵な場所でした。
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まるでミステリーの舞台のような滞在ホテルと記念撮影。
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バッチももらったし、オリンピック観に行くか!