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mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

オペラ歌手に文学。

歌手の頭の中 稽古日誌 出演情報 母ちゃん。 はてなブログ

今週のお題「読書の夏」


とかくオペラ歌手という人種、

「文化系」

と決めつけられると、

「いやいや、スポーツ選手顔負けの肉体労働です!」

と主張するもので。

それは事実ですし、

「しかも、毎日世界新記録を出さないと観客に納得してもらえないスポーツ選手」

という某イタリア人テノールの言葉も確かにその通りだー、と思います。厳しいです。


しかし、「毎日何時間も練習あってきついんでしょ」みたいにきっちり「体育会系」認定されると、

「いえいえ、一番大切なのは声を出すことよりも曲や詩の題材となる文学作品の解釈ですので、そちらにより時間を割きますよ」

なんて、急に「文化系」を主張したくなったり!(母ちゃんだけですか?)


そんなメゾソプラノ母ちゃん、最近準備中の曲、舞台に関わる作品たちはこんな感じ。

アラジンと魔法のランプ

アラジンと魔法のランプ


ヘンゼルとグレーテル―グリム童話

ヘンゼルとグレーテル―グリム童話


この二つはいよいよ明日に迫ったこちらのコンサートの題材です。

f:id:toriki841:20150810125624j:image

どちらもよくオペラやミュージカルの題材にもなる作品です。

そして、二作とも小さい頃からなぜか心惹かれるお話でした。


そして、8月23日、日曜日昼下がりのこちらのコンサート、

〜Douce France 歌姫たちの優しきフランス〜

も、「文学少女」ならぬ「文学オペラ歌手」全開の内容です。

f:id:toriki841:20150810130158j:image

ボードレールユゴーなどフランスが誇る文豪たちの詩や、ゲーテの《ファウスト》を原作とした二つのオペラからのアリアなども。

ゲーテ『ファウスト』全2巻セット (集英社文庫)

ゲーテ『ファウスト』全2巻セット (集英社文庫)


中でもお勧めな作品は、ドビュッシー作曲《3つのビリティスの歌》の原作。

ビリティスの歌

ビリティスの歌


この、146歌の散文詩集は一時期ドビュッシーと親交もあった耽美作家ピエール・ルイスの創作なのですが、発表当初は紀元前6世紀のギリシャ(サッフォーと同時代)に実在したビリティスという女性が少女時代から亡くなるまでを描いた自伝的詩篇が19世紀に発見され、フランス語に翻訳された、という触れ込みだったそうです。

内容は「ギリシア版好色一代女」と紹介されている通り、少女が恋をし、様々な遍歴を経て大人になり、娼婦になり......。

この濃厚な作品の中の三篇の詩に、ドビュッシーの流麗で耽美な音楽が合わさった《3つのビリティスの歌》

想像力(妄想力?)たくましく聴いていただきたい曲です。


お次、9月に出演するロッシーニ《アルジェのイタリア女》

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に関わっていそうで全く関係なさそうな?文学作品。

異邦人 (新潮文庫)

異邦人 (新潮文庫)


舞台がアルジェなんですね。それだけです(笑)

ロッシーニのガッチガチのコメディの中に「きょう、ママンが死んだ」とか投げ入れて不条理を極めてみたい気もしますが...。


さらにそして、9月21日、

《街にオペラがやってくるvol.2》

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こちらのコンサート、後半がゲーテ《若きウェルテルの悩み》原作のオペラ《ウェルテル》のハイライト上演です。

若きウェルテルの悩み (岩波文庫)

若きウェルテルの悩み (岩波文庫)

マスネ作曲のオペラでは婚約者がいながらウェルテルに愛され悩むシャルロットがメゾソプラノの役どころ。

たくさんの子供達の母親代わりを務める責任感と母性の人。

ウェルテルは(もしかしてゲーテが?)マザコンだったのかな......。

「ウェルテル現象」や、ウェルテルファッションの流行などを生んだ名作の世界をより鮮やかに感じることができる美しいオペラです。


そんなこんな、文化系?文学系?のメゾソプラノ母ちゃん、30日間スクワットチャレンジ中!!!

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