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mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

ルナノバ公演、ロッシーニ《アルジェのイタリア女》終演!

激しくも楽しい稽古でこの夏を熱くした《アルジェのイタリア女》。本番当日はまた急に真夏が戻ってきたかのような暑い日でした。

その暑さと、前日の初日組の大成功を受けてか、会場の皆様は初っ端からいい感じに温まり気味。

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合唱と腹出しアラブ衣装のエルヴィーラ♡川越塔子ちゃん、これまたピンクのアラブ衣装がお似合いなズルマ☆星野恵里さん、そして偉そうな帽子で更に大きくなって全長3mくらいの?!ムスタファ田中大揮さん、本当は色白すべすべのお肌を塗りと胸毛で覆ったアリ小仁所良一くんが登場しての、早口アンサンブル、そして「登場からこのアリアって、ロッシーニ何考えてんの?」て感がどーうしても拭えないリンドーロの超絶アリアを布施雅也さんが見事に歌っちゃった時点で、もう、最高潮来ちゃったんじゃないの?という盛り上がり。
続くリンドーロ×ムスタファのドゥエットも盛り上がり続け、更に、合唱団と怪優バリトンタッデーオ(うきわは友達)増原英也さんの演技力に全てがかかった超シュールな大砲でイタリア船が真っ二つになるシーンでもお客様大爆笑!!

「イタリア女イザベッラ(私)」出なくていいんじゃ?という危惧(笑)。
そして、お客様の体力とブラボーを叫ぶ喉の調子が最後まで持つのかが心配になりました。

しかし、幸い今井氏が仕込んでくれたインパクト大な演出と合唱の精鋭6人のご協力(アザとか作ってないかなー)、そして私が仕込んだ千人のサクラのおかげで!?イザベッラの登場アリアも大ウケでした。良かったー。

その後も、生の舞台ならではの諸々は起こりつつも、終始歓声と爆笑に溢れる公演でした。

私が最後まで苦労したうきわのドゥエット(笑)、大混乱の1幕フィナーレ、パッパターチ........書き出せばキリのない見所。

ロッシーニの若き日の気合い入りまくりの作品で、後年の作品にあるいい意味でもテキトーな遊びの部分がなく、やってるほうも、そして観ている方も体力勝負。

ときに気に入らない声の歌手がいると有名無名に関わらずぶった切り発言をする私の母も「全員声も動きも良かった」と超上から褒めてくれましたが(笑)、「なんでか知らんけど観とっていつもの倍疲れたわ」とも。うん。なんか分からんけど分かるわ。
ちなみに母は音楽家ではなく、元バスガイドです(笑)。

さらにちなみに、バスガイドといえば...の、超大物コメディエンヌさんが会場にいらして(何か彼女へのオマージュを織り込むのだったー!と後悔)、舞台をすごく楽しんでくれたそうでした。
だいぶ嬉しいです。

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こちらも客席の豪華メンバーのひとり、うきわクッキー(笑)を差し入れてくれた小川里美ちゃんと、楽屋仲間、服部容子レディースオーケストラの皆さん(ひとり)、塔子ちゃん、と私。

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本番直前!
キャスト&オーケストラ(ひとり)、指揮の辻博之さんと、副指揮の谷本くん(右)。

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全員集合で一緒に撮りそびれたのが悔やまれる、精鋭合唱団ルナコロ6人のうち4人と。
いつもカバー歌手、スタッフ、制作、と大活躍のルナノバの影の?要、望月唯ちゃんが撮ってくれました。
残り2人が大砲打つ役と大砲の弾役をやってる瞬間かな(笑)
私の仕込み日傘が唸りました。

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終演後。まだ役が憑依中!?

本公演、キャストがみんなキャラぴったりだった、というご感想もたくさんいただきました。

私としては才覚で人を操りまくるイザベッラより、去年やった、あくまでも人柄の良さで周りに助けられるチェネレントラ(シンデレラ)役の方が自分に近いと思ってるんですけど......その主張には誰も首を縦に振りません。
心外

しかし、そんな自分とはかけ離れた役柄のイザベッラですが、公演が終わって3日たった今も、まだ私の中にいて、雑踏にいると近くにリンドーロ、タッデーオ......舞台にしか存在しなかったはずのキャラクターの影までチラチラと感じるんですよね。

ちょっとした恐怖体験
まあ、いつかいなくなるんだろうけど、さみしいな。
またいつか再会しようね!!


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こちらは打ち上げにて。
いつもひどーくハチャメチャだけど、実は歌手ひとりひとりに寄り添った類稀な演出をしてくれる今井伸昭氏。
となりは別キャストの美人妻エルヴィーラ、柏原奈穂さん。
手前、私の隣は稽古の苦楽を共にした若いのにとっても優秀でその上ナイスキャラの、ピアニスト安元汐里さん。

皆さんのおかげで今年も素敵な夏でした。
感謝!!


私のアラブ衣装撮影してなかったー、と思ったら、アルジェには出演してないロッシーニテナーと一緒に撮ったのがあった!並べとこ。