mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

《仮面舞踏会》から、《第九》の師走へ!

「自分は最低限自分がやるべきことをやっただけなのに、他の人の働きで素晴らしいものが出来上がる」

これが、怠け者の私が一番喜びを感じることと言っても過言ではなく。
そして、これが顕著に感じられる代表が「オペラ」であると言っても過言ではないかも?

昨晩もまさに、その喜びを感じる公演でした。


とはいえ、舞台は生物。
思いがけないこともあったり。
(リッカルドのアリア〜拍手!のあと佐藤マエストロとアイコンタクトを取って私が歌い始めるはずが、昨日に限ってちょうどぴったり綺麗に全くマエストロが見えない位置になってたこととか......佐藤マエストロの腕が長くて良かった!笑)

あと、そもそも、このウルリカ役を引き受けた以上考えの外に置いておこうと決めた根本的な問題とか......。
(またぜひやりたい役だし、これに関してはまたゆっくり考える!)

色々置いておいて、とりあえず今日は!
師走の風物詩、ベートーヴェン《第九》の公演でした。

オペラの翌日ですが、場所も共演者も魅力的で、諦めるには惜しく、出演させていただくことに。
オーケストラ、合唱もすばらしく熱気に溢れ、師走の第九ラッシュスタートに相応しい公演でした!
出れて良かった〜。
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しかもこの公演、衣装貸与付きという変わり種。


どれも素敵なドレスを十数着着てみて......
せっかくなのでいつもとは違うイメージのドレスに!
昨日までの私と違いすぎて何かはにかんでる自分。笑えます......。

左から、ソプラノ、鈴木愛美さん。
テノール、笛田博昭さん。
メゾソプラノ、母ちゃん。
バリトン、谷友博さん。

鈴木さんとは、2012年に、文化庁主催『明日を担う音楽家による特別演奏会』でご一緒して以来。相変わらずのキュートさでした。

笛田さんは、昨年、トロヴァトーレや地元石川県七尾市でのコンサートなどでご一緒した、姉の息子に似ていることから親近感が拭えない(笑)、黄金の声をもつテノール

谷さんは武蔵野音大の先輩でもあり、藤原歌劇団の先輩でもあり。
言わずと知れた実力派バリトンですが、私は個人的にピアノが上手なところも尊敬しております!

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開場一時間前から、この長蛇の列!!

こちら、所沢ミューズには、来年1月23日に《ニューイヤー・オペラ・ガラコンサート》でまた歌いにきます!


その前に年内は、
13日に板橋で第九、
18日に七尾でクリスマスコンサート、
20日に金沢、23日に福岡、24日に北九州、27日に一関で、それぞれ第九です!
お近くの方がいらっしゃったら、ぜひお越しくださいませ。

さて、すでに所沢でもひと乾杯済ませましたが......これから《仮面舞踏会》の方の打ち上げへ移動!!

気が大きくなって!?所沢から初めて特急小江戸に乗車してみました。
実は中距離特急が大好きな母ちゃんなんですが、これはまだ乗ったことがなかったので嬉しいです(笑)。