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mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

邂逅。〜サバデイ日記9

昨晩は衣装、オーケストラつき舞台稽古。

1幕だけ返しながら24時まで...。
全然歌ってはないけど疲れたー。
蝶々さん、さぞお疲れだろうな(スズキの心)。
あと、ボンゾさんも!
今回のボンゾさん、第三の東洋人キャスト、キム・シンホさんですが、昨日繰り返し繰り返し、登場シーンを何度も聴かせていただき...。
ウワーッと出てきてウギャーッて何言ってるかわかんないまま去っていく、みたいな場合も多く見られ、意外と難しいんだろうなあ〜、と、低音同士としての思いやりが生まれたりするボンゾ役ですが(笑)。
シンホさんボンゾはなんだか落ち着いてるし、何言ってるかはっきり分かるし、何回やっても声抜かないでバッチリいい声だし。
別に難しくなさそう(逆に損?)。見た目も迫力あるし。
芸者登場シーンと並ぶ、1幕の見所のひとつですねえ〜。



ここ、ファランドゥラ劇場はオペラ劇場にしては、オーチャードか(笑)、てくらい裏が狭く...。楽屋もこじんまり。
でも懐かしくて嬉しい!!

メイクさん、衣装さんも皆、懐かしい面々で、再会を喜びました。
メイクさんの手元にはこんな懐かしい写真も!


自分の顔も懐かしいのですが、着ているシャツが確かアウトレットで買ったBrioniのシャツ!この時スカートも買って、もしかしたらジャケットも??今これらはどこにあるんだろう...なんて、脱線思考。

日本ではない場所での《蝶々夫人》の公演。
ファンタジーな感じが好きだと前にも書きましたが。

やはり着物の着付けなどはたまにすごいことになっていて。
さすがに左前で着てる人がいるとちょっと気になる(笑)。動きにくそうだし。

だからといって、例えば演出が本当に日本を離れてファンタジーになっちゃうと、それも寂しい...というか、日本を離れるとだいたいアジアの他の国に近付くんですよね。だったらやっぱりある程度日本を目指して欲しいかな、と。加減が難しいですね。

でも(?)、私はなんだか本当にここが大好きで。

また戻ってきたいなあ、と、思うのです。
まだ初日も迎えてないのに寂しくならなくても良いのですけど。

8年前はどんな風に思いながらここで過ごしていたのかなあ?
このアパートに、前回はダブルキャストで蝶々さんを歌っていた佐藤康子さんとお向かいさんで暮らしていて...。

あ!そう、その、康子さんが暮らしていたお部屋に今回シャープレス役のマヌエルくんが住んでいて、昨日、部屋でこれを見つけた!と、くれたんですよ!!!

f:id:toriki841:20160415184512j:imagef:id:toriki841:20160415184937j:image

前回のプログラム!!!!!

いったいどういうことでしょう??
8年間触れられていなかった場所が???

実は今いるこの部屋の洗濯機の中には、私が到着したとき、ポツンとひとつ、男性用下着(パンツ)が残っていたりもしたんですけどね(笑)。
幸い洗われた後で...。防犯用かとも思いましたが。
お掃除のお姉ちゃん、気の良い方ですが、うっかりさんみたいですねー。
まあ、細かいことは気にしません。A型だけど。

さてさて、そしてさらに、昨晩発覚した、これぞ邂逅という出来事。
24時に稽古が終了してから”ベルリン”に移動した私たち。


ビールを飲みながら自分たちが今までに受けたマスタークラスでの大歌手たちの教えぶりの話に。
みんなモノマネが上手い!(笑)

中でも特にモノマネ上手なピンカートン役の急な交代でペルーからやってきた(マドリード在住だけど帰省してた)、アンドレスくん。
実は私と同じ時にローマ、サンタチェチーリアのオペラスタジオにいたことが分かり!!
なんか見たことあると思ってたけど、某日本人テノールさんに似てるからそのせいかな、と思ってたんですよねえ〜。

実に11年ぶりの邂逅......。


懐かしさに彩られ、ベルリンの夜は更けていくのでした......。
次は道向こうの”マンハッタン”にも行ってみなきゃ。

今日もまた夜中まで、2、3幕の稽古です。