地元のお祭りが終わったような気持ちです。
我が居住地、国分寺のカーネギーとも(今、初めて)言われる、いずみホールデビューでした!
これは、急に字幕操作を頼まれた(元は聴きに来るだけの予定だった)私のイタリア時代からの友人、まちゃ、こと濱田真實さん撮影、コンサート二部のリハーサル風景。(左上の写真がアイドルのサービス目線ショット風なのが、私的には面白くてしかたありません)。
この「まだ何も決まってないコンサート」
として、皆様にお越しいただいた公演。
なんと!!(笑)
実はもう全て決まっていたコンサート
だったわけで。
テノール馬場崇さん、バリトン牧野正人さん、メゾソプラノ私、そしてピアニスト篠宮久徳さん、各々の声、音、能力、キャラクターを活かしきりながらも押し付けがましくない、楽しめるプログラムを、と、なんなら普段のコンサートよりも真剣に、入念に選び、リハーサルをして、決めまくってました(笑)
そんな中、最後の最後に決まったのが、このお方の登場。
こちらも、元はただ聴きに来る予定だった、ソプラノ小川里美さん。
出演メンバー4人で真剣に熱の入った最終リハーサルをしながら、リーダー牧野さんが、
「俺たちに足りないのは何か分かるか?それは華だ!!」
と、言ったとか、言わないとか。
そんな時、私のスマホに入った一通のメッセージ。
「聴きに行けるようになったよー」と、飛んで火に入るソプラノ歌手に、
「じゃあ、歌わせよう」
と、言ったのは誰だったのか?
そして私が、里美ちゃんに
「じゃあ、着物で来てよ」
と返信したのは誰の指示だったのか。
(里美ちゃんがここ一年くらい趣味で着物を着ていると知っていたのは私ですが)。
そんなわけで、元々プログラムの1部にあったバタフライの三重唱の導入を裏歌で歌っていただき、その後、2部の終わりまで謎を引っ張って、アンコールでご本人登場(蝶々さんご本人?!笑)となり、二人で花の二重唱を。
1部の裏歌に関しては、録音?はたまた私の腹話術??と疑惑を呼びまして、なかなか楽しかったです。
里美ちゃん、ありがとう!
明日もよろしく!!
リハーサル帰り #銀座 #歩行者天国 にて、眩しい日差しを必死に我慢して撮影。銀座オペラ ガラ・コンサート(11/16)、Electone meets Artists Passion〜情熱〜(11/20)
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2018年11月11日
どちらも聞き応え満点コンサートです!!#清水のりこ #鳥木弥生 pic.twitter.com/34Exbhnhti
さて、プログラム...と書きましたが、なにせ皆さんがいらっしゃるのはまだ何も決まってないコンサートな筈でしたので...。
当日配布のプログラムをこれまたどうしようかと、チラシ製作も任せた我が夫にこのような感じで、と頼んだところ、またもや想像を超えて来たものが出来上がって...いや、出来上がってなく、やってきまして...。
まあこれがなんと、完成形で...。
ここで多くは語りませんけれども。
影アナを担当してくれた、いつも多摩ジュニアミュージカルの公演で素晴らしいナレーションを聞かせてくれている清水生子さんには、たいへんな無茶振りを致しまして...。いくちゃん、ありがとう!
それにしても意外に真面目な?私たち、少し心配になりましたので、本番中にはやはり普段より丁寧なご説明を心掛け...た、つもりですが、本当にそうだったかどうかは会場にいた方々のみぞ知る...ということで。
(ごく真面目な私の姿)
このコンサートが、そのまま「まだ何も決まってない」で行くよ、と、決まった日から、私の中で色々な想い(と不安?)が膨らみました。
その中で支えになったのが(大げさかもしれませんが...笑)、ひとつは、フランスで師事していた名コレペティ、Janine Reissの「音楽も言葉も、今まさにそこで生まれたようであるべき」という教え、そしてふたつめは、大学生の時に授業で聞いた「歌、そしてハーモニーは、どうやって最初に生まれたのか」というお話。
まず誤解が無いように書きますが、ジャニーヌの教えは、演奏者が楽譜を無視して勝手にやっていい、なんて意味では全くなく、作品を真に大切に思い、作曲者を尊重する為の一要素として「常に溢れるフレッシュ感」が必要ではないか、というお話で、まさに、今回はまだ決まってないというキーワードによって、今から何かが生まれなければどうしようもない!...そんな状態に演奏者も観客も、一緒に追い込まれてみたらどうだろう?と思ったわけです。
そして、ふたつめ。
我々の祖先が狩猟に出かけるときに、誰かがウォー!みたいな声を上げて、他の誰かがまたウギャー!とか叫び、何か面白い感じがしたり、自分も何か発してみたくなったりして、それが重なり合ってある日いい感じになって、その日は特に獲物がいっぱいとれたり...というような事があったりして、それが歌の始まりかもね?というようなお話でした。もちろん、それをヒントにしたからと言って、そこから非常に前衛的な作品をドーンとやっちゃうような芸術家ではないので(笑)...
ただ、普段私たちが触れている素敵な音楽を演奏しながらでも、舞台の上の私たちだけが主役なわけではなく、こうあるべき、と誰も決めつけたり押し付けたりしないようなコンサートになるといいなあ!と思っていました。
他にも、私が子育てに選んだ場所での演奏会なので、子供達や、親達に対する気持ちもあったり、なかなか上手く語り尽くせないのですが...。
色んな意味で遊び、余裕と、人としての幅がたっぷりな共演者と協力者、そして何より客席に広く自由な心の方々を得たのもあり、とにかく、いっぱい笑ってもらえて良かった!!
という割とシンプルなところに落ちつきました、結局(笑)
まだ大学生だか、卒業してすぐの頃にコンサートで聴いて、これはなんだ!?と度肝を抜かれた牧野正人さんと一緒に演奏会を企画して、最近割と避けているロッシーニを(笑)一緒に歌えたのも嬉しかったし。
牧野さん作の字幕も最高でした。
馬場崇さんとはまだ私が20代の頃にご一緒させていただいて以来の仲ながら、なかなか一緒に歌える機会もなく。今回はダリラのアリアに相変わらず素晴らしく力強い美声で合いの手(?)も入れてもらったし、馬場さんの見せ場に私がカスタネットでチャチャも入れたし!楽しいこといっぱいでした!!
そして、今回初共演だったピアニストの篠宮久徳さんは、本当にびっくりするほど優秀で...ほとんど暗譜で弾きまくってたような...。
里美さんが歌ってもいいよ、と言ってくれたのも、最終的に篠宮さんへの信頼感からのようだったし(笑)
ほぼぶっつけの花の二重唱も、おかげで気持ちよく歌えました!
#打ち上げ#まだ何も決まってないコンサートもとい#実はもう全て決まっていたコンサート#鳥木弥生 #牧野正人 #肉汁餃子 #西国分寺
そんなわけで、今年最後の自主企画コンサートも、感謝感謝の熱い想いと共に終わり、明日と20日は西国分寺からは遥か遠く(笑)オシャレな銀座での本番。
その後は、こちら。
#ファルスタッフ 練習していたら、息子が横で #バスガス爆発 とか #スモモもモモもモモのうち とか言い始めた。息子よ、そうだ、それだ(笑)#早口言葉
今年もあとひと月半...。