mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

新国立劇場「ファルスタッフ」ただ今、稽古中!!

シェイクスピアの戯曲、三作に登場する人気者、サー・ジョン・フォルスタッフ。

 

今週のお題「読書の秋」

 

幼い頃、本の虫だった私にとってはオテッロオセロだったように、ファルスタッフフォルスタッフ

シラノ・ド・ベルジュラックドン・キホーテと並ぶ、愛すべき三大騎士!(私の頭の中で)。

音大生の時に、シェイクスピアを原作にしたオペラが山ほどあることを知り、おおおー!そうなんだー!!舞台俳優にならなくても、オペラ歌手でも、もしかしたらシェイクスピア劇に出れるかもしれないんだ!!!なんて思っていた私。

とはいえ、今のところは12年前と現在、このヴェルディファルスタッフ」のページ夫人メグしか演じておりませんので、シェイクスピア役者というにはまだまだ...(笑)?!

(ちなみに、ベッリーニが描いたロメオとジュリエッタの物語「カプレーティ家とモンテッキ家」はシェイクスピアが原作ではないことはご存知の通り...)

ロミオとジュリエットvsカプレーティ家とモンテッキ家 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

今月半ばから開始した稽古は、ものすごい集中力と共に、しかし和やかに進んでおります。

指揮は、ご覧の通りとても気さくながら、本当に、本当に、素晴らしい統率力と指導力、音楽性な上にファルスタッフも半端ない、理想のマエストロ。

タイトルロールのロベルト・デ・カンディアさんも、理想のファルスタッフ...というと、まだお若いのでもしかしたら失礼なの?とも思いますが、関係ないよね。とにかく、何もかもすげー(笑)

フォード役のマッティーア・オリヴィエーリさんは更に若く、ちょっといいかげんにして!て程のハンサムな上に美声という...。

エヴァ・メイさんとは、以前ラ・トラヴィアータで共演していて、そのもっと以前には、私がフィレンツェ歌劇場で研修生をしている頃に、トスカーナ出身(フィレンツェかと思っていたけど、今回お話してアレッツォと判明)で、フィレンツェでも地元自慢の歌手!!みたいな感じでとても親しみのある雰囲気の中、色んな公演を聴かせていただいていました。

今回はヴィオレッタ&フローラよりも友達度が高いアリーチェ&メグで、嬉しい限り♡

そして、お人柄の良さに甘え、同じメゾソプラノ仲間、と言わせていただきましょう!クイックリー夫人の、エンケレイダ・シュコーザさん!

https://www.instagram.com/p/BqzlRDJHFx4/

#メゾソプラノ地位向上委員会 #6メゾ #メゾT #ファルスタッフ #新国立劇場 #エンケレイダシュコーザ 様、地位向上へのご賛同感謝です(笑)

こんな、麗しい上に実力派で飾らないアリーチェ、クイックリーと一緒に、幸田浩子さんナンネッタ、村上公太さんフェントンのカップルを可愛いわあ〜、ブラーヴァねえ、ブラーヴォねえ、なんて呟きながら眺め、それぞれの家族について話したりしていると、もう、現実とオペラがごっちゃになってこようもの(笑)。

オペラ「ファルスタッフ」幸田浩子&村上公太インタビュー | 新国立劇場 オペラ

シェイクスピア原作で、演出もイギリス人のジョナサン・ミラーではありますが、今回はボーイトの台本、そしてヴェルディの音楽への忠誠心とでも言うような、信念の強い、イタリアンな仕上がりになる予感。

私も否が応にもイタリアでの日々を思い出し...いや、思い出すどころか、私が日本に帰ってきて過ごしたここ10年間のパラレルワールドとして、イタリアで子育て生活した日々もあったんじゃないだろうか?という気すらしてきます。

まだ初日も迎えていませんが、千穐楽の後には、人生一つやりきった気持ちになりそう!?

 

まあまあ、そんな私の脳内世界のことはともかく(笑)、スペシャリスト達による鉄板公演。

新国立劇場ファルスタッフ

お見逃しなく!!!

ファルスタッフ | 新国立劇場 オペラ