はじめまして!
オペラ歌手の鳥木弥生と申します。
そして、なんだか長時間の飛行機がめんどくさくなった頃、出産を機に帰国。5年近くが経ちました。
そろそろ日本での生活、演奏活動、更には子育ても、地に足が着いてきたのを感じ、記念にブログでも始めてみようと思った次第です。
さて、私はメゾソプラノという、少し低めの声種です。
どんな声かといいますと、善良な方では温かみ、懐の深さや貫禄、ひねくれた方では腹黒さ、根の暗さ、尊大さなどの表現にも向いた音色です。(あー、そうでない軽やかな清純派メゾソプラノもいます!)
そんな私が最近しっくり来てるな!と手応えを感じ始めているのが「母親役」。
今年初めの2ヶ月は、私の故郷石川県の文豪、泉鏡花の「義血俠血」を原作とした新作オペラ「滝の白糸」に”村越欣弥の母”という役で出演していました。
台本を書かれた黛まどかさんの、女性ならでは、俳人ならではの深い情感と大和の美に溢れた歌詞、作曲者千住明さんの、厳かでありながら現代人の心にスルリと溶け込み魂を掴んで離さないメロディで、これでもか!と母の大きな愛を歌い上げさせていただきました。
まずは金沢、ラフォルジュルネ関連で、他のオペラアリアなどと組み合わせた縮小版。ルサルカ、カルメン、椿姫、トスカなどの名曲も聴けてかなりお得。
そしてこちらもハイライトですが、主要登場人物による聞き所を網羅する、銀座オペラバージョン。
共演者が華やか過ぎて目が眩みそうなんですが、母ちゃん頑張ります!