mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

G.Verdi ”Il Trovatore” 銀座オペラ終演!

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まさか、本気でトロヴァトーレを二日連続やる人達がいたとは!!


美しき歌姫、小川里美さんは、二日目もやはり凛として清々しく、ときに熱くレオノーラを歌い、演じました。
しょっぱな、彼女が歌うアリア「静かな夜に」から、観客の目と心、まさに釘付け。
もう一曲のアリア「恋はバラ色の翼に乗って」も美しかった!


与那城さんのルーナ伯爵は白のスーツ姿も半端なくかっこよく。
本番の集中力とそこから生まれるスペシャルな音楽性は、同じ低声部として憧れます。
例の私が大好きな「Leonora e' mia!(レオノーラは私のものだ!)」を舞台袖で聴きながら、「もー、やよいもtua(君のもの)だよ」と、よろめいてました。


そして、昨晩は日本のオペラ史上に残ると言っても過言ではないことが起きました!
笛田さんマンリーコ、観客の「Bis!」の声に応えてやりましたよ!
難曲Di quella piraのアンコール!!
素晴らしい高音を聴かせてくれました!
初日に来た方には申し訳ないですが、昨晩のお客様、得しましたねー。

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Piraアンコール後に舞台袖で与那城さん、演出&ナビゲーターで大活躍だった彌勒さんと記念撮影(笑)。舞台では里美姫歌ってます。

私もテンションが上がりすぎて、次の出番の牢獄のシーンにスキップで登場しちゃうんじゃないか、てくらいでした(我慢してちゃんとトボトボ入りました)。


更に、忘れてはいけない二日間の功労者は、なんと言ってもエレクトーン奏者の清水のりこさん!緻密に組み上げられたひとりオーケストラ!プラス合唱団!
しかも本番になるとやはり変わってしまうひとりひとりの歌手のテンションに合わせて見事な演奏をして下さいました。
可愛らしい容貌からは考えられない鋼の強さを持った女性です。


私自身は、やはり思い入れのあるオペラで、素晴らしい仲間と、金沢も含めると3回、舞台を踏めたことで得たものは非常に多く、歌い、演じながら観客の皆様の反応を浴びることで、私の中のアズチェーナがどんどん成熟していくのを感じました。
終演後の感想では、
「寝ながら歌ってすごいですねー」
というのが意外でした。難易度はそんな変わらないです(笑)。あとは、
「ブログ読んでます」
も、数人の方から仰っていただき、嬉し恥ずかしでした!

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ロビーでお客様を送り出し。




そんなわけで、その後はやりきった感が尋常じゃない打ち上げとなりました。


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鋼と黄金!!!



さて、本日から私と笛田さんは月末に本番をひかえた「カルメン」モード。
カスタネットを出して、母ちゃんから”ファム・ファタル”に!
......がんばろー。