現在稽古中、公演が一週間後に迫る、オペラ「カルメン」は、上演回数世界一、とも言われる有名な作品です。
メゾソプラノ歌手にとっては、ソプラノが主役のオペラが星の数ほどあろうとも、「カルメン」は私らの役だぜ!と誇れるタイトルロール。
まあ、声の色やキャラクターよってはソプラノさんも歌いますけどね。
↑このミゲネスのようにキュートに踊れるならソプラノだろうが何だろうが文句なし...。
私をフランスオペラの世界へ引き込み、どっぷり漬け込んだコレペティトゥール(オペラピアニスト)であるジャニーヌ・ライス先生が、このカルメンのプロダクションにも参加していた縁で、数年前、ミゲネスのリサイタルを伴奏しました。
「聴きたい!会いたい!」と、パリからフォンテヌブローまで同行したんですが、今だに普段も、舞台の上では更に、超・超セクシー美女(美魔女!?)でございました。
曲の途中で髪をハラリと解いたり...。
ピアノのふちを優しく撫でさすったのち、突如ぐっと力を入れて掴んだり...。
生で見た衝撃から、しばらくモノマネとかして遊んでいたんですが、本気で彼女のセクシーな仕草を身につけるのは......まあ、不可能だな......残念ながら。
ミゲネスとはかなりキャラクターが違いますが、私の音楽の母、エレナ先生が歌う「カルメン」も、名盤のひとつ。
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指揮者のカルロス・クライバーの人気が高すぎて、まず「オブラスツォワのカルメン」と思ってる人は少ないような......。
素晴らしい声で、容姿も可愛らしいし、綺麗だし、迫力満点。
が、実はカスタネットの腕前だけは師匠を超えたのでは!?と思ってます(笑)
特に私が上手いというのではなく、師匠がね......うん。重要性を感じていないというかね......。
まあしかし、聴いてみてください。
この「カルタの歌」。
ちなみに、どちらの盤もドン・ジョゼ役はプラシド・ドミンゴ。
さてさて、私たちのカルメンはこんな感じです。
柴田真郁さんは、情熱と柔軟性、エスプリを併せ持った指揮者で、カルメンにぴったり。きもちよーく、そして締めるとこは締めて、いい感じに歌わせてくれます。
我らがジョゼは、ドミンゴにも負けない存在感の笛田博昭さん。
日常生活では見下ろされるのが苦手で!?背が高くない男性が好みな私(笑)。でも、ミゲネスのように小柄でキュートなカルメンへの憧れが捨てきれない!
というわけで、今回ばかりは見下ろされることに喜びを感じております!
残念ながらチケットは売り切れなのですが、お越しの予定の皆様には、私が四歳児の母ちゃんだということを忘れて没頭していただけたらと思います。
あ、メリメの原作ではカルメン子持ちだし、まあ、母ちゃんでもいいのか。