mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

雨降り。

今朝はなんだか意外と声も出て......ご迷惑をおかけした方々には、本当にただただ申し訳ない気持ちながら、昨日のドン底の落ち込みからは、ほんの、ほんの少しだけ浮上している、ような、気もします。

息子の幼稚園のお弁当を作る通常業務をこなし、熊本から来てくれていた叔母とその友人を見送り、昨日診ていただいた耳鼻科へ、昨日は院長先生ひとりで支払いすらもできなかったので、再診も兼ね、雨の中、行ってきました。

昨日唯一連絡がとれたこちらの先生は、私の勤める音大に特別講義に来てくださったこともある名医で、本当に健康な喉、歌手のキャリアや、色々な事情について考えて下さる先生です。
昨日の治療も、決して今後に支障をきたすようなことはしてくれず!?(できないわけではないようです)、もし代役が見つかるなら無理は勧めない、という診断でした。
他に、今日、この日だけはなんとか歌える喉にする、という荒療治を割と簡単にしてくれるお医者さんなどもいて、昨日も一応朝から、自分も、他の色んな方々も、一生懸命コンタクトを試みましたが、どうしても連絡がとれませんでした。

声が出なくなったこと、お客様や、皆様に多大な迷惑をかけたことは悔やんでなりませんが、昨夜の舞台の為に、この先に支障をきたすかもしれない治療を、結果として受けなかったこと......これだけは、運命だったんだな、と思わずにはいられません。


私の周りは、普段本当に厳しい人ばかりなんですが今回の件に関しては、今のところ、まだ暖かい言葉しかいただけていません。
私が落ち込んだ姿を見せすぎたせいかな......。
できるだけ早く、皆がムカつくくらい立ち直って、また厳しい言葉をかけていただけるようになりたい!!本当に。

そして、きっとどこかに、「ざまーみろ」と思ってる人もいるはず!と思って、もう、こんなことが起こらないようにしたい。


会場にはいらっしゃらなかったけど、事情をきいて心配してメッセージをくれた方、ブログをひっそり読んでくれていて、遠くから励ましのメールをくれた友人。

私がひねくれているのかもしれませんが、難しいですよね、落ち込んだ人に優しい言葉をかけるのも。
本当に有難い。

昔よく学校で歌わされて、そんなに好きな曲ではないんですが......
「人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから」という歌詞、本当なのかも。

息子がですね、私がどっかぶつけたりして痛がっているときなんかは、それはそれは優しくて、頭撫でて大丈夫?なんて言ってくれるんですが、昨日のような落ち込み方をしていると、もう、ドン引き状態!
彼には理解できない状態の悲しみだからかな、なんて思いました。


治療を終え、昨日なんとかしてあげれなかった、と先生も悔しそうでした。
昨日よりはかなり状態は良いものの、全治1週間から10日の急性咽頭炎
幸い二週間ほど本番も稽古も(確か...)無いので、まずは、母ちゃん業務に専念して、静養します。