mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

十年一昔。(はてなブログ今週のお題「10年」)

そろそろこのブログも一周年が見えて参りました。

記念すべき初記事は2014年3月1日。

あっという間の一年でした。

バースデーケーキを山ほど食べた3月が、ついこの間のようです。



そうそう、2度もサプライズでケーキをいただいたのでした。

今年も誕生日は「銀座オペラ」の稽古期間かなあ、なんて...いえ、催促じゃないですけど(笑)

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10代の頃は一日があっという間。
20代では一週間が、30代は一ヶ月、40代は一年が、50代になると10年があっという間。

というのを聞いたことがありますが......。

確かに、さすがにまだ10年があっという間とは思えないので、なかなか言い得て妙?

よーく言う、

「歳をとると時間の流れが早くなる」

は、時と場合によるなあ、と思うのです。

ここ10年でいえば、30歳から33歳までは早かったけど、妊娠中と子育て1、2年目の3年間は今思い返してもぞっとするくらい長い!(現在形でしか言えないくらい生々しく!)

それに、例えば今、中学生の頃のように1日7時間とかの授業、長く感じ過ぎて受けれないと思うんですよね。

まあ、ちょっと違う話かもしれませんが...。



声楽は他の器楽などに比べ「身体」という楽器自体の成熟に時間がかかるため、30代はまだ「若手」と言われたりもします。
下手したら?40代でも。
(私は何故だかあまり言ってもらったことないですけど!)

10年前、30歳の頃には私もよく、共演させていただいた先輩歌手に(年齢を聞かれて、え?そんな若いの??と驚かれてから)、

「まだ若くていいわねえ。羨ましい!」

と言われましたが、そう言われるたび、

「若くない年齢で歌ってる先輩たちの方がよっぽど羨ましい!」

と、思っていましたし、そう答えたりもしていました。
あ、もちろんもっと失礼じゃない言い方でだったと......願いますが(笑)。



今でもやっぱり10歳、20歳、30歳歳上で歌ってる方々が羨ましいし、逆に、

「今、26です」

なんて聞くと、

「うわ!まだ20代?この先長いよ〜」

と、他人事なのに意味不明に面倒くさい気持ちになったり、それが顔に出たり、うっかり口に出たり......。

「若い」って面倒。
そう思うのは、少数派でしょうか?


いや。

もしかして先輩方も同じように思っていて、

「まだ若くていいわね。(今はダメダメだけど)」

とか、

「(そんなにダメダメなのに若いから怖いもの知らずに歌えて)羨ましい!」


という深遠なお心遣い?でこう言ってくれていたのかも!?!


若者に、

前途洋々で羨ましい!

と言えない私は......?40歳なのに大人気ない??


そういえば最近、5歳の息子にも、

子供か!

と、突っ込まれることがしばしば。

そんな息子は自分が55歳になったら今とは逆に私の着替えやハミガキを手伝ったり、自転車の後ろに乗っけてくれたりするそうです。

可能だったとしても、とんだ老老介護ですが

母ちゃん、その気持ちが嬉しいです。


そんな50年後のことは何とも言えませんが......。

とりあえず10年後には、大人気溢れる50歳になっていたいなあ、と思います。






今週のお題「10年」