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mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

原発のない世の中に

数日前からスーパーで生鮮食品を選んだりしている時に、急に動揺することがありました。
何だろうと思っていたのですが、夕飯の支度をしようと冷蔵庫の中身と相談していて気が付きました。
賞味期限の「3月11日」という表示に不安を煽られていたんです。
分かってみればその日付自体を怖がる必然性もなく、それは落ちついたのですが。

しかし、大震災、原発事故にまつまる様々な理不尽については、まだまだいくらでも動揺するし、泣けるし、怒れます。

今年で5歳の息子が福島のおじいちゃん御自慢の芝生のお庭で転がり回って遊んだのは、1歳の夏が最後。

それまで聡明で人徳に溢れていると信頼していた人が、単なる事なかれ主義だったと気がついたり。

音楽家としては、「ボランティア」、「チャリティー」に関する理想と現実、各々の意識の違いを感じたりもしました。

何より自分にもっとあると信じていた決断力や実行力が全く無いことが泣ける。説得力も。
3年間、せいぜいが自分の家族のために最低限の災害、被曝対策を忘れないようにしているくらい。
あとはチャンスがあれば意見を書き送ったり、発言をするくらい。
投票ももちろんするけど......はあ。

ヨーロッパにいた7年間、常にライフラインの故障や犯罪などにも心のどこかで怯えながら暮らしていました。
もちろん気をつけていても日本ではなかなか合わないような様々な理不尽な災難が訪れるので、慣れてしまい、かなりのことにも「しゃあない、我慢」と言えてしまう私です。
が、さすがに3年前の3月11日から今まで大勢の方々が受けた災難、耐え続けて、命を奪われて、現在も未来も蝕まれている状況には慣れたくないし、憤り続けたい。

やめれるものは、やめましょうよ!
やめる方法考えましょうよ!
「商売だからやめれない」てのは無しで!
それを言うならもちろん泥棒稼業とかもやめてほしいんですけど。
ちなみに、イタリアで正義感にまかせてスリを捕まえたりすると手酷く報復されるので、助けたければ上手く助けましょう......反原発も然り?うーん。

日本の原発と、イタリアのスリと、どちらがより根絶困難なんだろうか。

少なくともイタリア、原発はやめました。