mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

夢〜思い出〜

お題「最近見た夢」

 

今朝、オブラスツォワ師匠の夢を見ました。

理由のひとつはこれかな。

 

ふたつめの理由はあとで書くことにしまして。

 

そして、どんな夢だったかは、なんとなくしか...。

 

きっとやっぱり夢の中でも公には書けない話をしていたかも(笑)。

 

夢といえば、ラフマニノフの歌曲に《Son》(夢)、という短いけどとても美しいものがあります。

 

ロシアでコンクールを受けるときに何かロシア歌曲を歌わねばならず、ロシアオペラのアリアは師匠に仕込まれたレパートリーが色々あったのですが、歌曲は無く、急いで準備をしなければならず、とりあえず「短い」という理由で選んだのですが。

ちなみに他の外国人参加者はほとんどが《ヴォカリーズ》を歌っていました。理由は推して知るべし...(笑)。

 

そんな出会いのラフマニノフ《夢》でしたが...、ラフマニノフには他にも素敵な歌曲がたくさんある中、今でも一番好きな曲です。

 

美しいサンクトペテルブルグフィルハーモニーで歌ったときのこととか、師匠にレッスンを受けたときに、詩の意味を教えてもらいながら2人で泣いてしまったこととか、想い出もあるし。

 

確か親しい存在を亡くしたばかりだった私が、そりゃ泣くわ...という詩の内容はこんな。

(私のロシア語は現地で体で覚え、その後イタリア語に追い出されてすっかり忘れた貧しいものなので...習ったときの記憶とイメージで、ちゃんとした訳ではありませんので悪しからず...。)

 

 

懐かしい私の故郷

美しい白樺の並木


でも、それは夢だった

 

 

私の家族、私の友も生きていて
皆が私に愛していると言う


でも、それは夢だった

 

Elena Obraztsova ~ "The Dream" 4/7 - YouTube

 

元々はハイネの詩で、ロシアの詩人プレシチェーエフが超訳したものらしく。

超訳の時点のものなのか、師匠がそう歌っていただけなのか分かりませんが、私が師匠から聞いた解釈は、

 

「戦争で故郷は様変わりし、自分は外国に逃れたけれど、家族や友人は皆死んだ。ふと、それらが目の前に蘇って懐かしさと嬉しさに震えたけれど...夢だった」

 

というものでした。

彼女がよく話してくれた戦争体験は「レニングラード包囲戦」の話でしたが(彼女は産まれてはいたけどまだ幼児で、覚えてるわけではなく、母親に聞いた話として)、私はなんとなくその話と関連付けて理解していたような...。(ハイネはどこいった?)

レニングラード包囲戦 - Wikipedia

 

そして、二度繰り返される、「でも、それは夢だった」の部分はロシア語で、

Но то был сон!

で、カタカナにしてみると、

ノト ブィル ソン

て、感じ。

私の生まれた土地「能登」が歌詞に入ってるんですねー。(プレシチェーエフもびっくり。笑)

 

さて、今朝夢を見る前から、最近過去のことを思い出しがちだった理由は。

 

 

本当に。地下室で絶望の淵から転がり落ちそうになりつつ。

片付け、大の苦手なんです...。

 

大学4年生の時から住んでいて、ヨーロッパにいたときも友人と一緒に住んでキープしていた江古田のマンションから今の家に運び込まれ、地下を埋め尽くしていた、一度も触れられたことのないダンボール、その他。

ヨーロッパから引き上げてからもしばらくはそのマンションにいたので、もちろんヨーロッパ生活時代の荷物も...。

いやー、大量。

 

しかも、オブラスツォワ師匠じゃないけど、ちょっと人様には見せれないような黒歴史の遺物もあったりして......。

 

これは特に黒くないけど(笑)、昔のプロフィール写真も発見。

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あとは、こんなんとか。

 

そうそう、今どうしたら良いのかと思ってるのは、たぶん一時期集めるのが趣味だった「記念テレホンカード」と、ユーロに替えそびれた「フラン」「リラ」...。

小銭やベッリーニ紙幣を見つけたくらいではまだ、あー、て、感じでしたが、星の王子様.....カラバッジョ......。

ドキッとしたけど......ラッファエッロじゃなくて良かった?

 

たんすに眠っていたリラ札100万円相当、ユーロ交換OK 伊裁判所 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

(裁判沙汰らしい!)

 

まあ、そんなこんなで。

 

 

ちょっと具合悪くなりながらも、一昨日、最終兵器?始末人?として能登から母と姉が上京し、だいたいのカタがついた次第です。

 

うちの地下をご存知の皆様、ぜひ変わり様を見に来てください(笑)。

 

さて、本日は久々にTJM、多摩ジュニア・ミュージカルのレッスンに息子を連れて行く予定。

息子、まだ寝てるけど!

 

「オズの魔法使い」終演!|多摩ジュニア・ミュージカル

 

明日が誕生日なのに、少し早めに昨日プレゼントをもらい、張り切って寝る寸前まで遊んじゃったもんね...。

 

ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT

ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT

 

 まあ、カエルの子はカエル。

いや、でも「マエストロムジーク」は音楽ゲームで、仕事の役に...立ってないか...。

 

さてさて、そんな私の次回、公にできる?出演はこちら。

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チャリティーになるから、という理由でも、そうでなくても、ぜひぜひ来ていただきたい公演。

初めて共演させていただく方々と、親しい方々と。

華やかで暖かい演奏会になる予感です。