現在、熊本での本番納めを終え、えっちらおっちら、6時間かけて新幹線で帰京中。
4時間は済んで、あと2時間ですけどね。
行きは飛行機だったんですが、石川県からの里帰りを兼ねて熊本で合流した母と、帰りは新大阪まで一緒に旅しましょう、てことで、新幹線。
こげんこつ長か旅とは(笑)!
いや、前にも何度かやってるし、もちろん知ってるんですけど、本番翌日で、あちらでは何だか感極まり通しであんまり眠れなくて、といつ、様々な状況下により...。
ちなみに去年は北で仕事納めだったんですねー。
いちのせき《第九》。2015仕事納め!! - mezzosoprano 鳥木弥生blog
今年は南の熊本で納めて。
次は土佐?なんて書いてましたが、順番的には次は北納めかな??
熊本より、メリークリスマス!!(多摩ジュニア・ミュージカル、クリスマス会!) - mezzosoprano 鳥木弥生blog
大感動だった熊本第九の前に、書きそびれていた少し前の、入間第九の話も...。
いや、入間では感動が無かったとか、そんなでは無いのですが!!やはり今年熊本に第九を歌いに行けたことは特別で。すみません(笑)。
とはいえ、入間市第九も、来年からは校舎が全面移転し、通う事もなくなる母校のホールで最後に歌えたという感慨もあり。(会場だったバッハザールは残るようですが)。
その上、市制施行50周年!!!
打ち上げではとってもお話上手で偉ぶらない、爽やかな市長さんともお会いできました。いいぞー、入間市!!!
14歳下の!水戸マエストロ。色んな所でお世話になってましたが、本番ご一緒するのは初めてでした。フレッシュな第九で、今回はソリスト位置が指揮者横だったので、息子のようなマエストロの熱気を浴びながら歌い、母心が疼きました(笑)。#埼玉県入間市 pic.twitter.com/iLbSuruKMm
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2016年12月18日
週2で通う入間市での宿泊、という珍しい経験もさせていただき、食いしん坊のソプラノ伊藤晴ちゃん、モコミチくらい小顔でスタイルが良く横に並びたくないテノールNo.1古橋郷平さんとの親交も楽しく。
バリトン谷友博先輩はご近所さんのため宿泊はご一緒しませんでしたが(笑)晴ちゃんと共に先日のオーチャードに続く共演で、堂々の美声にまた改めて聴き惚れました〜。
「庄屋で朝ごはん」という珍しいシチュエーションにて、おはようございます!#埼玉県入間市 pic.twitter.com/mrQgiNvwgO
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2016年12月17日
昨年参加の「所沢第九」に続き、衣装屋さんのマーガレットさんによる貸与付きだったので、また普段着ない感じのドレスを着れたのも楽しかったです!!
さてさて、そんなマーガレットの肝っ玉ママとも実は熊本ルーツ繋がりなんですが。
第33回熊本県民第九!!
熊本県民第九、終演!!
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2016年12月25日
ソリスト写真恒例の真面目&不真面目(アジャパ)。#熊本県立劇場 pic.twitter.com/SIhKvVNXH0
本当に、素敵な演奏でした。
左から。
バリトン牧野正人さん。大先輩で、オペラでもコンサートでも何度も共演させていただいている大天才歌手。お見本のように滑らかな歌いぶりにちょい悪エッセンス?が加わるところが凄いのです。やはり第九でもそんな魅力がたっぷり。
ソプラノ西森由美さんは初めましてでしたが、熊本出身の血で、あっというまに近しく感じて(笑)。美しく流れ溢れる声がとっても合わせやすくて、お隣で歌うのがとても気持ち良かった!
指揮者の金洪才さんは、この写真のお顔のようにクールな方かと思いきや、確かにクールでもあるんだけど、楽器ひとりひとり、合唱もふくめて歌い手ひとりひとり、更に観客ひとりひとりと、軽やかにお喋りするような、コミュニケーションが止まらない指揮で、舞台上にも、客席にもまさに「歓喜」を振り撒いて下さいました。
そして、横に並びたいテノールNo.1(笑)馬場崇さんとは、たぶん12年くらいぶりの共演??
変わらない豊かで柔らかい声と繊細な音楽に、更に渋みが増していて素晴らしかった〜。
やはりお隣でとっても歌いやすかった!
個性それぞれなソリストたちに囲まれて中間管理職的に悩む事もあるアルトソロですが、これほどすんなりと、自分の居場所を見つけられるアンサンブルは私史上初でした。
それは共演者や聴いてくれた方々にも伝わったようで、とっても嬉しく。
第九におけるアルトがいただける最高の賛辞「聴こえた」以上の賛辞をたくさんいただきました!みなさん心が綺麗なんですねえー。笑#熊本愛
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2016年12月25日
何度も書いております通り、私は半分熊本人。母の実家が熊本にあります。
母は熊本産業交通の元バスガイドで、観光に来た父と出会いました(足首がキュッとしていたのが良くてナンパしたそうです...)。
祖母はしばらく前に亡くなりましたが、昔っから明るくて楽しくて大好きなおじ、おば、いとこなど親戚たちも熊本におります。
その話をし始めて打ち上げで軽く醜態を晒しましたが、今年4月の震災の折にはスペインにいながら皆が心配でたまらず!
今日ほど気持ちよい第九アンサンブルは無かった。一片の迷いもなく声を出せた。より緊張はしたけど、心地よい達成感!そして懇親会の挨拶で自分と熊本について語り、恥ずかしくも涙。後で皆さんと個別に話してまた涙。「やよぴーそんなキャラじゃなかったよね」と言われる...。
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2016年12月25日
珍しく緊張したのは、オーケストラもすごく良い感じに熱を帯びた演奏で、この演奏に応えなくては、と思ったからで。
前日リハーサルのあとで牧野さんが「ホルンのソロとか失敗するとほっとするよね〜」と話していたのですが、そのようなこともなかったし(笑)。
ちなみに、やよぴーetc.と言ったのは10年以上前にご近所に住んでいて良く一緒にカレーやラーメンを食べた馬場氏。
時を経て、熊本でまた一緒にラーメンを食べれたのも感激でした(笑)
シメのラーメンまで堪能しました!!#熊本愛 #紅組 pic.twitter.com/eGrPwEDNdD
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2016年12月25日
今朝、出発前には震災後、5月に亡くなったおじの仏前にも手を合わせられたし、熊本駅でくまモンの巨大頭とも写真撮れたし。
小顔効果(笑)#くまモン #熊本愛 pic.twitter.com/8sb8HQw0FV
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2016年12月26日
できればあと2、3日ゆっくりしたかったのですが、それはスケジュール的に叶わず。
またここに戻らなければ、という思いとともに、それでも充実した気持ちで帰途に着きました。
さて、そろそろ、長か旅も終わり〜。
東京都内に入りました。
本番は納めましたが、まだ来年のための稽古が続きます。
今年も、あと少し、お付き合いいただけましたら幸いに存じます!!