私たちオペラ歌手の衣装について、「あれ全部自前なんですか?」と、たまに聞かれます。
演出や舞台装置があるオペラ公演の場合は基本的に衣装さんがいて、用意されたものを着ます。
このオペラのこの役の時はこれ!みたいな立派な衣装を持っている歌手もいたりしますが、最近は現代演出など、演出が一様でない場合が多いので、せっかくのご自慢の衣装も着れるとは限らないし、基本的にお任せが無難(笑)。
一方、コンサートやリサイタルで着るドレスは基本的に自前。
さっきからしつこいくらい「基本的に」と書いております通り(笑)、全て状況によりけりで、リサイタルなどでも、歌手が衣装提供を受けている場合もあります。
スポーツのユニフォームのようにスポンサー名が明記されているわけではないので、やけに素敵な衣装だと思ったら念のためプログラムを隅から隅まで見てみていただけたら。衣装提供があれば書いてあるかも。
出演者が2、3人の場合はなんとなく事前に色味などを確認して、かぶらないようにするなり、あえてかぶせるなり!?するんですが、女性だけにしても10数名となると、もう、なんでもいいか、て感じです(笑)。
一応、重唱で一緒に歌う方には聞いたけど。
前に同じく日比谷公会堂で女性10名くらい集まったときは、なぜか珍しくピンクがずらっと並びました。
まあ、それはそれで。
全く同じドレス、なんていうのはなかなか無いですし。
なんて言ってて、明日奇跡が起きたりして!!
まあ、それはそれで(笑)。
......私に奇跡は起きそうにもないかな。
師匠からいただいた方は、彼女が20代の頃に大好きでよく着ていた、と聞いているので.........え?半世紀前とかのもの??
急に朽ち果てたりしないよね......。
オブラスツォワからはドレスやアクセサリーをけっこういただいていて(師匠大好き!)、中にはレナータ・テバルディ(1950-60年代にマリア・カラスと人気を二分したイタリアのソプラノ)から師匠が譲り受けたものもあります。
二人のサインでもついていたらオークション品になりそう。
(ドレスが着たいから結婚する、よりは罪がない?いや?どっち??笑)
私は自分が着る喜びはそこそこ。
他の方の綺麗なドレス姿を見る方は大好き!!
(昔は入れ替え制でなく、一度映画館に入ればそのまま何回も観れましたよね!)
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
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おー、DVDあるじゃないですか!
どんなドレスだったか覚えてないから観たいなあ。
さあさあ、ドレス、靴、アクセサリーなど、だいたい用意もできました。
明日6月7日15時、日比谷公会堂で、着飾ってお待ちしております。
オペラが好きな方も、ドレスが好きな方も、ぜひぜひお越しくださいませ。
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