曲と共に思い出す青春、てありますね。
全役ではないけど、6人(で、キャストの約三分の一!多いっ!)が集まり、初稽古でした。
ロッシーニだから、ということもあると思いますが、それだけではない楽しさ、ウキウキ。
私が前回この《ランスへの旅》メリベアを歌ったのが9年前。
現在41歳なので、当時も青春というにはもう充分すぎるくらい大人でしたが(笑)
しかし、今に比べりゃ、9歳若かったわけです。
あの頃イタリアで謳歌していたのは青春というより「ユーロの安さ」だったような気もするけれど。
でも、歌も頑張ってた!
いつも周りを見回して「私は全くもってガッツが足りないなあ」と思っていたし、その周りからみたらやっぱりぼんやりしてると思われていただろうけど、自分史の中ではかなり熱く頑張っていた時期。
3、4年間かなあ。
それがあと前後2、3年ずつ長ければ今現在の苦労が少なかったかもなあー。
結局、今現在も「できれば楽したい」と思ってるとこが問題か?
はい。
後悔、役立たず!
(私の人生訓のひとつ)
ともかく、その、私にしては熱く頑張っていた時期で、イタリアでの師匠バルビエリが亡くなり、マッテウッツィ先生にお世話になり始め、しばらくした頃。
《ランスへの旅》出演依頼が来たのはそんな時期でした。
マッテウッツィ先生は、私が歌うメリベアの恋人役、リーベンスコフを世界中で歌ったテノールです。
当然、9年前も今回も指揮をされるマエストロ・ゼッダとの共演も多く。
こちらはアッバード指揮ですが。
Rossini: Il viaggio a Reims (The Sony Opera House)
- アーティスト: Gioachino Rossini,Claudio Abbado,Berliner Philharmoniker,Lucia Valentini Terrani,Luciana Serra,William Matteuzzi,Ruggero Raimondi,Samuel Ramey,Cheryl Studer Sylvia McNair,Raul Gimenez Lucio Gallo Enzo Dara
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マッテウッツィ先生から、ロッシーニの生誕地(聖地?)ペーザロで歌う場合と、その他の場所で歌う場合のゼッダ氏の心持ち(締め付け具合?笑)の差とか、色々な話も聞きつつ。
リーベンスコフとメリベアの長大な(私にしたらね)ドゥエットは、よく一緒に歌ってくれました。
そして、私が間違えたりする度に、
「俺のハイC(またはハイD、またはハイE)を無駄にしたなーーー!!!」
と激しいプレッシャーをかけられるのでした......。
あの時のレッスンの録音、どこにあるのかなあ。
そんな、イタリアでのマッテウッツィ先生との準備期間の思い出もさることながら、帰国して、初めてたくさんの同世代歌手と一緒だった稽古期間も楽しかったな。
今回は組が離れてしまった同級生の砂川涼子ちゃんとも前回は同じチームで、稽古中に彼女のお誕生日をお祝いしたなあ、とか。
その涼ちゃんの相手役を歌ったテノールのドミニクくんとは、その後たまにパリで会うお茶友達になっていたし。
今回はどんな稽古になるかなあ。
武蔵野音大の偉大な先輩、佐藤美枝子さんとも一緒。
同じく音大の先輩で、フィレンツェ時代には同居していたこともある、清水知子さんとも!
清水さんとは、よく「双子?」と言われていました。
イタリア人からだけじゃないですよ!
日本人の演出家さんや、清水さんをよーく知っているはずの方からも、本気で間違えられたりしました。
似てるかな......。
これじゃ分かんないか(笑)
ぜひ、7月3日、5日、日生劇場に見比べに来てくださいませ!
お問い合わせ、チケットのご用命もお待ちしております!!
いしだ壱成さん主演、劇団東京イボンヌ《俺の兄貴はブラームス》/アルベルト・ゼッダ指揮、ロッシーニ《ランスへの旅》 - mezzosoprano 鳥木弥生blog http://t.co/JQIh6AiXXM
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2015, 5月 14
《俺ブラ》の方も、チケット入手はお早めに!!
今のところ5日の昼公演がまだお席に余裕があるそうです。