mezzosoprano 鳥木弥生blog

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《カルメン》ハイライト、終演!

《カルメン》最終リハーサル! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

愉快で麗しい仲間たちと楽しく稽古してきた《カルメン》。
残念ながら?!幕を降ろしました。
実際オペラシティ、リサイタルホールには幕はありませんが...。

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左から、
ナレーションの大隣さやかさん。普段はミュージカル俳優としてご活躍。歌や踊りも観たかった!!
そしてエレクトーン、清水のりこさん。昨晩もうりゃーっ、と迫力のオーケストラサウンドを聴かせて下さいました。
お隣、ドン・ホセ役、テノールの高田正人さん。リリカルな声と繊細さを伴って溢れる歌心がホセにぴったり。「今、一番泣かせたいホセ、日本代表」と、全国のカルメンさんにお伝えしたい。
で、カルメン役、メゾソプラノ、私(身長約170センチ+4センチヒール)。
が、歌い手の中で断然背が低い、というこのメンバーならではの位置を喜んで享受してるとこ。
お次はミカエラ役、ソプラノ、小川里美さん。前にも彼女の芯の強い素晴らしいミカエラとご一緒しましたが、今回より迷いなくミカエラを我が物にして歌い、演じる姿に驚嘆至極でした。ちなみにヒールはほぼぺったんこ。
あんまり一緒のシーンが無い中でも、カルメン対ミカエラ、の緊張感を打ち出した表現にも惚れ直した♡
一番右、エスカミーリョ役、バリトン、与那城敬さん。男らしい美声としゅっとした姿、そしていつもながら流麗に語る美しい歌唱で、これまたなかなかない、ぴったりなエスカミーリョ像を聴かせて、魅せてくれました。目力が激しすぎて、一生懸命対抗していたら、今日、目の奥がなんか辛いです(笑)。

コンサート形式ながら、結局わりとがっつり演技つき。ちゃんと刺されて死にました。
前に、セミステージはあんまり好きではない形式、と書いた気もしますし、やっぱりいつも好きなわけでは無いのですが、昨日は好きでした(笑)。

演奏箇所も非常にうまく抜き出されていて、普通の舞台でもなかなか緊張感を保つのが難しい三幕フィナーレを、合唱も他の役も無しであれだけ聴かせられた、というのが手前味噌ながら(カルメンほぼ歌わないシーンだけど。笑)けっこうすごかったと思う!!

衣装も、少し役柄を意識した普通のドレス、と思いつつ、私はちょっと寄り過ぎた感がありましたが...(笑)。髪につけたペイネタはフラメンコの先生からお借りしたもの。
里美ちゃんも実はミカエラのトレードマークの三つ編みを意識した編み込みがなされた髪型をしています。


小道具も最小限。

あ!!

けっこう楽しく歌って踊って、カスタネット芸も披露していい気分だったんですが......ひとつ大失敗があったのを思い出してしまいました......。


投げた花がホセに当たらなかったーーーー!!!

カルメンの中で一番苦手なとこかも(笑)。
今回、稽古中は当たってたのにな......。

打ち上げのときにはすっかり忘れて楽しみましたが。
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さすがエスカミーリョ、はべらせてるね〜。
エレクトーンののりこさんは蝶々夫人の続編オペラ《Jr.バタフライ》の公演のため不在。
初演の時から実は何度も観ているこのオペラ。今回はイタリア語バージョンでお目見えだそうです!フィレンツェで共演したジャンルーカくん主演だし。聴きに行かねば...。


さてさて、今回の《カルメン》、ほぼクローズドだったので、ぜひいつかオープンな場所で、この細長くも(笑)華やかな共演者の皆様とまた一緒に再演できたらと強く希望しつつ、カスタネット芸と、花的中率に磨きをかけておきたいと思う、母ちゃんカルメンです。



そして、明日は所沢ミューズでオペラガラ!!

またまたカルメンと、そして、ダリラを歌います。

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