演出家、太田麻衣子さんとの初仕事だった
2018年大ヒット公演(自分で言う!!!)
「6人のメゾソプラノたち」
メゾソプラノ地位向上委員会「6人のメゾソプラノたち」終演!! - mezzosoprano 鳥木弥生blog
その稽古中だったか、本番中だったか、はたまた打ち上げ中だったか、
「麻衣子さん演出のカルメン全部(全幕)、いつかできたらなあ!」
と、ふと口にしたことが、なんと、1年も待たずに実現。
しかも、私的には大好きな多摩地区ではありますが、この地理条件で(笑)、完売!!!
もっとも、このShinzo Kinen Opera、昨年の魔笛に続いての完売らしいので、ファンも着実に増やしているのでしょう!多摩地区がどこよりも舞台、オペラが盛んな場所になることが私の密かな夢でもあるので、その意味でも大変嬉しいプロダクションでした。
舞台の上でも外でもやりきった顔!顔!顔!!#shinzokinenopera #carmen #終演 !!!楽しかったね。
#カルメン #終演 #doporecita #carmen#中江早希 #鳥木弥生
(スズキでカスタネットの対として中江さんにご協力いただきました。笑)
この、本当によく上演される「カルメン」という作品。
こうして、相関図を見ても、やはりどこをとっても重要な役ばかり。
それぞれに言葉遣いも違うし、キャラクターが際立ってクリアー。(その点でこだわりが少し低めな場合があるオペラにも、もちろん名作であればそれなりの良さがあるのですが。笑)
しかも今回は、一般的にキャスト、とされる役達の設定も細かいし(名前の下に書いてある説明が色んなフリにも)、マヌエリタ(別部まゆ子さん)と、リリアス・パスティア(加藤隼さん)に加え!カルメンにおける「え?それ誰だっけ?」でお馴染みの(笑)アンドレス(山田健人さん)が重要な役だったのも、私的にツボでした。
パリでこゆーく師事していたコレペティのジャニーヌ・レイスさんの影響で、まあまあカルメンマニアな私ですが、初めて気付いた、または知ってはいたけど初めて表現できた、カルメンという作品の魅力が満載だった公演。
で、何だかんだ言っても、この素晴らしいアイディアが溢れた太田麻衣子さん演出のカルメンを、まだおよそ700人しか見ていないわけで。一緒に舞台を作り上げた皆と、観た方々とだけ共有していたいな、という気持ちもあるので曖昧に書きますが...。
フランス語歌唱、日本語セリフ(台本はエスカミーリョも演じた大山大輔さん作)ということで、なんか、普通じゃないことをやる公演、というイメージだし、実際普通ではなかったんですが(笑)、決して歌詞や音楽を裏切ることのない、むしろ、いわゆる普通のカルメンよりも歌詞や音楽に忠実な、自然なカルメンを演じさせていただいたと感じました。面白要素が際立ったのも、むしろあるべき姿なんじゃないかな、て思ったりもします。
それによって、まあ日本語のセリフは慣れないこともあって試行錯誤だったし、身体的にもまあまあ練習時間を要することもありましたが...(何故か特にカーテンコール。笑)
あ、こちらが振付(兼...)の間聖次郎さん。いやー、カッコ良かった。
色々アドバイスいただいて、こなせないことだらけでしたが.....これからの課題に!
話、戻ります(笑)
なんですが!!!こと、歌うということに関して、こんなに自然に歌えたことはかつて無かったかも!
もうだいたい全てが起こってしまうハバネラ、も最高に楽しかったし、いつも、いまひとつ曖昧なホセと恋に落ちる瞬間も、驚くほどあからさま!...だいたい、いつも盛り上がった1、2幕の後になんだかバタついてしっくりこない3幕(笑)も、大好きなカルタの三重唱や、フィナーレも、本当にすっきりとした?気持ちで口から言葉がすんなり生まれてきた感じ。
三重唱のお相手のフラ・メルちゃん、そしてアリアが超絶感動的だったミカエラちゃんの実力も込みで、もちろん。
#shinzokinenopera #carmen
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2019年5月4日
ご自慢の女声キャスト(私が自慢することでもないけど山下さんには私がラブコールしたし♡)と。#開演前 #楽屋裏 #ミカエラ #中江早希 #フラスキータ #長田真澄 #メルセデス #山下裕賀 #カルメン #鳥木弥生 pic.twitter.com/RALpTy8cS0
楽しい舞台写真もたくさんあるので、また振り返りたいなあ、なんて思いつつ。
盗賊団ダンカイロ高橋駿さん、レメンダード宮西一弘さん、フラ・メルちゃんとの5重唱写真とか、別にもういいんだろうけど、盛大なネタバレな気がして観に来てない人には見せたくない気がしたり!(笑)
というわけでやはり、とりあえず終演後。
右から、エスカミーリョ大山大輔さん。
過酷な7つ子設定もサラリとこなし?!アニキ的ハンサムエスカミーリョ。いつもはホセよりももっといつ恋に落ちたのか、なんなら落ちたのかどうかも怪しいエスカミーリョとも、しっかり恋をした実感、ありました!
隣、私。
真ん中がミカエラ中江早希さん。もー、とにかく上手い。歌が上手いだけじゃなくて、芝居でもダンスでも何でも上手い上にこの......うーん、何でもありませんが、大好きです!8月にまた共演予定!!
そして、演出、太田麻衣子さん。最高です。
11月12日にまた6メゾ公演決定!よろしくお願いします!!!!!
そして左端に。ホセ、秋山和哉さん。
私が割と強いのと、あとメゾなので(笑)ホセさんにはいつも遠慮がちに接してしまうのですが、麻衣子さんが「彼は丈夫だから」と太鼓判を押してくれ、安心して対峙できたし!素敵な声で、一緒に歌うのも楽しかったし、ミカエラとの二重唱も花の歌も、美しかったです。
彼とエスカミーリョの対決シーン、そして彼とズニガ(上間正之輔さん)との対決シーンが本当に大好きだったなあ...。
後者は稽古中舞台上でうっかり凝視してしまったら、面白すぎて笑いが止まらず...本番は見るのを我慢しました...(そして見れなかったのが無念すぎて打ち上げで再現をおねだりしてしまったくらい好きでした)。
そしてこちらがマエストロ、酒井俊嘉さん。若いメンバーのオーケストラを見事に牽引して...というか、彼自身も若いんですよね。見えないけど(笑)。たいへんお世話になりました!
あと、モラレス役の芸達者なしまぽんこと、島田恭輔さんには、このカルメンに参加したうちの多摩ジュニアミュージカルの子供達がなつき過ぎたりもしたり(笑)、その他も、とってもとってもお世話になりました!
みんなでフライヤー挟み込み作業をした日も懐かしく......。
さて、とりあえず今は来週のコンサートの準備にまた追われつつ...それが終わった頃にSKOカルメンロスが襲ってくる予定なので、また思い出します。
こちらのコンサートもありがたいことに
完売!!
と、言うわけでこれからチケットが入手できます公演のご紹介を少し。
フランスオペラといえば、まあ、有名なのはカルメンなわけですがもちろん他にも名作が。
そんな中、今年私が出演するのはまず、7月に。
オッフェンバック「ホフマン物語」
そして、10月に。
ビゼー「ジャミレ」
ドビュッシー/『放蕩息子』&ビゼー/歌劇『ジャミレ』*演奏会形式(日本語字幕付・原語上演) 東京芸術劇場
ホフマン物語(ミューズ/ニクラウス)は初、ジャミレ(タイトルロール)は、フランスで2004年に歌ったぶり...かな??
ぜひぜひ、ご予定に!!