mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

全国共同制作プロジェクト《蝶々夫人》稽古、記者懇親会&フォトセッション!


https://www.geigeki.jp/performance/concert099/

来年1月22日の金沢初演から、2月の東京までの5公演に向け、春のスペイン以来のスズーキ。

先週は、1月から本格的に始まる稽古の前哨戦でありながら、すでにみっちりと濃い一週間でした。

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公演の記者会見も行われ、公演地のひとつである高崎の達磨さんに全員で目入れも!

こちらはイタリア語通訳で駆り出された我が夫撮影の写真ですが、一応、まだ片目の達磨さんに合わせてウインクしたつもりで(笑)、里美ちゃんと笈田さまが密かに付き合ってくれています!

皆様のご紹介はこちらの記事で。

笈田ヨシが日本でのオペラ初演出! プッチーニ歌劇『蝶々夫人』記者会見レポート | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

こちらにはナチュラルボーン自撮り棒な私の腕も(笑)

来年1月22日に金沢歌劇座で開幕する全国共同制作プロジェクト、オペラ《蝶々夫人》(... - クラシック音楽情報誌 「ぶらあぼ」 | Facebook

ちなみに自撮りの出来上がりはこちら。

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夫撮影のこちらの角度だと更に自撮り棒の長さが(笑)!

あ、そういやぶらあぼさんの写真にはこれを撮ってる夫が映り込んでたなー。

 


演劇人として素晴らしいキャリアを持つ演出家の方とご一緒するときには、ついついビクビクしながら聞いてしまうのが、この質問。

 

「オペラ歌手の演技力の低さにイライラしませんか?」

 

しかし、私がこの質問をしたくなるくらい敬意を払いたくなる演劇人の方々の答えはだいたいいつも同じ。

 

「オペラの演出に必要なのは忍耐ですので」

 

オペラ歌手に期待してイライラしても無駄だと分かって下さっている!!

逆に「オペラ演出家」の人ほどオペラ歌手への期待値が高いのか、イライラしている姿もよく見るような...。それはそれで優しいのかもしれませんが(笑)。

 

笈田さんはオペラの演出も海外ではしていらっしゃっているのでもちろんオペラ演出家でもあるのですが、やはりまずは俳優として偉大すぎて...。

 

見せてくれる見本がもう、凄いのです。


この数日間で笈田さんに言っていただいたこと、実はまだ消化しきれていないのですが、今朝、ふと歩き方について言われた言葉がするっと身体に表れた気がしたりもして!

次にお会いする1月までにきっと消化しきってみせましょう!(本当かなあ...)。

 

そう!音楽的にも消化しなければいけない宿題も、マエストロ・バルケからたくさんいただきました。

 

いやー、私より5歳若いのだけど、本当に優秀...。オーケストラからの信望が非常に熱かったことが今回の再来日の大きなきっかけだそうです。すごい!

実は私の息子と同じ年の子供もいてですね。

あと、料理もすごく上手らしい!!

1月〜2月に戻ってきた時には手料理をご馳走してもらう約束をした!!

 

さてさて、そんな恐ろしく充実したスズキ稽古をしながら、なんと恐ろしいことに稽古前は大学勤務で生徒とイタリア歌曲などを歌い、稽古後は某所でカルメンを歌う、というトリプルヘッダーな日が数日間あったのですが...。

それで気がついたんですよ。

私、カスタネットはまあまあ上手に叩けるのに、これが上手に叩けない!!!

蝶々夫人の二幕あたま、まさにカルメンカスタネットよろしく、ちゃんと楽譜にスズキのパートとして書いてあるんですよー。

 

 お題「演奏できる楽器」

 

これ買って練習しようかと本気で考えています。

本当に、良い舞台にしたくて。

できることは何でもしたい気持ち。

 

「舞台では誰がいい芝居するか勝負で良い。蝶々さんより目立たないようにと大きい身体を小さくするな」

「余計なことをしないのは正しいけど、それでただジッとするなら、それは”ジッとする”という余計な選択」

 

その他、まだまだまだまだまだまだ、色々言っていただきました。

で、

「せっかくだから良いスズキ作りましょうよ」

と。

望むところです!!!

 

自分の必死な話ばかりでしたが、素晴らしい共演者の方々についてもご紹介したいことがたくさん...。

 

またお付き合いいただけたら嬉しいです。

 

全国共同制作《蝶々夫人》初日は1月22日、金沢です!!

【金沢公演】プッチーニ歌劇「蝶々夫人」