mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

古きを温ねて新きを知る

お題「気分転換」

クラシック音楽などをやっていると、やはり古いものが好きなの?と思われるかと思いますが、自分に関して言えば、とても古いものと同時に、とても新しいものが好きです!

ここ数日、なんだか楽しかったな、と思い返したところ、まさに、両方を味わったから?!

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(上の写真、チェンバロ水野直子さんと。下の写真、エレクトーン清水のりこさん、テノール又吉秀樹さんと)。

3日前にはチェンバロと歌い、昨日はエレクトーンと!ほぼタイムスリップ!

いっそもう、ナイル川に遊びに行って流されてファラオと出会いたい!!

チェンバロとの共演は7月3日(土)17時、オペラシティ近江楽堂にて「夏の宵コンサート

エレクトーンとの方は、まだ未発表の企画なのですが......とにかく楽しいことになってしまいそうです。乞うご期待!

 

さて。本日は日生劇場にて、今週末に公演が迫った「蝶々夫人」GPでした。

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こちらはなんでも1984年から続く演出だそうで......私は2年前も同じ演出の公演に出演したのですが、なんでこういう動きになるの?と質問して、伝統だから!と言われると、私の生誕後にできたものが伝統......だと?と思っちゃうし(王家の紋章より新しい!笑)、いやいや、日本の伝統、と言われると、いや、イタリアオペラだし!と思っちゃうし(笑)...と、前回は諸々葛藤もありましたが、今回は感染予防の為の様々な制約があった上で、ということもあったり、改めての創意工夫も楽しみつつ、フレッシュに稽古が進んでおります。

私の生誕後のものを伝統なんて言われたくないものの(しつこい。笑)、舞台装置の裏に「蝶々夫人」ではなく「お蝶夫人」と書いてあったりするのを見ると、なんだかんだおおっと思ったりもします。

あと、衣装とカツラでもテンション上がります!

(前者はエースをねらえ的な意味で、後者は必殺仕事人的な意味ですけどね)。

 
 
 
 
 
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とにもかくにも、伝統を背負うのがオペラ歌手の主たる仕事ですので...共演歌手の皆様も素晴らしく、やり甲斐満載のプロダクションです!

今週末、お時間ある方はぜひ!!