mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

ヴァニタス・ロスから日本酒へ。

ヴァニタス・ロスって変な言葉ですね。

ヴァニタスが「儚さ」「虚しさ」って意味なので、それをさらに失うと...。

元気になっちゃうのかな??(笑)

 

ヴァニタス”について、また、チェンバロや私たちのコンサートについて、水野直子さんがこちらのブログに書かれていますので、ぜひご一読を!

賢くなれます(笑)。

5/27 VANITAS ~Venezia~ 終演しました。 – Naoko Mizuno Official Site

 

読んでいただけたのを前提で続けます。

私の感じる、感じたい、そして感じさせたいヴァニタスについて。

普段私が見慣れ、演じなれているオペラでも、いつも思うのです。

 

ヴィオレッタや蝶々さんが最初から死にそうな風情だったら、彼女らを失った時に感じる虚しさは損なわれないでしょうか?

あるいは、カルメンが登場から「あの女いつか刺されるわー」みたいな憎々しげな顔や声だったら、彼女が殺さた時に驚きも悲しみもなく、何ならせいせいしちゃわないでしょうか(笑)?

 

もちろん彼女らの周りには死に向かう伏線が張り巡らされているのですが(現実世界での私達の周囲と同じく)、それでも彼女たちが生の喜びで輝いていて、もしかしたら今回ばかりは生き残っちゃうんじゃないの?てくらいウキウキと軽やかに楽しんでいて欲しい、または、そう演じたいなあ、と。

 

 そういや、一緒にヴァニタスしたソプラノ小林厚子さんの笑顔は他の追随を許さない一級品でファン多数なんですよー。もちろん私もファン。

パヴァロッティの声くらい、内面の毒を覆い隠す輝きだよね

と正直に褒めても笑ってくれたよ(笑)

(あっちゃんの死にそうにもないミミが死ぬところとか、かなり観たいぞ!!)

 

改めて、色々と感じさせてくれた、本当に素敵な演奏会でした。

Vanitas終演〜あるいはスマホを隙間に落としたらみんなの心がひとつになった話〜 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

あの素晴らしい空間を共有して下さった皆様に感謝!!!

あ、ちょっと蒸し暑かったですよね、そういえば(笑)

そんな感じもなんか、現代世界っぽくなくて良かった、てことにしましょう!して下さい!!

 

そんなヴァニタス・ロスもありつつですが。

今週末、メゾソプラノの魅力を存分に満喫していただけるサロン・コンサートを!!

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昨日、ピアノを弾いてくれる辻博之さんとの合わせがありました。

指揮者としての辻マエストロとの共演は多数ですが、ピアニストとしては今回が2回目かな?

”Duo! Duo! Duo!” &「オペラへの誘い」終演。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

今回はオペラアリアばかりで、歌い慣れた曲ばかり。

でも、ここ最近歌ったドイツリート、古楽を経て、何か少し自分自身に変化があったような気もしているし、とっても新鮮で、晴れ晴れとした気持ちで歌っています。

 

チラシにもタイムスケジュールがありますが、まずはキュッと一杯(二杯、三杯...)ウェルカム日本酒を素敵な和菓子などと共にお召し上がりいただいてから、日本酒ソムリエ上杉孝久さんの楽しいお話、その後、オペラアリアをたっぷり聴いていただくという、たいへんご機嫌な午後となります!!

 

私は歌う前に飲むか、歌ってから飲むか、非常に迷うところ(笑)。

お題「日本酒」

 

当日ふらりとお越しいただいても良いですが、ご予約いただけましたらよりスムーズに日本酒にたどり着けると思われます。

 

ご予約、お問い合わせはブリーズノートさんまで〜〜。

03-6751-0235

FBページでも!

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