mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

街オペサロン編(終演)&多摩ジュニア・ミュージカル”美女と野獣”(いよいよ来週!)

 

今週のお題「家飲み」

 

すでに先週日曜日の話ですが、

街オペサロン編vol.2〜あなたの声に私の心は開く〜

終演致しました!!

f:id:toriki841:20170611172741j:image

出演者の私(手前)、辻博之マエストロ(その日はピアノとお話。二階の右)、そして、我が息子(二階左)。

3人目の話はまた後ほどにいたしまして。

f:id:toriki841:20170611173430j:image

ウェルカムドリンクとして日本酒を、和菓子作家宮本香織さんの芸術品のようなお菓子と共にお召し上がりいただき。

日本酒ソムリエの上杉孝久さんのお話もあり。

その後のコンサート。

演奏会で「会場をあっためる」のって、大切だったり、しかし一筋縄ではいかなかったりしますが、このシリーズでは「酒であっためる」という荒技を採用しております!!

f:id:toriki841:20170611174219j:image

お酒、お菓子他のお品書き、終演後写真など。

プログラムはこのような感じで。

f:id:toriki841:20170611173447j:image

私が長年大切に歌っている、思い出深いレパートリーの中から、お時間の都合で長過ぎないものが並びました(正直か!)。

(辻マエストロの話が面白過ぎてただでさえ長くなる予感もありましたしね。で、予感的中でしたしね!!!)

 

カルメンはもう、カルメン芸人と広く呼ばれて久しく(嘘です。久しくないし、ごく身内のみ。笑)、《アルジェのイタリア女》は、デビュー当初ロシア、東欧でのコンサートでは大ウケだったのでイタリアで全曲勉強しようとしたら「ロッシーニ向いてないよ」と言われ挫折(笑)、その後紆余曲折があり?!今回ピアノを弾いてくれた辻マエストロの指揮で数年前に晴れてロールデビューした因縁があるし...他の曲も諸々思い出深く...。

このコンサートのタイトルにもなった《サムソンとダリラ》のアリア、「あなたの声に私の心は開く」は、歌うたび、共演者によって全く違う色彩が浮かぶ曲。本当に私の心を開くアリアなのかもしれません。

そして、当日もお話ししましたが、8年ほど前《ラ・ジョコンダ》に出演し、この盲目の母親が歌う「天使の声か...」を歌ったときには妊娠6ヶ月でした。察しの良かった韓国人テノール以外には共演者、スタッフ、誰も気付かれず、全く秘密にしてましたけど。収録、放送もあったので、そろそろ息子と録画を観ようかな.....(でもどこに置いてあるかは分からない)。

f:id:toriki841:20170611205155j:image

後半男装になってからの写真しかないやー、と思ったら主催者様がちゃんとドレス姿も撮っていてくれました!

ありがとうございます!

コンサートがやってくる! - 出前コンサートのブリーズノート

女性とはいえ、femme fataleからお年寄りまでを普通に?ドレスを着て歌ったのち、辻ちゃんピアノソロを挟んで、憧れの女性の部屋へ忍び込むイメージでこっそり?着替えて登場しフィガロの結婚ケルビーノ、ゲーテの「君よ知るや南の国」の邦題で知られる詩を私の拙訳で朗読してから《ミニョン》のアリアを歌い...。

そして隠し球登場(笑)

実は前回、街オペサロン編vol.1の山口佳子ちゃんの回ではvol.2出演の私がサプライズで登場しました。

なので、順当に行けばvol.3のバリトン押川さんがサプライズゲスト...となるはずが、なんと、6/18にある多摩ジュニア・ミュージカル第2回公演美女と野獣の稽古がどうしても外せず!!(あれ?私も出るんですけどね...。笑)

そこで代わりにサプライズゲストとなりましたのが、なんと、というか、なんと言うか(笑)、秋にオペラ《トスカ》の牧童役デビューが決まってしまった我が息子。

プッチーニ/歌劇『トスカ』《新演出》 東京芸術劇場

 

山口佳子ちゃんが発案してくれて、いつも広い心のブリーズノート壷井さんも乗ってくださり、辻マエストロのOKも出て、そりゃあ場数を踏ませてもらうチャンスだし、と(正直か!)、息子と共演のストレス(お互いの)を重々知りながらも、ありがたくやらせていただきました。

前回のストレス↓

「蝶々夫人」の息子役。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

f:id:toriki841:20170611211408j:image 

最初はサプライズっぽく登場は諦めて、

「すんまへん、息子を歌わせてやってくだせえ!」

と皆様にお願いしてから歌わせようかとも思ったのですが、当日リハの際、辻ちゃんが、

「前奏で後ろから出てきて歌いながらピアノの方に来れる?」

と、提案したらまさかの、

できるよっ

と、やす請け合い(笑)

 

しかし、本番、一応形としては成立してる風でやりきり、暖かい拍手をくださった皆様にも感謝しきりでした!!!

 

まだまだ秋まで特訓が必要ですけどね。

 

そしてコンサート最後は、辻マエストロの指導による会場の皆様との「シャンパンの歌」改め「日本酒の歌」。

前回、vol.1のときよりお客様の歌唱箇所がざっと10倍くらいに増えまして(笑)、しかし、皆様驚愕の吸収力で、非常に素晴らしい、楽しいコラボレーションとなりました。

 

更に感謝!!

 

7月に石川県立音楽堂でのオーケストラ・アンサンブル金沢定期公演でも、今度は指揮者&チェンバロの辻博之マエストロと共演します。

オーケストラ・アンサンブル金沢 第391回定期公演マイスター・シリーズ | 石川県立音楽堂

皆様に「息ぴったり」と言っていただけて嬉しかった!

急にジョコンダの時の踊りまでソロで弾いていただいたり、大評判の合唱指導の腕前まで披露していただいて!!

楽しかった〜〜。

 

あ、あと、特筆したかったのが、当日の客席が、

美女だらけ

だったこと。

客席が近いこともあり、確かに目を奪われる美貌の方がたくさんいるな、と歌いながらも思っていましたが、打ち上げで他の方からもそんな話題が出て。

ですよね〜!!!

と、盛り上がりました。

 

私の友人、知人も美しい方が中心に来てくださったのですが(笑)、上杉さんファンの方もたくさん美しい方がいらっしゃったのではないかと思います。

さすがお殿様の末裔...?

私が上杉に滅ぼされた七尾市出身だと知って気まずそうでした(笑)。

まあまあ、そんなことも、ある意味、ご縁ですね。

でも薩長だけはちょっと......(全然ゆかりはないけど白虎隊が可哀想すぎるから)。 

 

 

さてさて、そんな素敵なサロンコンサートが終わり、次なる本番は!

先ほども少し触れましたが。

 

ちょっと待て!!!

まさかの、連続親子共演じゃないですか!!!

 

せめて気苦労で痩せますように!!!