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mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

子連れオペラ歌手。

稽古日誌 母ちゃん。 歌手の頭の中
私がかねてより「こうでありたい」と思っているオペラ歌手像は、「ご事情のない歌手」です。
 
私の思うところの「ご事情」とは、例えば、「苦手な音域がある」「どうしても下手くそな言語がある」「完全に実力不足」(笑)などの演奏面や、それ以外でも、「共演NGの相手がいる」「避けなければいけない話題がある」などの、周りに余計な気を使わせる事柄。
 
でき得る限り良い公演にしようと思って仕事をしている共演者、指揮者や音楽スタッフ、演出家や制作スタッフに「あの歌手は言っても良くならないから無駄」「彼女だから仕方ないか」と諦められたり、触れてはいけない事があるために彼らと心を開いて付き合えない。
こんなに寂しいことはありません。
 
イタリアあたりだと遠慮がなさすぎて、それはそれでグッサリ傷付けられることもあるんですが、日本では皆さん気遣いが上手すぎ。
「和」を重んじる日本人的なA型にも関わらず、ついついストレートな物言いをしてしまうし、人の言葉の裏もあまり考えられない私としては、この日本式が理解しきれない時も。
母親がO型で九州女性なせいかな、とも思うんですが、そんなこと言ったら怒られちゃいますよね。でもいい意味で(笑)。
 
そんな私にも当然の如く?!理想とは違い様々な「ご事情」が!!
 
今の私、最大の事情は、なんといっても「子供」。
自分が産むまではどちらかというと子供が苦手だった私としては、私が子連れになってからも以前と変わらず一緒に遊んでくれたり、仕事をしてくれたりしてくれる方々が本当に、文字通り、「有難」く、涙ながらに感謝したくなることも多々あります。
(ウザがられそうなので泣きません)。
 
実は今日のトロヴァトーレの稽古にも息子を同行しました。
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こんな感じで割と大人しくしてはいましたが、私が「実の息子を燃やしてしまったのですー」という恐ろしいアリアを歌っている間にかまって欲しくなり、間奏中なら大丈夫と判断したらしく、いきなりデカイ声で話しかけてきました。
 
すると里美姫がすかさずサラッと横に行って一緒に「ポケモンみ〜つけた!」という絵本で遊んでくれたのです。
ありがとう!!ウワーーーーン!!!
 
息子!人生、今後もそう簡単に美人が相手してくれるわけではないぞ!
勘違いするなよ!!