今週のお題「読書の夏」
とかくオペラ歌手という人種、
「文化系」
と決めつけられると、
「いやいや、スポーツ選手顔負けの肉体労働です!」
と主張するもので。
それは事実ですし、
「しかも、毎日世界新記録を出さないと観客に納得してもらえないスポーツ選手」
という某イタリア人テノールの言葉も確かにその通りだー、と思います。厳しいです。
しかし、「毎日何時間も練習あってきついんでしょ」みたいにきっちり「体育会系」認定されると、
「いえいえ、一番大切なのは声を出すことよりも曲や詩の題材となる文学作品の解釈ですので、そちらにより時間を割きますよ」
なんて、急に「文化系」を主張したくなったり!(母ちゃんだけですか?)
そんなメゾソプラノ母ちゃん、最近準備中の曲、舞台に関わる作品たちはこんな感じ。
- 作者: アンドルーラング,エロールル・カイン,Andrew Lang,Errol Le Cain,中川千尋
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2000/06/30
- メディア: 大型本
- 購入: 5人 クリック: 23回
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- 作者: ヤーコプ・ルートビッヒ・グリム,ビルヘルム・カール・グリム,スーザン・ジェファーズ,おおばみなこ
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 1983/04/15
- メディア: 大型本
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この二つはいよいよ明日に迫ったこちらのコンサートの題材です。
どちらもよくオペラやミュージカルの題材にもなる作品です。
そして、二作とも小さい頃からなぜか心惹かれるお話でした。
そして、8月23日、日曜日昼下がりのこちらのコンサート、
〜Douce France 歌姫たちの優しきフランス〜
も、「文学少女」ならぬ「文学オペラ歌手」全開の内容です。
ボードレール、ユゴーなどフランスが誇る文豪たちの詩や、ゲーテの《ファウスト》を原作とした二つのオペラからのアリアなども。
- 作者: ゲーテ,池内紀
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: 文庫
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中でもお勧めな作品は、ドビュッシー作曲《3つのビリティスの歌》の原作。
- 作者: ピエールルイス,Pierre Lou¨ys,沓掛良彦
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
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この、146歌の散文詩集は一時期ドビュッシーと親交もあった耽美作家ピエール・ルイスの創作なのですが、発表当初は紀元前6世紀のギリシャ(サッフォーと同時代)に実在したビリティスという女性が少女時代から亡くなるまでを描いた自伝的詩篇が19世紀に発見され、フランス語に翻訳された、という触れ込みだったそうです。
内容は「ギリシア版好色一代女」と紹介されている通り、少女が恋をし、様々な遍歴を経て大人になり、娼婦になり......。
この濃厚な作品の中の三篇の詩に、ドビュッシーの流麗で耽美な音楽が合わさった《3つのビリティスの歌》。
想像力(妄想力?)たくましく聴いていただきたい曲です。
お次、9月に出演するロッシーニ《アルジェのイタリア女》
に関わっていそうで全く関係なさそうな?文学作品。
- 作者: カミュ,窪田啓作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1963/07/02
- メディア: ペーパーバック
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舞台がアルジェなんですね。それだけです(笑)
ロッシーニのガッチガチのコメディの中に「きょう、ママンが死んだ」とか投げ入れて不条理を極めてみたい気もしますが...。
さらにそして、9月21日、
《街にオペラがやってくるvol.2》
こちらのコンサート、後半がゲーテの《若きウェルテルの悩み》が原作のオペラ《ウェルテル》のハイライト上演です。
- 作者: ゲーテ,Johann Wolfgang Von Goete,竹山道雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1978/12
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マスネ作曲のオペラでは婚約者がいながらウェルテルに愛され悩むシャルロットがメゾソプラノの役どころ。
たくさんの子供達の母親代わりを務める責任感と母性の人。
ウェルテルは(もしかしてゲーテが?)マザコンだったのかな......。
「ウェルテル現象」や、ウェルテルファッションの流行などを生んだ名作の世界をより鮮やかに感じることができる美しいオペラです。
そんなこんな、文化系?文学系?のメゾソプラノ母ちゃん、30日間スクワットチャレンジ中!!!
アメリカで大流行“30日スクワットチャレンジ”でお尻がみるみる変わる!! - NAVER まとめ
@yayoitoriki やろうよ。
食欲以上のスクワット
— 小川里美 (@satomiogawa) 2015, 8月 8