mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

本日本番!Duo! Duo! Duo!

お題「今日の出来事」

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本日はこちらの演奏会!!

Duo! Duo! Duo!

直前、プログラム公開でもしてみようかと思います!!!(お楽しみを残しつつ)。

 

まず、第一部は宗教曲(など)をお聴きいただきます。

ヴィヴァルディ《グローリア》より ”Laudamus te”

バッハ《ロ短調ミサ》より ”Et in unum Dominum”

ロッシーニ《小荘厳ミサ曲》より ”Qui tollis”

他!

 

むしろオペラより女性2人の美しいDuoがたくさんあるのでは??というような宗教曲レパートリー。

今回落選?した中で歌いたかった曲もまだまだあり。

 

そして第二部はオペラ。

モーツァルトは二曲当選(笑)。

オペラ・セリア(シリアスな内容のオペラ)から一曲と、オペラ・ブッファ(コミカルな内容のオペラ)から一曲。

セリアの方は、私がモーツァルトのオペラの中で一番好きな作品、

皇帝ティトの慈悲》より、アンニオとセルヴィーリアの二重唱  ”Ah perdona al primo affetto”

 これはもう、特に出だしのメロディーは世界一美しいのではないか、と思える名曲。聴くと自然に涙が溢れる、という方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

また、内容が切ない!!

女声2人で歌われますが、片方のメゾソプラノは男役、アンニオ。

彼と、恋人のセルヴィーリアとの二重唱なわけですが、この《皇帝ティトの慈悲》に出てくる人々...とにかく皆、複雑な境遇で、皆、悩んでいるのです。

これも、ただの愛の二重唱ではありません。

この二重唱の前に、彼は、自分の恋人が皇帝の妃に選ばれてしまったことを知り、しかもそれを彼女に伝える役割を与えられてしまいます。

彼女、セルヴィーリアのもとへ行った彼、アンニオはそれを告げつつも、つい、彼女に「愛しい私の...」と呼びかけてしまい......


【アンニオ】
ああ、許してください

これまでの愛で
言ってはいけないこの呼び名を
罪なのは、この唇

いつも、あなたをこう呼んでいた...

 

【セルヴィーリア】
ああ、あなたは私の初めての人
これまで心から愛してきた
そして、最後の人になるでしょう
いつまでも、この心に住む...

 

【アンニオ】
大切な人の愛しい言葉

 

【セルヴィーリア】
ああ私の甘く愛しい希望

 

【セルヴィーリア アンニオ】
あなたの言葉を聞けば聞くほど
私の中で一層膨らむ熱情
ひとつの魂がもうひとつの魂とひとつになるとき
何という喜びを心は感じるのでしょう!
ああ、人生から消し去ることができたなら
すべて、この愛以外を

 

切ないです......。歌いながら泣いたらごめん!!?

 

そして、ブッファの方は、《コジ・ファン・トゥッテ》、意味は「女性はみんなこういう風にするよ」、て感じ。

どういう風にするか?

まさに、それが見える場面の二重唱です。

歌うのは2人の姉妹。

 

”Prendero' quel brunettino”

「私は黒髪男の方にするわ」!!

 

歌い出しから聞いてはいけない女子トークの匂いがプンプンしますね〜(笑)。

詳しい解説はあとで、辻ちゃんから聞いてください!

 

さてさて、あとはお越しの方のお楽しみで...。

あ、チラシ掲載曲もありますが(笑)。

びっくりするような曲も歌いますよ〜〜!!

 

 

びっくりするような衣装もあったりして?!?

 

それでは、渋谷でお待ちしておりまーす。

まだ若干お席に余裕もあるようですので、ぜひ、フラリといらしてくださいませ。