mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

15年ぶりくらいの《蝶々夫人》観劇。高校生のためのオペラ鑑賞教室。

先週、このような公演に行って参りました。

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高校生のためのオペラ鑑賞教室「蝶々夫人」!

高校生じゃないのに潜入させていただきました。

ソプラノ佐藤亜希子さん、ピアニスト藤原藍子さんとかと、みんなで色違いのセーラー服で行こうか、と。

 

言ってましたが、もちろん着てません(笑)

 

あっこちゃん、藍子ちゃん、私、が揃って応援に行く相手と言えば!

知る人ぞ知る幻のユニット(笑)4Fioriのリーダー、あっちゃんこと、ソプラノの小林厚子さん♡

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こちらは終演後、あっというまに着替えてしまっていたあっちゃん蝶々さんと。

いやー。

素晴らしかった!

1幕のあっちゃんは本当に15歳の蝶々さんそのもののようにピュアで綺麗な声で、姿も可愛らしくて少女そのもの!(ちなみに4階席から鑑賞)。

舞台裏の歌い出しの声が聴こえて、姿が見えた瞬間、すでに感動に打ち震えて涙ぐんでしまいました。

あとで話したら並んで聞いていたあっこちゃんと藍子ちゃんも「出て来ただけで泣けた」そうで、あっちゃんには「お母さんがいっぱい聴いていたんだね」と言われて(笑)

そんなわけで1幕から三人のお母さんは割と号泣だったんですが、それがもう2幕、3幕ともなりましたら...!!!

ときに驚くほどゆっくりだったテンポも物ともせず美しく語るフレージングも天才的だったし。

そして、不幸なんて寄せ付ける気配もなく、ポジティブオーラ溢れるあっちゃんの蝶々さんにも悲しい結末はやってきまして...。当たり前だけど。

前にも私、なんだか語っておりましたが、悲劇のヒロインは明るく生命力に満ちてるのがより感動的!

ヴァニタス・ロスから日本酒へ。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

最後のアリアも「涙を誘おう」なんて全くしない暖かさと気高さに大号泣。今思い出して西武線の中でまた泣きそうになってます(笑)。

あっちゃんのミミはやっぱり聴きたいし、あと今回、アンジェリカ(Suor Angelica)も聴きたくなった!!

あっちゃんの声でアリア想像しただけでやっぱり泣ける(笑)。

 

で、実は私「蝶々夫人」を観劇するのがたぶん生まれて二度目で。

もしや生まれて初めてかも?と思ったら、フィレンツェに住んでいた頃にトスカーナ・オペラ・フェスティバル(って催しだったような???違うかも)で、パドヴァ在住のソプラノ岡崎他加子さん主演の舞台を観たことを思い出しました。たぶん15年前くらい!!

岡崎さんもやはり朗らかさと気品のある素敵な蝶々さんだったなあ〜。

それ以来初、客席で聴く「蝶々夫人」でした。

 

あっちゃん蝶々さんといつかスズキやりたいし、客席で「お客様の中にスズキさんはいらっしゃいませんかー!!」という事態を期待したりもしましたが?!?

でも?(笑)スズキを歌われた山下牧子さんは割とご近所さんでもあり、先輩母ちゃんとしても尊敬する素晴らしい方。山下さんの知性と愛のある美声と歌が大好きで、久々に生歌、生芝居を堪能できたのも嬉しかった!

背中で泣かせるニクい演技に思わず「くー!いいね!でも顔ももっと見せて!」と思っちゃったのは笈田バタフライの後遺症...?

笈田ヨシ氏演出《蝶々夫人》金沢、大阪公演。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

あと、合唱団の皆様の着物姿の美しさが眩しすぎたのはスペインでのバタフライの後遺症(笑)?

サバデイ・ファランドゥラ劇場《蝶々夫人》初日。〜サバデイ日記11 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

ともかく、一週間前の観劇でしたが、まだ感動は薄れておらず!

お題「最近涙したこと」

藍子ちゃんいわく、

泣きすぎてスッキリしたね!!

と、あっちゃんの三人のお母さんたちにはちょっとしたデトックス効果まであった公演でした。

 

さてさて、そんな幻の4Fioriメンバー(そろそろ再結成したいからもう一回書いた!笑)小林あっちゃん、佐藤あっこちゃんとは今週も23日の本番に向けて稽古で一緒なのですが。

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なんと、贅沢にも2人のプリマは合唱参加!(笑)

私は初参加なのですが、こちらのシリーズ、こうしてプリマ、プリモ達が合唱にまぎれているのが恒例だそうです。すげ!

https://www.facebook.com/events/870000583163685??ti=ia

ぜひぜひ、そのあたりも楽しみにお越しいただけたらと!!

プレイガイドなどでのチケット発売がないので、お問い合わせ、お申し込み、お気軽にチラシ記載の番号やFacebookTwitterでもどうぞ〜。