まずは楽しい稽古場風景を...。
マスカーニ作曲
カヴァレリア・ルスティカーナ
は、実際にあった事件を元にしたドラマチックな愛憎劇で、ヴェリズモオペラの金字塔。
物語自体には全く楽しい要素はないのですが...(舞台作品としては楽しい場面もありますが)。
そんな時に限って、稽古場には笑いが絶えなかったりするもの。
#アルフィオ 役 #上江隼人 さん差し入れの #シュークリーム 美味しかったなー。#カヴァレリアルスティカーナオペラはドロドロだけど、稽古場の雰囲気は、むしろ爽やかすぎるくらい(笑)
写真はまだソリストのみの稽古の時のものですが、合唱団の皆様との稽古も順調に進んでおります!!
大田区民オペラ合唱団の皆様と私は、大昔(20代だったもんな...)レオンカヴァッロ作曲の「ラ・ボエーム」(プッチーニの間違いではありません)でムゼッタを歌った際にご一緒してからの旧知の間柄。長年変わらずオペラへの情熱に溢れた素晴らしい合唱団です。
そして、どの公演もキャスティングが非常に的を得ている、というのがすごーく印象深い団体です。おかげで?!私が共演させていただいてるのなんて、ごくわずかですが...。
思えば私の男装デビューもこちらの皆様との「こうもり」でした。やっぱり見る目あります(笑)
そして、今回のサントゥッツァも、私にとって全幕ロールデビューとなります!
とはいえ、役の準備だけは相当前にしてありました。楽譜には師匠オブラスツォワの書き込みがみっちり。
いつ見てもちょっと笑える師匠 #obraztsova のご指導書き込み。#difficile (難しい)と、書いてあります(笑)#cavalleriarusticana #santuzza
イタリアの小・中規模プロダクションあるあるなんですが(少なくとも私がいた頃は)、決まってたはずが何らかの事情で公演中止!となったもののひとつだったかな...たぶん。
私の二人のメゾ師匠、オブラスツォワとバルビエーリを繋いだ作品としても、個人的に感謝を捧げたい作品でもあります。
- アーティスト: オブラスツォワ(エレーナ),ドミンゴ(プラシド),バルビエリ(フェドーラ),ミラノ・スカラ座合唱団
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しかも!今回ご一緒するバルビエーリ役、じゃなくて、マンマ・ルチア役が、私がメゾソプラノ女優として最も尊敬している牧野真由美さんという私得。
牧野さんとは、カルメル会修道女の対話で同じマリー役をダブルキャストで歌ったのが10年くらい前で、本当に同じ舞台に立ったのが13年前のファルスタッフ...!貴重!!
他のキャストの皆様も、音楽家としても舞台人としても大好きな面々。
誰もが「三角(又は四角)関係のストーリーに納得出来すぎる最高のキャスティング」と言います。私は腹を立てるべきでしょうか。いや、全員怒るべきか?笑#鷲尾麻衣 (ローラ) #城宏憲 (トゥリッドゥ) #上江隼人 (アルフィオ) #鳥木弥生 (サントゥッツァ)#カヴァレリアルスティカーナ pic.twitter.com/vaU2XhT3jJ
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2019年11月20日
演出の山口将太朗さんは、とーってもお若いのですが、その若さが100%良い方向にしか働いていない、稀有な演出家。ダンサー、ダンス演出家でもあるので、サクッと動いて見せてくれるのも、とっても良いです。
指揮の辻博之さんは私周辺で割と頻出かもしれませんが、今まではロッシーニ 、モーツァルトなんかでご一緒することが多く、それらでもトンチが効いていて大好きですが、今回、ヴェリズモは真骨頂かな、と、毎日の稽古で感じています。
とにかくこんなに、指揮者、演出家、出演者の間に壁がなく、更にプロフェッショナルとして尊敬しあっていられる珍しい場が......市民オペラ!!てのが、なんかすごい。
今もし宝くじ高額当選したら、このプロダクションをオールシチリアロケで記録に残すことを考えちゃうなあー。
(でも6メゾ劇場も建てたいから、ロケは沖縄にしたら半々でいけるかなー)。
買ってないし、買う予定もないですけどね...宝くじ。
そんな超オススメ公演。
SS席は完売ですが、他の席種はまだチケットがあるそうです!
ぜひぜひ、12月1日は大田区民ホールアプリコへ!!!
ちなみに、私の母の誕生日です!!!!!笑