mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

武蔵野音楽協会ガラコンサート!

先週のことですが......。

出身校、勤務校である武蔵野音大の声楽講師陣主催のガラコンサートがありました!!

会場は、今年度新校舎が完成した武蔵野音学大学の新ホール、ブラームスホール

お題「芸術の秋」

あっというまに売り切れてしまいまして!

油断していた学生たちが間際にチケットを求めて新校舎内を東奔西走...。

聴けなかった方には、本当に申し訳なかったです。

出演者が豪華だったから、というのも、もちろんそうだと思いますが、新しいブラームスホールに興味が湧いた方もいたのかな??

 

私自身も年度始めに会議で入って以来、歌うのは初めてのブラームスホールで楽屋への入り方が分からず、大学受付で教えてもらいましたが......(他にもそんな方が何人もいらっしゃったようでした。笑)

 

共演者は気心の知れた皆様。大学時代同じクラスだった同級生でもあるソプラノ砂川涼子ちゃんが付き合い年数最長で、他、先輩方。

なんなら、裏方を担当して下さってるのも、皆様超一流歌手の先輩方......。

ドキドキしつつも、ついついウキウキ、楽しくなってしまう環境でした。

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当日リハーサル、終えた順に記入する書類がピアノの上に用意されていたんですが。

出演者名の横に並ぶ、

全開

の文字。

なんか、その日の調子かなんかみたいで面白かったのですが、ピアノの蓋の開き具合の希望でした。

まあ、調子も皆様全開でしたけど。

 

プログラムはこんな感じ。

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私はまず一部の最後に、砂川涼子ちゃんと、ピアノ清水綾ちゃんとで、ノルマの二重唱。

そして、二部にソロで、同じくあやっちのピアノで、ウェルテル、手紙の歌。

大好きな2曲を麗しい2人とご一緒できて幸せでした!

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いつも頼りになるピアニスト、あやっちとの手紙の歌、何度か共演していますが、たぶん、けっこう会心な感じで。

(盗み撮りしていてくれた人がいたら良かったのに!と思ったくらい。笑)

ホームグラウンドなんだけど、それだけに!みたいな適度な緊張感で集中できたのが良かったのと、あとはメイクの力!!

 

先輩方の名唱と、お客さんの盛り上がりもすごかったもんなー。

色んな機会で何度も聴いているはずのお得意曲も多かったのですが、やっぱりいつもより更に素晴らしかった!(私の耳比)。

ホームグラウンドパワー?!

(自分の生徒が聴いてる、てのもある?)

私のソロの後からはもう、緊張も解けて完全にお客さん状態で聴いていたのですが、佐藤美枝子さんのCaro nome、リゴレットで共演させていただいた時にも、いつもいつも聞き惚れていましたが、覚えている以上に素晴らしくて、がっつり感動。

そして当然客席大熱狂、樋口達哉さんのNessun dormaからの、トロヴァトーレ二重唱!!

盛り上がらないわけがない!!!

立野至美さんの声がとにかく強く美しく、舞台袖で「かっこいー」「かっこいー」と何回言ったことか...。

もちろん対する谷さんも超かっこよかったです。

(トロヴァトーレ大好きな私。断然マンリーコよりルーナ派です。どうでもいいか。笑)

ピアノの大坪由里さんも相変わらずパワフルでビューティフルでした♡

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右から、谷さん、樋口さん、佐藤さん、大坪さんとの仲良し写真。(ボケたけど)。

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出演者一同!!

(めぐさんが目を閉じてるのしかなくてすみません!でも美人です!!)


 

 

さてさて。

私自身の本番は今月はもう無くて、次は来月。

少しお休みできる!と、思ったら、お休みにしていたのにも理由があったのを思い出しました...。

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トスカ!! 

私には縁のないはずのオペラ。

プッチーニ/歌劇『トスカ』《新演出》 東京芸術劇場

東京芸術劇場での公演に、息子が牧童役で出演します。

昨日無事、大盛況で全国ツアー初日の新潟公演が終演したそうで。

ますます楽しみになって参りました!!

 

東京公演は今月27日(金)、29日です。

まだチケットあると思われます。

牧童マネージャーの私からの超オススメ!!(笑)

ぜひに!!!

 

三越伊勢丹プレミアムチャーターシリーズ 海の上のオペラ 「カルメン」帰港!!

不安だらけだった船旅。

9月の愉しみ。海の上のカルメン。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

忘れ物はまあ、当然あったんですが、幸い借りれるものでして。

(沙羅ちゃん、ありがとう!!!)

 

船酔いの方は、酔う酔う、ヨウヨウ、下手なラッパー並みに繰り返した割には、3日間の船上生活、むしろ絶好調で申し訳ないくらいでした(笑)

 

しかも、私達舞台関係者はもちろんクルーズのお客様に対してスタッフ側ではあるのですが、ご厚意で、お客様と同じように美味しいものを食べさせていただき、船旅を楽しませていただいて。  

お題「ちょっとした贅沢」

乗船した瞬間からインチキセレブ写真を撮りまくり(笑)


1日目の夜はガラコンサート、そして、2日目の夜がオペラ「カルメン」の公演でした。

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すんごく狭いとこぎゅうぎゅうな割にうまく撮れた終演後の集合写真ですが、いかんせん私の頭上の物がデカイ!後ろの皆様ごめんー!!!

 

公演は、お客様が満席と言えども300に満たない数、と思えないほどの大きな反応をいただき、とーーっても盛り上がりました。

にっぽん丸、チャータークルーズという、なんともラグジュアリーな場での「カルメン」。

しかも、お客様にはオペラ初体験の方も多いと聞いて。

しかも、出演者はやたら体育会系というか、戦闘民族系?というか、濃ゆいメンバーが揃い、動き的にも音量的にも狭めの舞台に収まりきるかすら危うく。

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これはリハーサルの時の写真。上の写真、手前に写ってるのがもう客席ですから...近い!

下の写真、エスカミーリョ須藤慎吾さんの登場シーンの喧騒は、本当にこの人数でやってんの??ていう迫力でしたし。

まあ、須藤さんひとりでもすでにたいへんなスペクタクルなんですが...。

ばっちりフォーマルな装いのお客様たちの、こんなに間近で、誘惑だの喧嘩だの、刃傷沙汰、あれやこれや...。

もしかしたら1875年、パリでの「カルメン」初演時のように「ハレンチな!」「なんて乱暴な!」「不愉快だわ!」という反応があったりして...なんて心配もしましたが...。

幸い、受け入れていただけました。

懐深いお客様方に感謝!!

(前夜のコンサートでみんな良い子?なところを見せて信頼を得ていたのも良かったのかも!!)

一緒に舞台に立つ各役、合唱の全員まで本当に信頼できる歌手の皆様で、オーケストラとマエストロも素晴らしく、演技的にも音楽的にも、非常にのびのびとカルメンを演じることができました。舞台を作ってくれたスタッフの方々も含めて皆様に感謝です。

何しろ海の上ですから、万が一足りないものがあったとしても、誰かが倒れても、とにかくなんとかするしかない、とか、色々制限がある中、精一杯良い舞台を作り上げたという、全員野球的な(笑)清々しさも感じました。

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指揮の田邉賀一さん(私の後ろ)、演出の馬場紀雄さん(そのまた後ろ)と、夕陽(そのまた後ろ。笑)と。

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こちらは終演後、楽屋でキャッチできたミカエラ小林沙羅さん、ホセ藤田卓也さん、とくるくる撮った写真!

藤田さんの熱演に燃えさせられ、沙羅ちゃんの可愛らしさに萌えさせられ(笑)、クリアで迷いがない演技、表現が素晴らしいプリマ、プリモのお二人とは、一緒に舞台に立ちながらも「おーっ」と思わせられること多々でした。

 

思い返せばたったの2泊3日の間に、コンサートとオペラを、リハーサルも含めて公演したわけなので、まあまあ忙しかったのですが、一緒に旅する仲間やお客様との、日常とは違う空間での交流や、海の景色、風、全てが新鮮で楽しく、とってもたくさんの刺激を受けました。

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ここは特にお気に入りだった場所!

(10年以上前にやったロッシーニランスへの旅」の舞台セットを思い出した...)。

左上の写真で一緒に写っている、(手前から)フラスキータ山崎浩美さん、メルセデス細見涼子さんはじめ藤原歌劇団女性陣も、普段もとってもオシャレなんですが船上ではまた特に華やかで!そのへんも楽しかったな!

 

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これは一夜め、コンサート後の記念撮影。

またまた驚くほど超素敵な、この「海の上のオペラ」企画者のお姉様(顔だして良いか分からないので写真載せるのは我慢)の気合いが感じられる、この飾り付けの前も、人気撮影ポイントでした。

私たちも翌日のカルメン衣装よりこの場に相応しいドレス姿だったのでこの日に撮影!

小林さん、山崎さん、細見さんと私、女性4人の色バランスが良かったことに妙に満悦しつつ(笑)。

こちらもパリッと決まってる男性陣は、上から、カルメンではエロいやらしい(同じか)上官スニガを演じた安東玄人さん、お隣が一見爽やかな?ナンパ男モラレスを演じた大石洋史さん、後列に大事な盗賊仲間レメンダード琉子健太郎さんと、親分ダンカイロの江原実さん。

フラスキータ・メルセデス姉さんたちも含め、オペラでしか共演したことがない皆様で、アリアや歌曲などなど、他のレパートリーで美声や流石の芸達者ぶりを堪能できたのも嬉しかったです!

 

とにかく舞台も船上生活もこんなに楽しめたのは恐れまくっていた船酔いがなかったことが一番の幸運で。

でも2日間の公演が終わった後はそれまで酔わないために守っていた「常に腹三分」を破り、一杯400キロカロリーのショコリキサーをいただき......。

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やっぱり少し吐き気に襲われました...。

 

そして実は、本日は下船して4日目になるのですが、下船病、いわゆる陸酔いがいまだ治らず......。

もしそのへんでなんだかフラフラ歩いてる私をお見かけになってもご心配なく。

 

とはいえ、次の本番が来週火曜日、10月10日に迫っております。

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出身校、勤務校である武蔵野音大の新校舎の新しいホール、更に豪華メンバー大集合でずいぶん早くから激しいチケット争奪戦が繰り広げられていた公演です。

私はちょっぴり久々に大好きなマスネ「ウェルテル」シャルロットのアリア、手紙の歌と、最近よく歌ってる気がするベッリーニ「ノルマ」の二重唱を同級生ソプラノ砂川涼子さんと、2曲を歌います。

 

フラフラ、早く治るといいなあ...。 

 

 

あ!あと、私ではなく息子出演なんですが、こちらも今月、大注目のプロダクション。

プッチーニ/歌劇『トスカ』《新演出》 東京芸術劇場

本日稽古にマネージャーとしてついて行きましたが、いやー、すんごい驚いたことは、私がトスカ知らなさすぎ、てこと。

何回か見たり聴いたりしたと思ってたんですが、勘違いだったのかなあ?

ほぼ、全く初めて聴く曲でした(笑)

公演が楽しみです!!

9月の愉しみ。海の上のカルメン。

お題「芸術の秋」

 

今月も相当終わりに近付き。

というか、今年もどっぷり後半ですよね。ひえー!!

12月の第9まみれに向け、ひとつずつ重荷が剥ぎ取られていくように過ぎていく2017年。

(重荷とは現実的に重い楽譜だったりするわけです。行き着く第9は薄い)。

 

 今月も初自主企画でいっぱいいっぱいになっていた(笑)レジーネ・デル・ベルカントをはじめ、色々歌わせていただきましたが、なんだかんだとタイミング良く、コンサートや演劇など、素敵な公演のお客さんにもなれました!

もっと落ちついたら思い出して感想書けるかなー。 

彌勒さん演出・主演のポッペアとか、

久しぶりの再会となったヴィトくん主演のN響ドン・ジョヴァンニとか、

以前共演した超キュートな女優さんご出演の舞台「先輩、服を着てください」もめっちゃ楽しかった!!

 

さてさて、現在は明後日29日からの、クルーズカルメンの稽古中。

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こちらは、ある晴れた日の長〜い休憩中にみんなでご飯を食べに稽古場を出たら面白い雲を見つけて、の記念撮影。

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今日が地上での最後の稽古になりますが、稽古の前後、合間、とにかく相当楽しく賑やかなメンバー。

この濃ゆい面子で2泊3日、船内に閉じ込められる?のはヤバイです。

よほど仲良くなるか、はたまた豪華客船連続殺人事件が起きるか...?!(ミステリー読みすぎ)。

 

あ、2泊3日と言えばですね。

今年の春くらいかな?

小学二年生の息子に、

「2泊3日って、なあに?」

と聞かれ、

「2日寝て3日間の旅行」

と、簡単に説明すると、

「残り1日は寝ないの?!?」

と驚かれました。

とりあえず、

「旅行前の夜はウキウキもするし、準備のために寝る暇がないってことだね。海外に行くときなんかは帰りも大変で、2泊4日とかもあり得るんだよ」

と、答えてみましたが...。

 

そんな感じでいうと、今回は1泊3日?4日?になり得る旅??

 

 

忘れ物しませんように...いや、絶対するんですよ、忘れ物は。

 

なんとかなりますように...

 

千葉交響楽団 モーツァルト「レクイエム」in 八千代市


二週間前のヴェルレクに続き、モツレク

オーケストラ・アンサンブル金沢 富山特別公演 ヴェルディ《レクイエム》終演!そしてベルカント。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

しかも指揮者は同じ山下一史マエストロ!!

 

しかも、前回に続いてレクイエム前のハッピーバースデー!!


今回は本番当日がマエストロお誕生日で、当日リハのチューニングのタイミングでコンマス神谷未穂さん主導によるハッピーバースデー♪でした。

 

実は富山でのアンサンブル金沢ヴェルレクの時にうっかり?モツレク本番当日がマエストロのお誕生日と聞いてしまい、念のため千葉交響楽団の事務局様に「マエストロ誕生日らしいですね」とメールしたところ、さすがに音楽監督様のバースデーですから「承知してますよ」とのお返事。

それでも念のため(笑)コンマスの神谷さんにも「マエストロお誕生日ですよね?」とメッセージ。

団員からプレゼントありますよ

とのお返事でようやく安心して(笑)。

気持ちよく歌い、マエストロの嬉しそうな表情に大満足。

 

リハ後に山下マエストロから、

「鳥木さんが言ってくれたの?」

と聞かれましたが、マエストロ愛に溢れてるのは私だけではありませんでした♡

 

あと、どうでもよいことですが、

ハッピーバースデー→ヴェルレク

よりは

ハッピーバースデー→モツレク

の方が違和感少なかったです。

 

モーツァルトのレクイエムは、私にとって思い出深い曲のひとつ。

私が初めて歌った時の指揮者、岩城宏之エストロにとっても、それがなんと初めてのモツレクだったそうで、その驚きと...。

それまで本番の前日には必ず相当な寝不足になるくらい密かに緊張症だった私が、初めて本番前にぐっすり眠れた、という思い出(笑)。

 

もちろん今回も、前々日のリサイタルの疲れがまだ残っていたかも?ということを差し引いても、気持ちよく眠れました。

レジーネ・デル・ベルカント〜花ひらくベルカントの真髄〜終演!! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

まあ、八千代は少々遠いので早起きはしましたが。

 

前回私が八千代に、さらにこちらのオーケストラにお邪魔したのは5年前、第九でした。

当時はオーケストラの名前が違い、まだ山下マエストロが音楽監督ではありませんでしたが、やはり山下マエストロ指揮での第九。

 

それから色んな変化、進化もあったとは思いますが、どこかアットホームな雰囲気は変わらないのが嬉しく、山下マエストロの巨匠感もありながら偉ぶらない人柄もあるし、コンマスの神谷さんも素晴らしいし、リハーサルにも風通しの良く真摯な気持ち良さがありました。

本番もしかり。

合唱団も素直な美しい声。

 

私は無宗教なので、誰かと一緒に集まって祈る、という習慣は無いのですが、ミサ曲を歌うときには俄かに、辺り一帯と心一つに祈る気持ちも湧きあがります。

たまには良いな、と。

信心深い方には怒られるのかもしれませんけれども。

今回は特に会場がひとつになったのを感じました。

終演後はこういった作品では聞いたことがないような大歓声に包まれ、何度挨拶に出たことか...かなり驚きでした。

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コンマス神谷さんとも東北方面以外では初共演が嬉しくて、ツーショットを自撮りしていたら皆んな入ってきたとこ!

ツーショットもいい感じだから載せよ(笑)

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テノールの土崎くんがすでに迫り来てる!(笑)

これがまた、あらゆるレパートリーでご活躍の優秀なソリストの皆様!

オペラも一緒したいですねえー、なんて話しつつ。

八千代...また来たいです。 

お題「好きな街」

 

実は、また来たい理由。

歌いたいからだけではなく、また食べに行きたいお店もあって!!!

特にフレッシュチーズがバカ美味いイタリアン!!!

[食べログ]アクセスが制限されています

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終演後に満喫してしまいました。

食べにだけでも行っちゃうかも。

 

(逆説的に)生きる歓びをたくさん感じた、八千代でのモーツァルト「レクイエム」公演でした。

レジーネ・デル・ベルカント〜花ひらくベルカントの真髄〜終演!!

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9月8日金曜日、初めての自主企画演奏会、

Regine del Belcanto

〜花ひらくベルカントの真髄〜 

が終演しました。

お題「芸術の秋」 

ソプラノ佐藤亜希子さん

メゾソプラノ 鳥木弥生

ピアノ 佐藤正浩さん

ゲストテノール 笛田博昭さん

による、オールベルカント、直球勝負。

 

プログラムはこちら。

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普通、コンサートのメインに一曲だけ入っているような大曲がざっと4、5曲入っています。

何考えてんだろ(笑)。

 

そして、アンコールは。

笛田博昭さんによる

Bellini ”Tre ariette”より
Dolente immagine di Fille mia

そして、

佐藤 亜希子さん、鳥木 弥生による

Bellini 「Norma」より
Mira o Norma 〜 Si fino all'ore estreme

でした。

また大曲ですが、最終的には「この曲、楽に感じた」(by佐藤亜希子)という、スパルタ方式成功談となりました。

 

クライマックス連続プログラムで、聴いていた方が疲れなかったかも心配になりましたが、一曲ごとにいただける情熱的なかけ声や拍手も最後まで衰えることなく!(ありがとうございました!!)、終演後に会った皆様もおおむね笑顔で、元気そうで?安心しました。

あの日会場に来てくださった皆様が恩人です。

 

私は少々放心状態気味だったかもしれませんが、佐藤正浩エストロが「あー、疲れた」と、すんごい大きいため息をつかれて、「もっと楽な(激しくない)曲を間に挟むのが普通じゃないだろうか」みたいなことをおっしゃっていたのをなんとなく覚えています。

もっともな話です(笑)

一番休みなしだったマエストロには申し訳ありませんでした!!

でも、華やかで麗しい音と音楽で支えていただき、更に急にお願いしたトークも素晴らしく、本当にありがとうございました!!!

指揮もして欲しい!と思う瞬間がたくさんありました。ぜひいつかオーケストラバージョンでも......。

 

ゲストで出演してくれた笛田博昭さんにも感謝!

女声ふたり、という私が一番愛する形のリサイタルですが、ベルカントオンリーという中で、笛田さんのような聴くだけで幸せになる声のテノールが加わってくれることで、より色彩豊かな情緒を皆様にお届けできたのではないかと思っております。

 

そして、パートナーあっこちゃんにも心からの拍手を!!

一緒に歌うことに関しては最初から喜びしかないのは分かっていたし、本当にそうでした。

ただ、今回はその他の事務的なお仕事も多く...そちらには一抹の不安があり!

そして、分からないこと、結果至らないこともたくさんありましたが、2人して「勉強だね!」と、仲良くやりすごせて?(笑)、お互いできることを自然に頑張る!みたいな感じでストレスなく本番を迎えられたのはとーっても良かった!!

次に繋がると良いな〜〜。

 

そして、会場のハクジュホール、スタッフの皆様にも大感謝。

何をしていただいたのか具体的に理解できてない程のアホですが(笑)、きっと山ほど助けていただいていて、舞台の裏側での皆様の存在が、笑顔が、舞台へ歩み出る励みになりました。

 

オフィシャルに撮っていただいた写真が届いたらまた色々思い出したいと思います。

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(最初のとこれはお客様にいただいたもの。ありがとうございます!)

 

まあ、あと三回は喉はともかく体力が無理だ、と、あとから思いましたが...(笑)。

 

自分なりに節目と感じていたこのコンサート。もちろんあらゆる面でまだまだなんですが、たくさんのご協力をいただき、今の自分として悔いなく終えられたことが有難い!!

 

もし皆様の心にも何かが残る演奏会であったなら、さらなる幸せです。

Regine del Belcanto〜花ひらくベルカントの真髄〜いよいよ明日!!!

お題「芸術の秋」

 

いよいよ、明日!

あっこちゃんこと、このベルカントリサイタルのパートナー、佐藤亜希子さんと一緒にこのフライヤーの写真を撮った日を遠い昔に感じます。

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...本当にいつだったか思い出せない(笑)

帰りに美味しいイタリアン食べたことしか。

 

でも先日、もっと昔のことを、私たち二人の師匠、いまは亡きエレナ・オブラスツォワ先生のことを、二人して思い出したりしました。

思い出がある江古田と溝の口で練習したので。

もし元気に生きていたら、ロシアからわざわざでもきっとこのコンサートを聴きに来てくれたに違いない。

というか、絶対飛び入り参加したな。

というか、まだどこかで生まれ変わったりしてなければ、飛んで来てくれるかも!

...そんなことも期待しつつ......。

 

これまで人にやれと言われたことしかやってこなかった私たちが!

(そこまでナマケモノなのは私だけかもしれないけど。笑)

初自主企画コンサートを、曲がりなりにも、なんとか実現させそうなのですよ。

もちろん、散々周りの方々に助けていただいて、ご迷惑かけ通しなんですが!!

きっとまだこれからも思わぬオッチョコチョイがありそうな予感もするし......。

 

プログラム、てものも、普段はどなたかがね、作って下さってるんですね。

実は作るの忘れてて.....。ギリギリでなんとか......。

しかも、見えない字数制限?なんかがあったり。なかなか思い通りにいかず、今まで人が作ったものに誤植なんか見つけて「へっへー」とか笑っていたのを大反省中です......。

何しろ作ったの私なので。絶対に間違いはある......。もう、笑えるやつか、笑えないやつか、てのが勝負処です。

 

とにかく「いっちょ聴きに行ってやろうじゃないか」という素晴らしい心意気の皆様と素敵な時間を過ごすために、精一杯表現したいと思っております。

 

https://www.facebook.com/events/218007038673240??ti=ia

こちらのFacebookページに、演奏予定曲目も載せました。

ご興味あるかたはぜひ眺めてみて下さいませ。

 

また、当日券も幾分かは出る予定ですので、まだご予定でない方にも、ふらっとお越しいただければなあ、と思います。

 

ちなみに、全席自由ですが、どの席もそんなに舞台が遠い感じではありません。

お連れさまがいらっしゃる方、あとは置きチケットを受け取られる方は少しお早めにいらしていただけたら、と存じます。

 

それでは、皆様にお会いできるのを心から楽しみにしております!!

 

 

オーケストラ・アンサンブル金沢 富山特別公演 ヴェルディ《レクイエム》終演!そしてベルカント。


夏(8月)の終わりに富山!いいねえ!お盆を避けて、ちょうどついでに息子も連れてお隣の石川に里帰りも...。

なーんて思ったら、なんと息子の学校が8月25日に始まってしまいました!!!びっくり。

 

そんなわけで、一人で行ってきました、富山。

ひとりでラッキー!......いやいやいや。

お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

とはいえ、今回は(今回も?有難いことに。笑)楽しいツアーメンバーで、割と当たり前のように連れ立って行動(笑)

 

ソプラノ砂川涼子ちゃんとバス伊藤貴之さんはなんと初北陸、ということで!

二人に北陸の良さを知ってもらえるのも嬉しかったし、北陸の皆様に二人を初めて聴いていただけるのも嬉しかった!(まあ、他所ですでに聴いた方もいらっしゃったと思いますが)。

一方、テノール所谷直生さんは、こちらもなんと(笑)、この公演の二週間ほど前に金沢でオペラ出演されていたそうで。

落語「死神」 ・ オペラ「死神」 | 石川県立音楽堂

(何?成人向き??どんなオペラだ?!!)

 

この富山でのヴェルディ「レクイエム」は絶対良い感じになる!と、前々から自信がありました。

と、言っても自分の歌に特に自信があるわけではなく(大好きですけどね、ヴェルレク。笑)、ソリストが実力を十分に知っている方々だったこともあるし、何より指揮が山下一史さんだったから!!

https://www.instagram.com/p/BYN5YR_HtPy/

#ヴェルディ #レクイエム オケ合わせ1日目終了。ナイスメンバー!!#山下一史 #砂川涼子 #鳥木弥生 #所谷直生 #伊藤貴之

 

私が初めてアルトソロ(またはメゾソプラノソロ)、というものを経験したのが山下マエストロの指揮でした。

16、7年前かなあ...。

ベートーヴェン「第九」と「荘厳ミサ曲」を連日?中1日?くらいで。場所はやはり北陸、金沢でした。

当時は私がまだ20代半ばでしたが、山下マエストロも、すでに威厳たっぷりのお顔でしたが(最近は役所広司に似てると評判だし)、とてもお若く、どこか「俺に触れるとヤケドするぜ!」って感じもありました。

カラヤンの代役でGパンで指揮した。

ていう、まるで漫画かドラマのヒーローのようなエピソードで、勝手にそんなイメージをもったのかも知れませんが。よく思い出すと優しくしていただいた記憶しかありませんし(笑)

今回ご一緒した合唱団、OEKとやまの母体である合唱団おおやまとマエストロも15年前からの長いお付き合いだそうで、最初に山下マエストロに指揮をお願いした時の決め手が「若い!ハンサム!」だったと、打ち上げでお聞きしました。

いやー、なんにしても、ご縁とは素晴らしいものです。

今回はもうひとつ、ご縁というか、タイミング??

本番前日の8/26がバスの伊藤さんのお誕生日で!

全体リハーサルの初っぱなが、ヴェルレク編成のハッピーバースデートゥーユー!!

さらに、OEKメンバーにもお誕生日の方が!

 

山下マエストロがあまりにも神妙に、いかにもレクイエム始まります!て風に構えたので、サプライズを知っていた(というか、言い出しっぺ。笑)の私まで一瞬騙されました。

(さすが役所広司に似てるだけあって役者...?)

 

その後、気持ちを入れ替えてレクイエム......なんだか、

人って、生まれて死ぬんだな

て、深く感じ入りました。

 

さて、当日の様子は、いつも丁寧なレビューを書いてくださる、こちらのブログをどうぞ。

OEKfan オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ

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私自身の感想としては、当たり前ながら素晴らしいオーケストラ、驚くほど素晴らしかった合唱にたっくさんパワーをいただき、もっと楽に歌っても良かったかもしれないのに、やっぱり気合い200%にさせられちゃう曲だな、ていうことと...まあ、それにも関係して?

生まれて初めて椅子の横に用意していただいてる水を本番中に飲みました!!(どーでもいい話。笑)

いつも別に飲みたくならないし、いらないけど皆んなが置いてもらってるからまあ、て感じでしたが、必要な時もあるんですねー。

テノール所谷さんが帰りの新幹線で「インジェミスコ(中盤のテノールソロ)の前に飲み切りそうだった」と言ってて爆笑。

だいたい、舞台上に人が多すぎて暑かったんですよ!で、なぜかペットボトルがこんな時に限って小さめだったんです(笑)。

 

打ち上げも楽しかったなー。

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山下マエストロとは...は!もう来週末??

9/10に今度はモーツァルトのレクイエムでまたご一緒できるし!

砂川りょうちゃんとは10/10に武蔵野音大でのコンサートが一緒。

 

しかし、しかし、その前に私にはこちらが!!

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https://www.facebook.com/events/218007038673240??ti=ia

 

Facebookページに、全プログラムを載せました!

ぜひチラ見してみて下さいませ。

チケットまだなんとなくありますので、お申し込みお待ちしています!!

reginedelbelcanto@gmail.com