mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

東芝フィル定期演奏会&欧州歌の旅コンサート、ダブルヘッダーの日。

今週のお題「芸術の秋」

 

 

 

お味噌汁の匂いと家族の会話で目覚め、息子とのんびり、私の大学時代からの親友が歌うのを聴きに行って、友人宅に鹿肉を食べに行ってた昨日、日曜日は穏やかでした。

 

一方慌ただしかった、その前日、11月11日、土曜日。

 

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ふたつのコンサートに出演致しました。

ダブルヘッダー、は、今までにも無くはないのですが、久々のような。

幼稚園、小学校行事と本番や稽古とのダブルヘッダーやトリプルヘッダーとかはよくあるんですが。

ツメツメな日。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

ホールをハシゴして、しっかりドレス着てお客様の前で...というのは、妊娠中にやったマチネ「第九」→移動→ソワレ「ミサソレムニス」というダブルベートーヴェン以来かなあ。あれはまあ、妊婦なせいもあり、ミサソレ終演後はかなりクラクラきてました。

(第九で着たドレスのファスナーが急いで脱ごうとしたらかえって開かなくなって、ドレスを一部切り裂いて脱いだ記憶が蘇ったぞ!!)

 

そして、今回特に珍しかったのは、偶然共演者が同じで、曲目もかぶっていたこと。

テノール、村上公太さんとのコンビでカルメン二本勝負!!

ひと公演目は川崎にて、東芝フィルハーモニー、合唱団の皆様と一緒に。

https://www.instagram.com/p/BbWRqrDH4Ly/

本日、いちカルメンめ終了!!#カルメン #ミューザ川崎

全方向客席の舞台で歌うハバネラは、指揮の河地良智さんの持っていき方がすごく良かったのもあるし、オーケストラは一応アマチュアなんですが、最後のジャジャン♪のタイミングが私ハバネラ史上1、2だな、という気持ちの良さでした!Bravi!!

そして村上さんの花の歌はマジ至高。

普段、ホセの歌にアラ探しをしながらだんだん愛が冷めていくカルメンの演技に役立てている私なんですが(笑)、村上さん、上手すぎてアラ、見つからず!!嫌いになれませんでした...。

まあ、それでも一応、フィナーレではしっかり殺された後、仲良く移動(笑)。

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いつもの(笑)S女史も途中まで一緒に♡

村上さんの花の歌、あと一回聴けるんだ〜、と、幸せに浸りつつ!!

 

こちらでは、ハバネラの後、フィナーレではなく、カスタネットの二重唱をご一緒して。

自分がカスタネットを投げ捨てた音が思ったより大きかったことと、村上さんのビクッ!て演技が思ったより面白かったことで、まあまあ動揺してしまいましたが、江澤隆行さんの心強くエスプリの効いたピアノにも乗せられ、最後には気持ちよーーく、その日二度目の花の歌を舞台上で聴いて。

やっぱり最後まで村上ホセを振る理由は見当たりませんでした(笑)

いつだったか、某指揮者の方が「でもカルメンは最後まで本当はホセを愛していたのではないか?だって指輪ガー」みたいな男のファンタジーを語っていて「はあ〜?」と思いましたが(笑)、もし村上ホセとカルメン全曲ご一緒出来るなら、そういう演出にしていただいた方がやりやすそうです!!

 

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こちらはピアニストの江澤さん!

フレンチレパートリーがお得意ですが、その夜はイタリア、スペイン、フランス、ロシア、ドイツ、と、歌の旅を鮮やかに導いていらっしゃいました!!

私はカルメン以外にサムソンとデリラ"あなたの声に私の心は開く"を歌わせていただき、やっぱり言語の機微がわかる方と歌うと気持ちが良いなあ、と、名曲を自ら満喫。

あ、しかも、このアリア、実はテノールとのDuoになる部分がありまして。

これ、あるあるなんですが、練習のときは「いいよー!歌う歌う!」と言ってる共演テノールが、本番になると自分のアリアに集中したいからやっぱ一人で歌ってー.......て。

しかし、今回はまたもやスーパーテノール村上公太さんが、当たり前のように、約束通り、歌って下さいました。

しかも、その夜は他にロドルフォ、ファウストのハイC付きアリア二曲も全く疲れを見せずに美しく歌われていて...。いやー、凄いっす......。

もちろん他の共演歌手の皆さまもそれぞれ素晴らしく!

昼間は楽屋で一人、実はまあまあ寂しかったのですが、夜は楽しい女性楽屋でした!

フランス在住ソプラノがおふたりいらっしゃり、斎藤純子さんは、初めてご一緒しましたが、姿も歌のスケールもビッグで端正でとってもカッコよく!(あと、息子さんが超イケメンで写真を見てびっくり...。あやかりたい。笑)、伊藤真矢子さんは結構前にマエストロ・ゼッダのマスタークラスで一緒に歌ったかな??相変わらずの可憐さと綺麗な声に疲れが癒されました〜。

ソプラノあとお一方、野田ヒロ子さんはお馴染みの、大好きな先輩。トスカ、ミミ、蝶々さんという王道ヒロインを聴けてお客さんも大満足だったろうなあ〜!!!声の色が、情感が、たまらなく琴線にふれる歌を歌われるのです。今、もっともっと色んな役で聴きたい、聴き頃ソプラノ、トップ3の一人ですね〜。まあ、一介の後輩歌手の私選出なんで、喜んでいただけるか分かりませんが(笑)

男声も村上さんの他、テノールの古橋郷平さん(小顔!)と、バリトン与那城敬さんという実力派兼人気者が揃って、贅沢な一夜でした...。

芸術の秋、皆さん忙しいだろうによく揃ったなー。

ダブルヘッダーでいつもよりちょっと疲れましたが、ご一緒できて幸せでした!!

https://www.instagram.com/p/BbXAlmSnYse/

#ヨコスカベイサイドポケット #カルメン #与那城敬 エスカミーリョとPR写真!物語が始まる前から心変わりしてしまいした(笑)#彌勒忠史 #小川里美 #高田正人 #鳥木弥生

 

さて、私の次回の出演は第九!!

https://www.instagram.com/p/BbQSm6HnSgd/

私以外学力高い系ソリスト#第九 #ベートーヴェン #チケットあります

 

今度は高田さんと一緒だ!!笑

またPR写真?はたまた、また、動画?!

#横須賀芸術劇場 #デジタリリカ #madamabutterfly #蝶々夫人 大盛況にて終演!!来年は #Carmen #カルメン !!!2018年2月4日です!!!

 

日生劇場「ルサルカ」と、共演者募集のお話!

ルサルカといえば!

メゾソプラノがソプラノになろうとチャレンジするときにやりがちな3大ロールのひとつとして有名ですが(メゾソプラノ界では。笑)

 

日本でやるんだなあ、珍しいなあ、なんて、知ってはいましたが...運良くお誘いいただき、運良く予定が合って!観に行くことができました!!!

 

(あ、最後のはここ数日遊びまくってるタグです)

 

大学勤務と夜のリハーサルの隙間に強行気味で日生劇場に向かったのですが、知人が何人か出ていることはなんとなく分かっていたので何か差し入れを...と、思いついたのが、最近風邪予防に飲んでいる板藍茶の、のど飴バージョン。

イスクラ製薬というところのものなんですが。で、何をこんな長々と説明しているかというと、ローマ字で書かれたISKURAが、ちょっとだけRUSALKAに似てるな、ていうだけの話です(笑)。

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舞台は、まずオーケストラを全く隠さず、客席と同じ(よりほんのり下の?)高さと舞台上の左右にまで立体的に広々と配置。指揮者も客よりはるかに高くそびえ立っており、「ヤマカズ氏、目立ちたがりやさんか!」と突っ込みたくなる感じ。歌手が歌い出したらセリで、すーっと下がるのか?とも思ったけど、そんな仕掛けもなく(笑)

しかし、歌手たちは舞台上の、更に階段上にいることが多く、まあ、見えないなんてことはないし、そのオーケストラの配置と舞台装置、音響的にものすごく成功していました。

日生は響きが全く良くない劇場という印象なのですが、ほぼ気にならず、歌手たちの声もよーく聴こえました。

視覚的にも、とりあえず全部見えてるので(笑)、オペラの映像作品などでオーケストラでソロの楽器が映ったり、指揮者がクローズアップされたり...というようなカメラワークが自分の視線で自由自在、みたいな楽しさがありました。

歌手が客席で歌う演出もあり、とっても楽しくて、まるで昔大好きだった日生ファミリーミュージカルを観ているような気分にもなったり。

テンポが全編ひっかかりのない快適さだったのもそんな気分にさせたのかな。

私個人としてはもっとねばっこくゆっくり聴きたいな、と思う部分も多々ありましたが......ルサルカという魅力的なオペラをすっきり分かりやすく観せて聴かせる素敵な公演でした。

楽しすぎた想い出の那須カルメンでご一緒した郷家暁子さん、同郷の小泉詠子さんという可愛い後輩メゾソプラノの活躍も、メゾソプラノ地位向上委員会の私としてはなんだか嬉しく。

もちろん皆様、他声種の方も(笑)素晴らしかったのですが、そんなオールスターの中、私が一番魅せられたのは外国の公女役の腰越満美様♡

以前、天守物語や、他で共演させていただいた時にも、その見た目と声、歌の麗しさと、普段のサッバサバさに、メッロメロで(笑)。

今回も腰越さん登場シーンはずーっと口をあんぐり開けたまま(本当に!自分で気付いて驚いた。笑)見てました。

終演後お会いしたときにはもう楽屋着姿で写真NGだったので、天守物語の時に一緒に撮らせていただいた写真載せまーす!

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右のピンクが腰越さん、私を挟んで赤い着物が佐藤美枝子さん、そのお隣が中鉢聡さん。

またご一緒したい...。天守物語ではなくてもいいですけど(笑)

そんな腰越さんの赤いドレスの肢体と罪作りな艶然とした微笑みをまぶたに焼け尽きつつ...。

 

観劇後は明日、11日のコンサートの合わせに駆け込み。

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豪華キャストの盛りだくさんコンサートです。

チケットがまだ少しだけあるようなので、ぜひお越しくださいませ。

同じく11日のマチネでは、というか、マチネでも!村上公太ホセ様をお相手に、カルメンを歌います。

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そしてそして、急に来年の話ですが、1月〜3月にかけて、私と共演をして下さる方々の募集!がいくつかありまして。

なかなか珍しい状況なのでまとめてご紹介したく。

 

まずは1/6本番の第九!

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第九合唱団募集 - orchestredesbelles

 

お次は2/4本番のカルメン

こちらも合唱参加者(兼観客)募集です。

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オペラ宅配便シリーズ15 プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」 ぎゅぎゅっとオペラ合唱団募集 

Instagram

(伝説の宣伝動画。笑)

 

そして2/25本番の、またまた第九合唱団員募集。

国技館5000人の第九コンサート (国技館すみだ第九を歌う会) 

 

更に、3月には(詳細はまだ)、私のご近所ライフワーク、多摩ジュニア・ミュージカルことTJMの第三回発表会がありまして、こちらも密かに?メンバー募集中です。

お子様の募集が主ですが、なし崩し的に親も出演させられるのが我らがTJM(笑)

3月にもあの名曲を!!親たち参加で演奏予定です。

ぜひ親子でご参加下さい。

多摩ジュニア・ミュージカル第2回公演「美女と野獣」終演♪ - mezzosoprano 鳥木弥生blog

Instagram

 

今週のお題「芸術の秋」

東急リバブルコンサート30周年オペラ・ガラ、終演。

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終演してから初めてチラシ的なものを見ました...。

と、いうのも、これは広く宣伝されていたわけではなく、東急リバブルのお客様の中から抽選に当たった方々にお越しいただけるコンサート。

そしてなんと、今年が30回記念!

プログラムに1987年の第1回からの記録があり、錚々たる音楽界の先輩方のお名前が並んでおります。

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デビュー当時に共演させていただいてドキドキした方々...。

うーん、なぜ最近先輩方と共演する機会があまり無いのだろう...。なんか分かんないけど良くないことな気がするぞ!?!

 

ともかく。

今回も豪華に指揮は三ツ橋敬子さん、司会は関谷亜矢子さんという初めましての美しいお二人と、オペラといえば!で、私個人的には特にゼッダマエストロとの数々の思い出に胸が熱くなる東京フィルハーモニー交響楽団

5人の歌手陣はなんだかんだ共演するメンバー。

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右から、

テノール、城宏憲さん

ソプラノ、小川里美さん

テノール、笛田博昭さん

メゾソプラノ、私

テノール、西村悟さん

 

共通点は見ての通り、良く育った5人(笑)

「僕が一番小さいのでは?」

と危惧(笑)していた3大テノール的にはカレーラスポジション?の城さんの為にこちらも。

ちゃんとすらっと素敵です(笑)

https://www.instagram.com/p/BbCLNbFnAWQ/

#東急リバブル コンサート#ノルマ #三角関係 #限りなくお揃いに近いドレス #小川里美 #城宏憲 #鳥木弥生

プログラム前半は女声中心でしたが、最後に城さんをお迎えする形でノルマの三重唱を。

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二曲続けてのあと一休みして三曲連続、という、5人歌手がいるにしては忙しいなー、という並びでしたが(笑)、初共演ながら三ツ橋マエストラとのフィーリングも心地よく、お客様とも楽しくコミュニケーションできました!

里美ちゃんの蝶々さんも相変わらず恥ずかしいくらい決めてきてたなー(前にもいつかそう書いたような。笑)

アンサンブルが多かったのも嬉しかった!

 

そして、プログラムにはなかなか親切にも、歌詞の対訳もついていて!!

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サムソンとデリラの歌詞で何度も繰り返す Verse moi  が「私を満たして

と訳されていて、私は「私に注いで」のつもりで歌っちゃったなあ、と反省(笑)。

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後半は男声で...とはいえ、トスカコーナーでは里美ちゃんのアリアあり、最後には全員でレハールコーナー、という盛りだくさん!!

私たちもリハーサルの時からさんざん楽しんだ三者三様の魅力的なテノールの競演。お客様たちも楽しかっただろうなあ!!

アンコールには、みんなで会場に降りてヴェルディ「椿姫」の乾杯の歌を歌いました。

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こちらは、真ん中に三ツ橋マエストラと関谷さんも一緒に、終演直後の笑顔。

楽しそうな舞台裏写真がたくさん撮れた本番はいい本番(笑) 

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」

 

終演後は、里美ちゃんと私で敢えてかぶせた爽やか色ドレスに合わせて...

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https://www.instagram.com/p/BbBzmSoHIUS/

#グリーンスムージー#afterconcert

グリーンスムージーで乾杯。乾杯か??

 

(ちなみに、ホフマン舟歌のときに着替えたので、関谷さんが「ヴェネツィアの水のイメージで」と上手いこと言ってらっしゃいましたが、私の中でのヴェネツィアの水はドドメ色です)。

 

さて。

今週のサザエさんは?

ではなく、今週末の本番は?

ですが、まず、

サザエさんで話題の東芝さんの(笑)オーケストラ、東芝フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会にお邪魔いたします!!

そしてなんと同日ですが...

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こちらも、カルメン、ダリラ、などフランスオペラの十八番披露の予定。

なんと共演者も同じ村上公太さま...。

昼に刺されてから、また夜には彼のためにカスタネットを叩く予定です(笑)。

よろしければ、11月11日(土)、私たちといかがですか?ダブルヘッダー!! 

東京芸術劇場「トスカ」(*こちらメゾソプラノブログですが、トスカはメゾソプラノが出てこないオペラです)

全国共同制作、プッチーニ「トスカ」東京公演の初日。

昨晩無事終演しました。

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ハンサム揃いの男性出演者の皆さまと!

大人、右から(今回の演出上の役名で)

カバラ導師・万里生 アレクサンドル・バディアさん

堂森 三浦克次さん

シャル郎 高橋洋介さん

須賀ルピオ 三戸大久さん

アンジェロッ太 森雅史さん

スポレッ太 与儀巧さん

看守(やっと元のまま。笑) 原田勇雅さん

で、小さいのが、

牧童(これも、まま) 鳥木雅生

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見た目にもまさに紅一点のトスカ、ルイザ・アルブレヒトヴァさんと。

 

この全国共同制作シリーズの前回、笈田ヨシさん演出の「蝶々夫人」には私がスズキ役で参加したわけですが。

笈田ヨシ氏演出《蝶々夫人》金沢、大阪公演。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

(あ、ちなみに、来週このような笈田バタフライ鑑賞イベントがあります)

https://www.facebook.com/events/494844290884932/?ti=icl

 

今回「トスカ」にはご覧の通り、息子が出演...。

牧童、つまり、羊飼い役。奇しくも息子が幼稚園の生誕劇でも演じた...(笑)。

 

しかし、こちらはれっきとしたプロの舞台でありまして、さすがに本当に引き受けていいものか、少し、迷いました。

今回の演出家、映画監督の河瀬直美さんからの、10歳以下に見える男の子、という指定があったとはいえ、8歳でこの曲が歌いこなせるのか?さらに見た目が関係あるってことはよくある舞台裏で歌う演出ではないから、演技もする、てことだよな?と。

もちろんたくさんのプロフェッショナルの皆さまに支えられ、アリな状況にしていただけたからこそ、無事初日を終えられたのですが、やはり、というか、むしろ今の方が不安が増えてる気も......。

本当にこのレベルで良いのか、という迷いに加えて、息子が全くはしゃいだり緊張するそぶりもないながら、彼なりにすごく真面目に取り組んでいて、しかも結果、楽しんでいる、ということに気がつきまして......

これはもしかして歌手になっちゃうんじゃないの?

という恐れ、戸惑い......??

 

まあ、とりあえず明日も公演があります。

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広上淳一エストロにも「やはりカエルの子はカエルか?」と言われましたが、むしろ指揮者とのコミュニケーション能力は母以上とみた(笑)。

雨の中、輪唱しながら投票へ。

(カエル親子。笑)

 

プッチーニ/歌劇『トスカ』《新演出》 東京芸術劇場

えーと、この公演、私は息子のことばっか書いてますが(笑)、息子が出ているのは約2分間で、他、見どころ、聴きどころ満載のオペラです!

て、「トスカ」の良さ、知らないのはオペラ界で私だけですよねー。

(数日間この、よく知らないオペラばかり聴いていたので、今日「カルメン」の稽古で逆に知ってる音楽ばかりで逆になんだかドキドキしましたけども)。

 

そんなどうも名作らしい「トスカ」、明日は当日券も出るそうです。

台風で屋外での予定が潰れたあなた、ぜひ、

明日14時、池袋の東京芸術劇場

お越しくださいませ。

 

お題「芸術の秋」

武蔵野音楽協会ガラコンサート!

先週のことですが......。

出身校、勤務校である武蔵野音大の声楽講師陣主催のガラコンサートがありました!!

会場は、今年度新校舎が完成した武蔵野音学大学の新ホール、ブラームスホール

お題「芸術の秋」

あっというまに売り切れてしまいまして!

油断していた学生たちが間際にチケットを求めて新校舎内を東奔西走...。

聴けなかった方には、本当に申し訳なかったです。

出演者が豪華だったから、というのも、もちろんそうだと思いますが、新しいブラームスホールに興味が湧いた方もいたのかな??

 

私自身も年度始めに会議で入って以来、歌うのは初めてのブラームスホールで楽屋への入り方が分からず、大学受付で教えてもらいましたが......(他にもそんな方が何人もいらっしゃったようでした。笑)

 

共演者は気心の知れた皆様。大学時代同じクラスだった同級生でもあるソプラノ砂川涼子ちゃんが付き合い年数最長で、他、先輩方。

なんなら、裏方を担当して下さってるのも、皆様超一流歌手の先輩方......。

ドキドキしつつも、ついついウキウキ、楽しくなってしまう環境でした。

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当日リハーサル、終えた順に記入する書類がピアノの上に用意されていたんですが。

出演者名の横に並ぶ、

全開

の文字。

なんか、その日の調子かなんかみたいで面白かったのですが、ピアノの蓋の開き具合の希望でした。

まあ、調子も皆様全開でしたけど。

 

プログラムはこんな感じ。

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私はまず一部の最後に、砂川涼子ちゃんと、ピアノ清水綾ちゃんとで、ノルマの二重唱。

そして、二部にソロで、同じくあやっちのピアノで、ウェルテル、手紙の歌。

大好きな2曲を麗しい2人とご一緒できて幸せでした!

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いつも頼りになるピアニスト、あやっちとの手紙の歌、何度か共演していますが、たぶん、けっこう会心な感じで。

(盗み撮りしていてくれた人がいたら良かったのに!と思ったくらい。笑)

ホームグラウンドなんだけど、それだけに!みたいな適度な緊張感で集中できたのが良かったのと、あとはメイクの力!!

 

先輩方の名唱と、お客さんの盛り上がりもすごかったもんなー。

色んな機会で何度も聴いているはずのお得意曲も多かったのですが、やっぱりいつもより更に素晴らしかった!(私の耳比)。

ホームグラウンドパワー?!

(自分の生徒が聴いてる、てのもある?)

私のソロの後からはもう、緊張も解けて完全にお客さん状態で聴いていたのですが、佐藤美枝子さんのCaro nome、リゴレットで共演させていただいた時にも、いつもいつも聞き惚れていましたが、覚えている以上に素晴らしくて、がっつり感動。

そして当然客席大熱狂、樋口達哉さんのNessun dormaからの、トロヴァトーレ二重唱!!

盛り上がらないわけがない!!!

立野至美さんの声がとにかく強く美しく、舞台袖で「かっこいー」「かっこいー」と何回言ったことか...。

もちろん対する谷さんも超かっこよかったです。

(トロヴァトーレ大好きな私。断然マンリーコよりルーナ派です。どうでもいいか。笑)

ピアノの大坪由里さんも相変わらずパワフルでビューティフルでした♡

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右から、谷さん、樋口さん、佐藤さん、大坪さんとの仲良し写真。(ボケたけど)。

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出演者一同!!

(めぐさんが目を閉じてるのしかなくてすみません!でも美人です!!)


 

 

さてさて。

私自身の本番は今月はもう無くて、次は来月。

少しお休みできる!と、思ったら、お休みにしていたのにも理由があったのを思い出しました...。

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トスカ!! 

私には縁のないはずのオペラ。

プッチーニ/歌劇『トスカ』《新演出》 東京芸術劇場

東京芸術劇場での公演に、息子が牧童役で出演します。

昨日無事、大盛況で全国ツアー初日の新潟公演が終演したそうで。

ますます楽しみになって参りました!!

 

東京公演は今月27日(金)、29日です。

まだチケットあると思われます。

牧童マネージャーの私からの超オススメ!!(笑)

ぜひに!!!

 

三越伊勢丹プレミアムチャーターシリーズ 海の上のオペラ 「カルメン」帰港!!

不安だらけだった船旅。

9月の愉しみ。海の上のカルメン。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

忘れ物はまあ、当然あったんですが、幸い借りれるものでして。

(沙羅ちゃん、ありがとう!!!)

 

船酔いの方は、酔う酔う、ヨウヨウ、下手なラッパー並みに繰り返した割には、3日間の船上生活、むしろ絶好調で申し訳ないくらいでした(笑)

 

しかも、私達舞台関係者はもちろんクルーズのお客様に対してスタッフ側ではあるのですが、ご厚意で、お客様と同じように美味しいものを食べさせていただき、船旅を楽しませていただいて。  

お題「ちょっとした贅沢」

乗船した瞬間からインチキセレブ写真を撮りまくり(笑)


1日目の夜はガラコンサート、そして、2日目の夜がオペラ「カルメン」の公演でした。

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すんごく狭いとこぎゅうぎゅうな割にうまく撮れた終演後の集合写真ですが、いかんせん私の頭上の物がデカイ!後ろの皆様ごめんー!!!

 

公演は、お客様が満席と言えども300に満たない数、と思えないほどの大きな反応をいただき、とーーっても盛り上がりました。

にっぽん丸、チャータークルーズという、なんともラグジュアリーな場での「カルメン」。

しかも、お客様にはオペラ初体験の方も多いと聞いて。

しかも、出演者はやたら体育会系というか、戦闘民族系?というか、濃ゆいメンバーが揃い、動き的にも音量的にも狭めの舞台に収まりきるかすら危うく。

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これはリハーサルの時の写真。上の写真、手前に写ってるのがもう客席ですから...近い!

下の写真、エスカミーリョ須藤慎吾さんの登場シーンの喧騒は、本当にこの人数でやってんの??ていう迫力でしたし。

まあ、須藤さんひとりでもすでにたいへんなスペクタクルなんですが...。

ばっちりフォーマルな装いのお客様たちの、こんなに間近で、誘惑だの喧嘩だの、刃傷沙汰、あれやこれや...。

もしかしたら1875年、パリでの「カルメン」初演時のように「ハレンチな!」「なんて乱暴な!」「不愉快だわ!」という反応があったりして...なんて心配もしましたが...。

幸い、受け入れていただけました。

懐深いお客様方に感謝!!

(前夜のコンサートでみんな良い子?なところを見せて信頼を得ていたのも良かったのかも!!)

一緒に舞台に立つ各役、合唱の全員まで本当に信頼できる歌手の皆様で、オーケストラとマエストロも素晴らしく、演技的にも音楽的にも、非常にのびのびとカルメンを演じることができました。舞台を作ってくれたスタッフの方々も含めて皆様に感謝です。

何しろ海の上ですから、万が一足りないものがあったとしても、誰かが倒れても、とにかくなんとかするしかない、とか、色々制限がある中、精一杯良い舞台を作り上げたという、全員野球的な(笑)清々しさも感じました。

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指揮の田邉賀一さん(私の後ろ)、演出の馬場紀雄さん(そのまた後ろ)と、夕陽(そのまた後ろ。笑)と。

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こちらは終演後、楽屋でキャッチできたミカエラ小林沙羅さん、ホセ藤田卓也さん、とくるくる撮った写真!

藤田さんの熱演に燃えさせられ、沙羅ちゃんの可愛らしさに萌えさせられ(笑)、クリアで迷いがない演技、表現が素晴らしいプリマ、プリモのお二人とは、一緒に舞台に立ちながらも「おーっ」と思わせられること多々でした。

 

思い返せばたったの2泊3日の間に、コンサートとオペラを、リハーサルも含めて公演したわけなので、まあまあ忙しかったのですが、一緒に旅する仲間やお客様との、日常とは違う空間での交流や、海の景色、風、全てが新鮮で楽しく、とってもたくさんの刺激を受けました。

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ここは特にお気に入りだった場所!

(10年以上前にやったロッシーニランスへの旅」の舞台セットを思い出した...)。

左上の写真で一緒に写っている、(手前から)フラスキータ山崎浩美さん、メルセデス細見涼子さんはじめ藤原歌劇団女性陣も、普段もとってもオシャレなんですが船上ではまた特に華やかで!そのへんも楽しかったな!

 

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これは一夜め、コンサート後の記念撮影。

またまた驚くほど超素敵な、この「海の上のオペラ」企画者のお姉様(顔だして良いか分からないので写真載せるのは我慢)の気合いが感じられる、この飾り付けの前も、人気撮影ポイントでした。

私たちも翌日のカルメン衣装よりこの場に相応しいドレス姿だったのでこの日に撮影!

小林さん、山崎さん、細見さんと私、女性4人の色バランスが良かったことに妙に満悦しつつ(笑)。

こちらもパリッと決まってる男性陣は、上から、カルメンではエロいやらしい(同じか)上官スニガを演じた安東玄人さん、お隣が一見爽やかな?ナンパ男モラレスを演じた大石洋史さん、後列に大事な盗賊仲間レメンダード琉子健太郎さんと、親分ダンカイロの江原実さん。

フラスキータ・メルセデス姉さんたちも含め、オペラでしか共演したことがない皆様で、アリアや歌曲などなど、他のレパートリーで美声や流石の芸達者ぶりを堪能できたのも嬉しかったです!

 

とにかく舞台も船上生活もこんなに楽しめたのは恐れまくっていた船酔いがなかったことが一番の幸運で。

でも2日間の公演が終わった後はそれまで酔わないために守っていた「常に腹三分」を破り、一杯400キロカロリーのショコリキサーをいただき......。

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やっぱり少し吐き気に襲われました...。

 

そして実は、本日は下船して4日目になるのですが、下船病、いわゆる陸酔いがいまだ治らず......。

もしそのへんでなんだかフラフラ歩いてる私をお見かけになってもご心配なく。

 

とはいえ、次の本番が来週火曜日、10月10日に迫っております。

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出身校、勤務校である武蔵野音大の新校舎の新しいホール、更に豪華メンバー大集合でずいぶん早くから激しいチケット争奪戦が繰り広げられていた公演です。

私はちょっぴり久々に大好きなマスネ「ウェルテル」シャルロットのアリア、手紙の歌と、最近よく歌ってる気がするベッリーニ「ノルマ」の二重唱を同級生ソプラノ砂川涼子さんと、2曲を歌います。

 

フラフラ、早く治るといいなあ...。 

 

 

あ!あと、私ではなく息子出演なんですが、こちらも今月、大注目のプロダクション。

プッチーニ/歌劇『トスカ』《新演出》 東京芸術劇場

本日稽古にマネージャーとしてついて行きましたが、いやー、すんごい驚いたことは、私がトスカ知らなさすぎ、てこと。

何回か見たり聴いたりしたと思ってたんですが、勘違いだったのかなあ?

ほぼ、全く初めて聴く曲でした(笑)

公演が楽しみです!!

9月の愉しみ。海の上のカルメン。

お題「芸術の秋」

 

今月も相当終わりに近付き。

というか、今年もどっぷり後半ですよね。ひえー!!

12月の第9まみれに向け、ひとつずつ重荷が剥ぎ取られていくように過ぎていく2017年。

(重荷とは現実的に重い楽譜だったりするわけです。行き着く第9は薄い)。

 

 今月も初自主企画でいっぱいいっぱいになっていた(笑)レジーネ・デル・ベルカントをはじめ、色々歌わせていただきましたが、なんだかんだとタイミング良く、コンサートや演劇など、素敵な公演のお客さんにもなれました!

もっと落ちついたら思い出して感想書けるかなー。 

彌勒さん演出・主演のポッペアとか、

久しぶりの再会となったヴィトくん主演のN響ドン・ジョヴァンニとか、

以前共演した超キュートな女優さんご出演の舞台「先輩、服を着てください」もめっちゃ楽しかった!!

 

さてさて、現在は明後日29日からの、クルーズカルメンの稽古中。

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こちらは、ある晴れた日の長〜い休憩中にみんなでご飯を食べに稽古場を出たら面白い雲を見つけて、の記念撮影。

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今日が地上での最後の稽古になりますが、稽古の前後、合間、とにかく相当楽しく賑やかなメンバー。

この濃ゆい面子で2泊3日、船内に閉じ込められる?のはヤバイです。

よほど仲良くなるか、はたまた豪華客船連続殺人事件が起きるか...?!(ミステリー読みすぎ)。

 

あ、2泊3日と言えばですね。

今年の春くらいかな?

小学二年生の息子に、

「2泊3日って、なあに?」

と聞かれ、

「2日寝て3日間の旅行」

と、簡単に説明すると、

「残り1日は寝ないの?!?」

と驚かれました。

とりあえず、

「旅行前の夜はウキウキもするし、準備のために寝る暇がないってことだね。海外に行くときなんかは帰りも大変で、2泊4日とかもあり得るんだよ」

と、答えてみましたが...。

 

そんな感じでいうと、今回は1泊3日?4日?になり得る旅??

 

 

忘れ物しませんように...いや、絶対するんですよ、忘れ物は。

 

なんとかなりますように...