金沢の老舗ホテル、ニューグランドホテル12階レストランから見下ろす尾山神社。
この風景も、私が初めてこの「金沢年末公演」に参加させていただいた14年前から、刻々と変化してきました。
そして、私の実家にも14年間の歴史を感じさせる母のコレクションが!!
毎回いただける立派な花束についているリボン。他の出演者の方の分もあります。
移動で持ち帰れなかったり、ホテル滞在で管理できないソリストの花束をもらったんだと思うのですが、もしかしてコレクションの為にリボンだけもらったりもしてるのかな??......
先ほどラジオでも言っていたのですが、石川県音楽文化協会さんが1963年から続けているこの「年末公演」。
元々は某団体にソリストセットで発注していたそうなのですが(笑)、2000年から、
「留学していたりして頑張っている世代で、実力はあるけど日本での演奏機会がまだ少ない歌手に金沢で歌って欲しい」
という、協会理事長、大村松雄さんのご意向で、当時26歳の私と、同世代や少し先輩の方々と一緒にソリストをお引き受けしました。
その後、毎年平均年齢上がりつつ(笑)、当初のポリシーに則って少し下の世代の方が入ったりもしつつ。
私は早、14年のお付き合いになりました。
色々、思い出があるなあ。
私のドレスのファスナーが壊れたこともあるし(テレビ収録があったのに...)、「○○さんに来年会うとき、彼女はできているのか?」と賭けをしてみたり(笑)
楽屋を共にしたソプラノさんたちも素敵な方々ばかり。
今、花束リボンにお名前が見える方ですと、一番古いお付き合いで何個もリボンがあるのが(母の趣味に貢献ありがとう!笑)シエナのキジアーナ音楽院で出会って、今はママ歌手友でもある高島依子さん。
「4 Fiori」リーダーであり、来年1月11日魅惑の古楽コンサート《ムーサたちの語らい》でもご一緒する、あっちゃんこと、小林厚子さんも来てくれたし。
(「4 Fiori」とは...。
来年の再結成は叶うのか!?)
パリで出会った知性派ソプラノ、松本和子さんも!
依子さん、和子ちゃんとは住んでる場所も離れているし、なかなか再会も叶わないけど、また一緒に歌いたいなあ〜。
思い出話ばかりになりましたが、今年も、まずは「第九」が無事終演。
一枚目みんなが仲悪そうだったので、「仲良さそうに撮ろうよ!」と呼びかけ、撮り直しました(笑)。
(皆様のご紹介などはこちらに)
そして、今朝の北國新聞。
そして、「第九」の方の見出しには、
「先月死去の大村理事長追悼」
「思い継ぎ、感動の調べ」
とあります。
23日に演奏される「荘厳ミサ」は、大村さんが特に愛していた曲で、近年は自ら指揮もされていました。
みんな、泣かずに歌えるのでしょうか......。
私もどこか、この「荘厳ミサ」が終わるまでは、悲しみにどっぷり浸からないよう、あんまり考えないようにしよう、としているかも。
それでも、ついつい昔のことを思い出して語っちゃったりもしてますけど......。
今年はまだ大村さんもすぐ近くにいらっしゃる気もするし、気持ちに整理が着いて、私が本当に追悼として歌えるのは、何年か後になるのかもなあ。
さて、昨日、今日と雪で交通機関が乱れまくっております。
母ちゃんと息子、無事に東京へ帰れますでしょうか?