mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

新国立歌劇場「ファルスタッフ」が過ぎ、色んなとこで第九!

ファルスタッフ千穐楽からすでに一週間と、何日か。

「ファルスタッフ 」残りひと公演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

しかし、いまだに眠りにつく前、走馬灯のように脳裏に浮かぶシーンは「ファルスタッフ」より(笑)。

それもなぜか自分が舞台に出ているシーンではなく、舞台袖にいる瞬間ばかり。

1幕1場の最後、ファルスタッフに箒で追い立てられながらも何故かすんごく楽しそうにバルドルフォピストーが舞台袖に帰ってくるところと。

あと、2幕1場のやはり最後、フォードファルスタッフが肩を組んで袖に戻ってくるところ。

そうか!目の前で舞台がグルグル回されて転換されていたから頭の中で走馬灯に採用されてるのか?!!

もちろんグルグルシーン以外も!一瞬一瞬が貴重な時間、おひとりおひとり、仕事人として、芸術家として敬意をもってやまない方々ばかりに囲まれた幸せな日々でした。

まず、全体のボスであるマエストロが素晴らしかったことが素晴らしく!!!

個人的には12年ぶりのメグでしたが、前回もやはりイタリア人の職人的こだわりのあるマエストロで、みっちり仕込んでいただけていたおかげで、今回のリッツィさんの示してくれたまた少し違った解釈での表現もすごく楽しめたのではないかな、と。

直属の上司エヴァさんや同僚女性たちも責任感に厚く優秀な上に華やかでいつも舞台裏の井戸端会議から舞台上まで、お勉強になることばかりだったし(笑)。

隣の部署の男性たちも同じく優秀で華のある方々ばかりでした。

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ロベルトさんはじめ、稽古場から本番まで、皆様がずーっと素晴らしいので有り難みがなくなってくるんじゃないかと思ったくらいですが、最後まで有り難かったです(笑)

全4公演観に来てくださった方が4回観て良かった、と言うのをさもありなんと思ったり、友人がコーヒー飲みつつ「いい声で音楽的にも良いテノールが3人も揃ったのが良かったですね」なんて言えば、心の中で「おいおい、テノールばっかり特別扱いすんなよ、低声部だってあんなに揃ってすごかったんだわ!」と思いつつも(別に口に出しても良かったんだけど。笑)、確かに、このアンサンブルも肝な作品に内声部としてもしっかり歌えるテノールが揃うのは大切な勝利の種だったな、とも。

私の大好物、フェントンのアリアををはじめ、皆さまソロ部分の輝きもたいへんなものだったのは言わずもがな。

 

と、ここから流れるように話が移るんですが、その優秀テノールのうちのおひとり、バルドルフォを歌われた糸賀修平さんとは、ファルスタッフ千穐楽翌日の、金沢での第九もご一緒で!

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終演後、初台から東京駅へGOの一枚。フェントン村上公太さん(中央)はこれから髪切りにいくとこ、だそうでしたので、貴重な長髪写真(笑)

普段私と話していると割と低めでボソボソしている息子の喋り声が、糸賀さんと夢中で話しているうちにだんだん高くクリアーに鳴り響きはじめ、心の中で「やめて!息子がテノールになっちゃう!」なんて思いながら(これも別に口に出しても良かったんだけど。笑)の、楽しい旅でした。

https://www.instagram.com/p/Brba4HaHqpi/

恒例 #金沢ニューグランドホテル からの、年に一度の定点観測。去年は吹雪でした。#尾山神社 #金沢 #石川県

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金沢第九終演後!

指揮は真ん中後ろの花本康二さん

ソプラノは緑のドレス、石川公美さん

テノールが右側糸賀さんで

バリトン、左の原田勇雅さん

あと1人紛れてるのが、聴きに来てくれた滝の白糸の車屋さん(分かる人だけ分かってください)です。

ファルスタッフに続き、こちらも心地よいアンサンブルの公演でした!

 

実はその後、いったん東京に帰ったり、名古屋方面に行ったり、実家の能登にも行ったりしつつ、またまた金沢に自分を見つけているのですけど。

お題「朝ごはん」

 

そのお話は、また......。

 

といいつつ。私の今年最後の楽しいコンサート、小林厚子さん、佐藤亜希子さん、藤原藍子さんとの

4 fiori クリスマススペシャルコンサート

が明日25日、石川県七尾市で開催されます!!

名字も違うのであんまりバレてないんですが?密かに活躍の場を広げつつあるイケメン甥っ子山崎至も出演。

ぜひ、ふらりと和倉温泉込みのご旅行などでも、どうぞ!!!

「ファルスタッフ 」残りひと公演!

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詰め込みすぎました。

お題「今日の花」

新国立劇場ファルスタッフ

3公演が過ぎ去り、残るは明日、千穐楽の1公演のみ。

今回の公演、このようなものも準備されており!

全国の顔出しパネルファンの方々にもご好評いただいているようです!(もちろんそのうちの一人は私!)

こちらは、フェントン村上さんとの別バージョン。

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顔の角度が難しいのですが(笑)、ぜひ皆様もチャレンジしてくださいませ!!!

そして次回、再演時には、我らがデ・カンディア&メイバージョンが登場しますように!!!

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お二人の顔も、ハメやすい、いい角度だし、エヴァさんのフェイスラインに沿わせた手が、あなたのお顔も、エヴァさんのように小顔にしてくれそう!!笑

期待!!!

そして、こんなちょっとふざけた企画ができるのも、作品がコメディだから、というのもありますが(しかし、ただの愉快なオペラでないことは、やってる方も、観に来ていただいた方々にも明らかに分かるところ!)、やはり、この公演の質に自信があるから、だと、素晴らしいウィンザーの陽気な女房たちの片隅の仲間に入れさせていただいている、私メグとしましても、自信を持って申させていただいても良いのではないか、と思っています。

とにかく、指揮、そして、それに伴いまして、オーケストラが良い♡

毎回、オーケストラの皆様がカーテンコールの時、帰ってしまわずにずっと舞台に笑顔を向け、それに応えてマエストロもオーケストラに賞賛を向け、お客様もそれに熱烈に参加してくださる!

その様は本当に暖かく、感動的です。

私の手柄ではないとはいえ、あまり言うと手前味噌に思われるかもしれないので、このあたりで...。

もちろん、タイトルロールはじめ、歌手も質の高い方ばかり!!

特にいつも近くにいる女性キャストは4人おりまして、アリーチェ役のエヴァさんが、舞台上でも、舞台裏でも、自他共に認めるボス。

でも決してパワハラボスじゃないですよ?(笑)

舞台裏でも、時には舞台上でも、楽しいおしゃべりや、的確な目配せで、私を導いてくださいます...。

機知に富んでいる上にエレガント...。ほーっ、と、その美貌や歌い回しに見とれ、聴き惚れてていると、突然のビッグスマイル!!

魅力の総合商社です(笑)

 

あと一回とは...。予想通り寂しくもあり、また、大きなものを得た充実感もあり。

新国立劇場「ファルスタッフ」ただ今、稽古中!! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

まだご覧になってない方にも、もう1〜3回ほどご覧になった方にも、ぜひぜひ、また明日、足をお運びいただけたらと思います。

ファルスタッフ | 新国立劇場 オペラ

https://www.instagram.com/p/BrDVjmLHB10/

我が家の邪気を吸うお花たち(笑)、#バラ が一輪増えました。れいちゃん、ありがとう!!

あと個人的に。いつもその存在だけでも私を支えてくれる、6メゾの小さな巨人、松浦麗さんに、スペシャルサンクス!!

ここにもどこにも載せれませんが、ファルスタッフ4メゾ写真、宝物です。

新国立劇場「ファルスタッフ」ただ今、稽古中!!

シェイクスピアの戯曲、三作に登場する人気者、サー・ジョン・フォルスタッフ。

 

今週のお題「読書の秋」

 

幼い頃、本の虫だった私にとってはオテッロオセロだったように、ファルスタッフフォルスタッフ

シラノ・ド・ベルジュラックドン・キホーテと並ぶ、愛すべき三大騎士!(私の頭の中で)。

音大生の時に、シェイクスピアを原作にしたオペラが山ほどあることを知り、おおおー!そうなんだー!!舞台俳優にならなくても、オペラ歌手でも、もしかしたらシェイクスピア劇に出れるかもしれないんだ!!!なんて思っていた私。

とはいえ、今のところは12年前と現在、このヴェルディファルスタッフ」のページ夫人メグしか演じておりませんので、シェイクスピア役者というにはまだまだ...(笑)?!

(ちなみに、ベッリーニが描いたロメオとジュリエッタの物語「カプレーティ家とモンテッキ家」はシェイクスピアが原作ではないことはご存知の通り...)

ロミオとジュリエットvsカプレーティ家とモンテッキ家 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

今月半ばから開始した稽古は、ものすごい集中力と共に、しかし和やかに進んでおります。

指揮は、ご覧の通りとても気さくながら、本当に、本当に、素晴らしい統率力と指導力、音楽性な上にファルスタッフも半端ない、理想のマエストロ。

タイトルロールのロベルト・デ・カンディアさんも、理想のファルスタッフ...というと、まだお若いのでもしかしたら失礼なの?とも思いますが、関係ないよね。とにかく、何もかもすげー(笑)

フォード役のマッティーア・オリヴィエーリさんは更に若く、ちょっといいかげんにして!て程のハンサムな上に美声という...。

エヴァ・メイさんとは、以前ラ・トラヴィアータで共演していて、そのもっと以前には、私がフィレンツェ歌劇場で研修生をしている頃に、トスカーナ出身(フィレンツェかと思っていたけど、今回お話してアレッツォと判明)で、フィレンツェでも地元自慢の歌手!!みたいな感じでとても親しみのある雰囲気の中、色んな公演を聴かせていただいていました。

今回はヴィオレッタ&フローラよりも友達度が高いアリーチェ&メグで、嬉しい限り♡

そして、お人柄の良さに甘え、同じメゾソプラノ仲間、と言わせていただきましょう!クイックリー夫人の、エンケレイダ・シュコーザさん!

https://www.instagram.com/p/BqzlRDJHFx4/

#メゾソプラノ地位向上委員会 #6メゾ #メゾT #ファルスタッフ #新国立劇場 #エンケレイダシュコーザ 様、地位向上へのご賛同感謝です(笑)

こんな、麗しい上に実力派で飾らないアリーチェ、クイックリーと一緒に、幸田浩子さんナンネッタ、村上公太さんフェントンのカップルを可愛いわあ〜、ブラーヴァねえ、ブラーヴォねえ、なんて呟きながら眺め、それぞれの家族について話したりしていると、もう、現実とオペラがごっちゃになってこようもの(笑)。

オペラ「ファルスタッフ」幸田浩子&村上公太インタビュー | 新国立劇場 オペラ

シェイクスピア原作で、演出もイギリス人のジョナサン・ミラーではありますが、今回はボーイトの台本、そしてヴェルディの音楽への忠誠心とでも言うような、信念の強い、イタリアンな仕上がりになる予感。

私も否が応にもイタリアでの日々を思い出し...いや、思い出すどころか、私が日本に帰ってきて過ごしたここ10年間のパラレルワールドとして、イタリアで子育て生活した日々もあったんじゃないだろうか?という気すらしてきます。

まだ初日も迎えていませんが、千穐楽の後には、人生一つやりきった気持ちになりそう!?

 

まあまあ、そんな私の脳内世界のことはともかく(笑)、スペシャリスト達による鉄板公演。

新国立劇場ファルスタッフ

お見逃しなく!!!

ファルスタッフ | 新国立劇場 オペラ

 

情熱〜Passion〜 ヤマハスタジオライブ!

前回お伝えしたように、過去何度もヤマハホールでは歌わせていただきながら、

スペシャルな一夜《銀座オペラ・ガラ》! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

同じく銀座ヤマハの地下にあるヤマハスタジオには、初潜入でした!!

地下だけど、月もでたよ!(笑)

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いつもながら、エレクトーン清水のりこさんの采配、プログラム、もちろんSTAGEAを操っての演奏も多彩で素晴らしく、とってもいい感じで!

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(最初の写真は、滝廉太郎作曲、三枝成彰編曲「荒城の月」を歌っているところです)。

チェリスト金子鈴太郎さんとは初共演でしたが、元々チェロという楽器には親近感と共に憧れもあり、もちろん金子さん自身の魅力も大きく、あっという間に心を掴まれました!

https://www.instagram.com/p/BqW2uKzFLCN/

#electone meets Artists #情熱 #passion 明日の本番に向けて、エキサイティングなリハーサルでした!#チェロ の音色って、何故にこんなに心を震わし、掻き乱すのでしょうか...。#金子鈴太郎 #エレクトーン #stagea #清水のりこ#テノール #高田正人 #メゾソプラノ #鳥木弥生 #ヤマハスタジオ

なぜ親近感を持ちつつ憧れるかというと、メゾソプラノ全体か、私が私の師匠達に言われていただけかは分からないのですが、中音域をレガートで歌うときに、よく「チェロのように歌え!」と言われたんですよね...。なので、近しくも感じながら、目標でもあり。自分が吹いていたホルンと並ぶ、大好きな音色の楽器です。

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つい、数日前にも同じビルの上の方で(笑)のりこさんと演奏したハバネラでしたが、チェロが入ることで、また、全く違う、何というか、風流でありながら、また逆に侘び寂びも感じるような?!楽しい感じに仕上がりました。またやりたい!!

テノール高田正人さんは(私と違って)、ライブ的なものも、ミュージカルやポピュラーな曲も、あとトークなどもバッチリお手の物で!やはり数日前の銀座オペラの時とはまた一味違った魅力を発揮されておりました。

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テノール様のグラナダカスタネットで乱入、という、この秋の私の持ちネタ、最後のご披露となりましたが...。

https://www.instagram.com/p/BqhuteLFEfj/

この秋も大活躍した、私の大切な #カスタネット しばらくお休みください。次に鳴るのは来年の春かな??

お題「愛用しているもの」

テノールの皆さまの受け入れ方も様々で、高田さんのちょっぴり引き気味な感じも、なかなかグッとくるものがありました(笑)

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あと、照明がとにかく素敵で。

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https://www.instagram.com/p/BqaJR7qHiQs/

#ヤマハスタジオ #electone meets Artists #情熱 #passion #照明 も美しくて!癖になりそう(笑)#ピアソラ #アヴェマリア #avemaria #tantianniprima 演奏中!

大事なことなのでももう一度書きますが、

またやりたい!

打ち上げも最高でした...。

https://www.instagram.com/p/BqaRuIcnF3F/

本番前というか、朝から楽しみにしていた(笑)本番後のお楽しみが、期待通りにというか、期待以上に最高で...。#jesuisheureuse #銀座 #グラマシーテーブル #dopoconcerto #barbera #tartuffo #foisgras

 

そして、この翌日からガラッと変わって、来月、12月6日に初日を迎える新国立劇場での

ファルスタッフ 

稽古に参加しております。

ファルスタッフ | 新国立劇場 オペラ

新国立劇場オペラ - [Falstaff in... | Facebook

(稽古場写真、この後メゾソプラノ地位向上委員会シャツに着替えたとこを使って欲しかった!なんて思ったりも)

明日はもうオケ合わせ。

エストロもキャストも素晴らしく、

期待、大・大・大

な、公演。

まだチケットお求めでない方、ぜひぜひ...。

スペシャルな一夜《銀座オペラ・ガラ》!

ここ最近、珍しく「ブログ楽しみに読んでます」と5、6人の方から言っていただき、そのうちお2人くらいから「最近更新が少ない」とおっしゃっていただき、誰に求められるわけでもなく毎日更新!を目指していたブログ開設当初を思い返しております。

(今では少なくとも5、6人の方に求められている!喜!)

お題「ブログをはじめたきっかけ」

そして、第1回目を見返してみれば、なんと、昨日ガラコンサートが終演した《銀座オペラ》、私が初参加した公演の告知だったではありませんか!!!

母ちゃん、母を歌います。G.Verdi"Il Trovatore" 金沢と銀座 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

4年半前。それから幾度となく立たせていただいた(時には息子まで一緒に!)銀座、ヤマハホールの舞台で、昨夜も本当に気持ちよく演奏させていただきました。

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右より、

エレクトーン、清水のりこさん

カウンターテナー彌勒忠史さん

メゾソプラノ、私

ソプラノ、小川里美さん

テノール高田正人さん

バリトン与那城敬さん

(ただ、いつもながら終演後ロビーのムーディーな明かりは写真撮影が難しく、頑張ってそっくり返って光を浴びようとしております。笑)

 

昨夜のプログラム、アンコールはこんな感じ。

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プログラム一曲めが、与那城さんのサービス精神により、カルメン闘牛士の歌」に差し替えられ、力強くスタートした一夜。

それぞれのソロ、重唱、そしてトークも!和やかで華やかで、お客様が楽しんで下さっているのが伝わってきました。

いつもは演出家として銀座オペラを牛耳る?!彌勒さんの歌声は何よりのスペシャル。

リハーサルでも、本番でも、まずひと声でハッとさせられ、必ず感動させられてしまいました。もちろん客席からも大ブラボーの嵐。

https://www.instagram.com/p/BqP0USwlZtD/

#銀座オペラ #ガラコンサート 終演!私的ハイライトは #彌勒忠史 さんとの #ホフマン物語 #barcarolle 久々に上パート歌いましたが(師匠オブラスツォワと歌っていた時以来)、リハーサルではついつい上下逆になっちゃったり、貴重な想い出(笑)。楽しかった!#bellenuitonuitdamour

そして、いつもながら迫力のエレクトーンSTAGEAによるオーケストラサウンドが影の(でもないか)主役。

一部の締めで演奏された仮面舞踏会、二幕への前奏曲から続くアリア、二重唱では、里美アメーリア、高田リッカルドの熱唱もあいまり、さながら劇場の雰囲気がありありと!(蟻々じゃないよ)。

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あ、実はまた数日後、STAGEA、清水のりこさん、そして高田さんとの共演があるのですよ〜!20日(火)、場所は同じ銀座ヤマハの地下、ヤマハスタジオです。

昨日楽しまれた方も、お聞き逃しになった方も、ぜひぜひ!まだ少しお席があるようです!!

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それにしても、昨夜は本当に大好きな曲ばかりを歌わせていただきました。

エレクトーンとは初めてだったウェルテル、手紙のアリアも、マスネの音楽の美しさ、フランス音楽ならではのとじっとりとした盛り上がりが際立ちましたし、ハンサム歌手2人に挟まれてのドン・カルロも気分よく!(笑)

そして、アンコールなのにも関わらず、なぜか小道具付きだった、里美ちゃんとの花の二重唱!

当日、やはり私たちには付き物だろう、と、プリマドンナ自ら買いに走ったザルと花びら(笑)

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次回、銀座オペラはどのような形で皆様の前にお目見えするのでしょうか?

私自身も楽しみです!!!

 

 

そんな充実したコンサートの翌日。

本日は大好きな荻窪での、美食の日。

https://www.instagram.com/p/BqSCOKUFjLU/

大好きな #荻窪 ご飯。#カキフライ #エビフライ #ステーキ #鰻 #食べすぎ

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楽しい仲間、てらっちとえりちゃん(テノール寺田宗永さんと、ソプラノ髙橋絵理さん)、そして我が家の一族郎党(笑)をお招きいただき...知る人ぞ知る、アーティストが集うH木家にて、美味しくて幸せなディナー♡

お二人とは来年、3月に荻窪と8月に大分での共演の予定があって、またまた楽しみが...。

えりちゃんと我が家郎党とは、ボローニャで一緒にウサギを食べて以来の再会で!

帰国前夜から...久々の日本! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

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(ブログ内にあるウサギと私たちとの写真、ウナギとの写真で再現!笑)

ボローニャウサギからの、荻窪ウナギ、という素晴らしい再会で、年末に向けて英気を養いました...!!

実はもう全て決まっていたコンサート(元・まだ何も決まってないコンサート)終演!

地元のお祭りが終わったような気持ちです。

我が居住地、国分寺カーネギーとも(今、初めて)言われる、いずみホールデビューでした!

お題「わたしの記念日」

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これは、急に字幕操作を頼まれた(元は聴きに来るだけの予定だった)私のイタリア時代からの友人、まちゃ、こと濱田真實さん撮影、コンサート二部のリハーサル風景。(左上の写真がアイドルのサービス目線ショット風なのが、私的には面白くてしかたありません)。

 

この「まだ何も決まってないコンサート

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として、皆様にお越しいただいた公演。

なんと!!(笑)

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実はもう全て決まっていたコンサート

だったわけで。

テノール馬場崇さん、バリトン牧野正人さん、メゾソプラノ私、そしてピアニスト篠宮久徳さん、各々の声、音、能力、キャラクターを活かしきりながらも押し付けがましくない、楽しめるプログラムを、と、なんなら普段のコンサートよりも真剣に、入念に選び、リハーサルをして、決めまくってました(笑)

そんな中、最後の最後に決まったのが、このお方の登場。

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こちらも、元はただ聴きに来る予定だった、ソプラノ小川里美さん。

出演メンバー4人で真剣に熱の入った最終リハーサルをしながら、リーダー牧野さんが、

「俺たちに足りないのは何か分かるか?それは華だ!!」

と、言ったとか、言わないとか。

そんな時、私のスマホに入った一通のメッセージ。

「聴きに行けるようになったよー」と、飛んで火に入るソプラノ歌手に、

「じゃあ、歌わせよう」

と、言ったのは誰だったのか?

そして私が、里美ちゃんに

「じゃあ、着物で来てよ」

と返信したのは誰の指示だったのか。

(里美ちゃんがここ一年くらい趣味で着物を着ていると知っていたのは私ですが)。

そんなわけで、元々プログラムの1部にあったバタフライの三重唱の導入を裏歌で歌っていただき、その後、2部の終わりまで謎を引っ張って、アンコールでご本人登場(蝶々さんご本人?!笑)となり、二人で花の二重唱を。

1部の裏歌に関しては、録音?はたまた私の腹話術??と疑惑を呼びまして、なかなか楽しかったです。

里美ちゃん、ありがとう!

明日もよろしく!!

https://www.instagram.com/p/BqMH-WhlIbQ/

明日本番!の #プリマドンナ の姿。#自転車通勤

 

さて、プログラム...と書きましたが、なにせ皆さんがいらっしゃるのはまだ何も決まってないコンサートな筈でしたので...。

当日配布のプログラムをこれまたどうしようかと、チラシ製作も任せた我が夫にこのような感じで、と頼んだところ、またもや想像を超えて来たものが出来上がって...いや、出来上がってなく、やってきまして...。

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まあこれがなんと、完成形で...。

ここで多くは語りませんけれども。

影アナを担当してくれた、いつも多摩ジュニアミュージカルの公演で素晴らしいナレーションを聞かせてくれている清水生子さんには、たいへんな無茶振りを致しまして...。いくちゃん、ありがとう!

それにしても意外に真面目な?私たち、少し心配になりましたので、本番中にはやはり普段より丁寧なご説明を心掛け...た、つもりですが、本当にそうだったかどうかは会場にいた方々のみぞ知る...ということで。

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(ごく真面目な私の姿)

 

このコンサートが、そのまま「まだ何も決まってない」で行くよ、と、決まった日から、私の中で色々な想い(と不安?)が膨らみました。

その中で支えになったのが(大げさかもしれませんが...笑)、ひとつは、フランスで師事していた名コレペティ、Janine Reissの「音楽も言葉も、今まさにそこで生まれたようであるべき」という教え、そしてふたつめは、大学生の時に授業で聞いた「歌、そしてハーモニーは、どうやって最初に生まれたのか」というお話。

まず誤解が無いように書きますが、ジャニーヌの教えは、演奏者が楽譜を無視して勝手にやっていい、なんて意味では全くなく、作品を真に大切に思い、作曲者を尊重する為の一要素として「常に溢れるフレッシュ感」が必要ではないか、というお話で、まさに、今回はまだ決まってないというキーワードによって、今から何かが生まれなければどうしようもない!...そんな状態に演奏者も観客も、一緒に追い込まれてみたらどうだろう?と思ったわけです。

そして、ふたつめ。

我々の祖先が狩猟に出かけるときに、誰かがウォー!みたいな声を上げて、他の誰かがまたウギャー!とか叫び、何か面白い感じがしたり、自分も何か発してみたくなったりして、それが重なり合ってある日いい感じになって、その日は特に獲物がいっぱいとれたり...というような事があったりして、それが歌の始まりかもね?というようなお話でした。もちろん、それをヒントにしたからと言って、そこから非常に前衛的な作品をドーンとやっちゃうような芸術家ではないので(笑)...

ただ、普段私たちが触れている素敵な音楽を演奏しながらでも、舞台の上の私たちだけが主役なわけではなく、こうあるべき、と誰も決めつけたり押し付けたりしないようなコンサートになるといいなあ!と思っていました。

他にも、私が子育てに選んだ場所での演奏会なので、子供達や、親達に対する気持ちもあったり、なかなか上手く語り尽くせないのですが...。

色んな意味で遊び、余裕と、人としての幅がたっぷりな共演者と協力者、そして何より客席に広く自由な心の方々を得たのもあり、とにかく、いっぱい笑ってもらえて良かった!!

という割とシンプルなところに落ちつきました、結局(笑)

 

まだ大学生だか、卒業してすぐの頃にコンサートで聴いて、これはなんだ!?と度肝を抜かれた牧野正人さんと一緒に演奏会を企画して、最近割と避けているロッシーニを(笑)一緒に歌えたのも嬉しかったし。

牧野さん作の字幕も最高でした。

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馬場崇さんとはまだ私が20代の頃にご一緒させていただいて以来の仲ながら、なかなか一緒に歌える機会もなく。今回はダリラのアリアに相変わらず素晴らしく力強い美声で合いの手(?)も入れてもらったし、馬場さんの見せ場に私がカスタネットでチャチャも入れたし!楽しいこといっぱいでした!!

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そして、今回初共演だったピアニストの篠宮久徳さんは、本当にびっくりするほど優秀で...ほとんど暗譜で弾きまくってたような...。

里美さんが歌ってもいいよ、と言ってくれたのも、最終的に篠宮さんへの信頼感からのようだったし(笑)

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ほぼぶっつけの花の二重唱も、おかげで気持ちよく歌えました!

https://www.instagram.com/p/BqCwR4UlAdQ/

#まだ何も決まってないコンサート改め#実はもう全て決まっていたコンサート 終演後。騙して(誰か騙されてくれたかは別として)すみません、て写真を撮りましょう、となりましたが...私だけ #すみません の方向性が違いました!!!!!驚いた!!!!!!#小川里美 #牧野正人 #馬場崇 #篠宮久徳 #鳥木弥生

https://www.instagram.com/p/Bp_03z8n8ts/

#打ち上げ#まだ何も決まってないコンサートもとい#実はもう全て決まっていたコンサート#鳥木弥生 #牧野正人 #肉汁餃子 #西国分寺

 

そんなわけで、今年最後の自主企画コンサートも、感謝感謝の熱い想いと共に終わり、明日と20日は西国分寺からは遥か遠く(笑)オシャレな銀座での本番。

https://www.instagram.com/p/BqCMZc_FPEu/

‪リハーサル帰り #銀座 #歩行者天国 にて、眩しい日差しを必死に我慢して撮影。銀座オペラ ガラ・コンサート(11/16)、Electone meets Artists Passion〜情熱〜(11/20)‬‪どちらも聞き応え満点コンサートです!!‬#清水のりこ #鳥木弥生

 

その後は、こちら。

https://www.instagram.com/p/BqJqN86ni8k/

#ファルスタッフ 練習していたら、息子が横で #バスガス爆発 とか #スモモもモモもモモのうち とか言い始めた。息子よ、そうだ、それだ(笑)#早口言葉

 

今年もあとひと月半...。

速い!!!

秋の楽しい思い出たち。パート2〜映画を観るようにオペラを!〜

昨日終演した「まだ何も決まってないコンサート」お越しいただいた皆様、ご協力くださった素晴らしい方々への感謝からまず。

誠に、ありがとうございました!

私の第何かの地元西国分寺での、初の試み。

終演を迎えた時に客席の皆様が笑顔に包まれているのを見て、本当に、魂の奥底からありがたやーという気持ちが湧き出ました。

内容については、とりいそぎこちらだけご覧いただきつつ......

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実はまだ、書きかけになっていた、秋の本番振り返りがありまして...それの後にゆっくり。

 

秋の楽しい思い出たち。パート1(忍び寄る来年) - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

クラシック音楽も歌も好きなんだけど、オペラは外国語が分からないから」という方に、私はいつも、「映画(洋画)を字幕で観ることありますか?」と、聞いてみることにしています。

そうすると、あんまり「NO」と言う方はいらっしゃらず、

それならばオペラ、問題なく楽しめます!!

そう、主張して来た私。この秋、更にその想いを強くするプロジェクトに参加しました。

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遅れて来たハロウィンみたいなっておりましたが、こちらはイオンシネマでのオペラ「カルメン」ハイライト、出演者移動中のひと幕。

 

9月後半から11月頭までの間に計4日、なんと1日2回公演(つまり私カルメンは1日2回殺される)という行脚が、春日部、名古屋、京都、幕張と続きました。

前半(春日部、名古屋)はこのようなメンバー。

https://www.instagram.com/p/Bngfz1VhutL/

#開演前 & #終演後 #カルメン #ハイライト とはいえ、1日二回殺されるのはやはりきつかったです...。#carmen #bizet

右から、エスカミーリョ三浦克次さん

カエラ西本真子さん

ドン・ホセ笛田博昭さん

カルメン、私

そして

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こちらの写真で真ん中にいらっしゃるお二人

ピアニスト浅野菜生子さん

活動写真弁士 片岡一郎さん

映画館ならでは、というハイライト公演で、前奏曲や間奏曲はオケピットの様子なども含めてスクリーンに、我々の生演奏の間にもスクリーンに舞台のイメージが映し出され、活動写真弁士が軽妙洒脱な語り口でシーンを進める...。もちろん字幕も洋画さながら、スクリーンに。

なかなか、面白そうでしょ?

これから更に諸々改良され、演る方にも観る方にも馴染んでくると良いなあ、と思っております。

 

後半(京都、幕張)は、ドン・ホセが藤田卓也さんで、他は変わらず。

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花の歌。

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フィナーレ。

これが8回目(藤田さんに刺されるのは4回目)のカルメン、映画館における死亡。

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終演後。

 

そしてまさかのハッピーエンド?!

https://www.instagram.com/p/Bpxqy7pHv3v/

#Carmen & José #happyend ??!

控え室から鐘が見えたので思わず...という次第でしたが。

こちら、ミカエラエンドもありまして(笑)

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どうでしょうかね?

やはり同郷のミカエラとの方がお似合いなのか?

それとも彼にはカルメンとの日々のような刺激が必要なのか??

お題「恋バナ」

カルメンの登場人物たちはみんな大なり小なり、エキセントリック。

演じる歌手や、演出によって、または観る人によって、誰に感情移入できるかも様々かと思います。

小説からオペラになったときに追加されたミカエラが、元は観客の感情移入要員?だったのかとも思いますが、ホセが可哀想だわ、て場合もあれば、カルメンの気持ちが痛いほどわかる!なんてこともあるかも。

そして、カルメンを演じて考えるのは、というか、私が考えなくても、なぜかいつも質問されるのが「ホセを愛してるんですか?」「なぜ最後までホセに貰った指輪を持ってるんですか?」、ということ。

後者に関しては実際まず「投げないと話終わらないから」なんですが(笑)、それは置いといたとしても。どうなんでしょうねえ。

思うに基本的には、カルメンがホセに目をつける理由はたぶんカッコイイから(笑)。彼に出会う前に、今日運命の男に出会うみたい、という予感はあるのですが、もしかしたらそれは、これまでにも数ヶ月か数週間に一回起こってきたことなのかもしれないし。

たまたま今回殺されましたが(笑)...というようなある意味軽いノリが、音楽から感じる本来のカルメンの味わいかなあ、と思いますが、言葉には深い味わいもあるし。

この秋、それぞれの公演、その度に、微妙に、あるいは大きく!変化する素敵な共演者の皆様の音楽や言葉の色で、私の中にも毎回様々な情感が生まれてきて、それを楽しみつつ、歌い、演じ、カスタネットを叩くことが(笑)できました。

また次に演じる時にはどんなものが生まれてくるのか。

次回、予定としては来年春!また近々お知らせいたします!!

 

さて、そして

まだ何も決まってないコンサート

改め

実はもう全て決まっていたコンサート

のレポートを、と思いましたが、長くなりましたので、本当にまだ(会場が)決まっていなかった打ち上げでのお写真だけで、あとは次回に......。

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