知る人ぞ知るイメージの作曲家カントルーブ、彼の代表作とされる「オーヴェルニュの歌」、そして、その歌唱言語であるオック語ですが...。
オック語=オクシタン語 ...と聞くと、なんか、あれっ?となりませんか...?
......そう!みなさんご存知、コスメメーカーのL'Occitane(ロクシタン)!
メーカー名の由来がオクシタン語を話す地域を指す、オクシタニアだそうです。
ちなみに実際、私が最初にロクシタン店舗を見たのは何をしに行ったか思い出せない(笑)モンペリエで、南仏オリジナルのお店だよ、と聞いて、当時住んでいたイタリア(たぶんまだフィレンツェ)に、お土産として色々買って帰った記憶があります。(色んなこと記憶曖昧だけど!)
その後、日本に帰国したら、たっくさん店舗があって驚ましたが...!!
そんなわけで、皆様にも意外に身近に思っていただけるはずの、オクシタン語。
わたくしごとですが(まあ、わたくしのブログですが)、イタリアに住んでいてフランスオペラを歌っていた時や、フランスに移住したとき、いやなんなら今でも?フランス語がちょっとイタリア語訛り、とされ(笑)、とあるプロダクション中では、イタリア人マエストロにずっと「ソフィア」(※ソフィア・ローレンのフランス語もイタリア語訛りらしい)というあだ名で呼び続けられたという経験からも、発音等、フランス語よりもイタリア語に近い部分が多い(※国内唯一の現代オクシタン語研究者、佐野直子先生談)というこの言語は、とーーーーっても楽しく歌える言語となってきています。
楽しい「オーヴェルニュの歌」プロジェクト! - mezzosoprano 鳥木弥生blog
とはいえ、やればやるほどのオック語沼、オーヴェルニュ沼......幸い長く続くプロジェクトなので、この素敵な曲を、どんどん歌って、どんどん深めて、広めていけたらと思っています!
(上の方みて!3年計画!!)
曲、歌詞の内容も、シンプルな人生の奥深さを感じる、ほんともう、震えがくるほど可愛かったり、悲しかったり、という魅力に溢れています。
佐野直子先生、シンフォニエッタ静岡芸術監督、指揮者の中原朋哉さんの協力も得て、当日配布のプログラムには私が訳させていただいた対訳も載っていますので、ぜひ併せてお楽しみくださいませ!!
内容は恋の駆け引きがほとんど。
会話になっているものが多いのですが、オペラなどとは違って会話が始まるまでの設定が分かるわけでは無いので、これはどんな関係性?どんな雰囲気?何を匂わせているの?!と、考えるのも楽しく.....
今回歌う中でも1曲、話し手の人数、それぞれの出身地、性別、今いる場所、という、なんだか具体的なことが知りたくなる曲があり、あたかもクレタ人のパラドックスを解いているような気持ちに!笑
やはりある程度は話の流れに納得できていないと歌えないもので、それをあーだこーだ考えるのも大切な時間になっています。
そして、いっぱい練習したあとの時間も大切に...
本日の #オーヴェルニュ 稽古後のお楽しみは...#広島 な人たちと#広島県府中市アンテナショップneki #府中焼き #がんす #magicfive #種谷典子 #越前皓也 #鳥木弥生 #有言実行 pic.twitter.com/SG5DtibmDC
— yayoi toriki (@yayoitoriki) 2022年6月21日
恋愛マスター(自称)としての活動も糧になっているような......??
結構な年なのに独り身という悩みに若きプーシキンが恋心を綴った爽やかな歌曲を処方!|音楽っていいなぁ、を毎日に。| Webマガジン「ONTOMO」
そして、当日演奏される他の曲も面白く、本当に好奇心と音楽の喜びに満ちたプログラム!
オーヴェルニュの歌に限っても、3年がかりとはいえ、全曲演奏は相当珍しいと思います。来れる方はぜひとも!!お越しください!!!
3年のうちには、実際オーヴェルニュ地方に行って羊を見たり(食べたり?!)、ちょっとオック語会話にチャレンジしてみたり、できるといいなあ!!