mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

”メサイア”終演!〜 ”Duo! Duo! Duo!”

お題「芸術の秋」

続きます!芸術の秋!!

 

 

チェンバロだけでなく、オルガンも美しかった。

辻マエストロのブログに写真がありますのでご覧下さい。

メサイア終演 | 辻博之 オフィシャルサイト

 ホールも美しく、ステージの背面が開いてレインボーブリッジが見えたりするらしいです。

開演前と休憩時間に開いていたらしいのですが、見そびれました...。

とはいえ、楽屋からもなんとなく美しげな夜景!

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そして夜景よりも美しいソプラノのコロンえりかさん。

可愛いからもう一枚載せちゃお(笑)。

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3人のお子様のママ...。

前にご一緒したときは2人め出産直後だったのですが、いつのまにか...。

こんな可愛いママ見たことない!

あ、私も無理やりお世辞で言わせたことはあった(笑)。

歌声もまさに天使でした♡

男声ソリストのお二人も若さ溢れる美声で、アルトソロの私は90%聞き役でしたが、すっかり堪能。

打ち上げ写真しかないのですが(笑)、トランペットの、これまた素晴らしい演奏家の葉室晃さんと見事な丁々発止で魅せてくれたバリトンは杉浦隆大さん。

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左は演説中の辻ちゃん。ちなみに杉浦さんのアダ名はBIG。まんまです(笑)。

ちなみに、前の記事で、どこかでお会いしたはず、と書きましたが。

10月病?を吹き飛ばす本番三昧! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

はじめましてでした!(笑)

「僕みたいなタイプたくさんいますから」って。

いや、どうだろ?(笑)

テノールは鈴木秀和さん。真ん中。

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前にご一緒したモーツァルトのレクイエムの時より更にDolceな(優しい、甘い)歌声を聴かせていただきました。

右は信頼感溢れるハートウォーミングな演奏で私たちのメサイアの核をなして下さったと言っても過言ではない、チェンバロの圓谷俊貴さん。

辻マエストロのもとに集ったオーケストラも、合唱も、本当にギュギュッと固い団結力と集中力で、素敵なメサイアになりました!!

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終演後なのに疲れ知らず、ツヤツヤの辻マエストロ(笑)。

久々のメサイア、やはり名曲でした。

歌わせてくれて感謝!

 

さて、そんな元気な辻ちゃんとの次の本番は、なんと、

明日!!!

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今度はピアニストとして登場〜。

あと、お喋りもよろしく!!

本日のリハーサル風景を少し...。

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可愛いラブラドールはバイオリン工房でもある(というかそちらが主?)ラトリエの看板犬、ヴァルラスくんです。

 

こちらのコンサート、タイトルが、

Duo! Duo! Duo!

というだけありまして、なにしろ全部ドュエット!(と、ピアノソロ)。

宗教曲、歌曲、そしてオペラ。

こだわりのプログラム、こだわりのドレスバランス!!(笑)

そしてお飲み物付き。

楽しくないわけない内容となっております!!

 

明日13時半に渋谷に存在出来得る、世界中の方に来ていただきたい!!

(お席に限りはありますが、なんとかします。笑)

 

芸術の秋に女声Duo三昧、オススメです。

明日マチネ、開演は少し早めの13時半開演です。

渋谷で、お待ちしております!!

10月病?を吹き飛ばす本番三昧!

5月より断然10月が憂鬱派の母ちゃんです。

去年もなんとなくそんなこと書いてました。

振り返り。「街オペvol.2」etc. - mezzosoprano 鳥木弥生blog

北陸生まれなのに、そこは半分の九州の血が強いのか、寒いのが苦手で(特に関東のからっ風!)、寒さに体が慣れないこの時期が一番辛い、ていうのと。

9月にだいたい何らかオペラがあり、夏から稽古三昧なのが終わって燃え尽きるのもあり。

更に、秋のコンサートシーズンでなんだかんだ、楽しくも慌ただしかったり。

 お題「芸術の秋」

そして、いつも二人三脚、というより交代で子育てをしている夫もこの時期忙しいことが多く、私が「しとしとぴっちゃん子連れ狼ならぬ、子連れメゾソプラノになることがままあるのも、10月にいっぱいいっぱいになる原因かも!

 

去年もなかなかハードな子連れ演奏旅行をしてましたね...。余裕ある風に書いてますが、けっこう辛かった!(笑)

金沢〜島根、親子旅・3 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

しかし、人麻呂神社は良かったなあ...。

金沢〜島根、親子旅・4「帰還サプライズ」 - mezzosoprano 鳥木弥生blog 

 

そんな、毎年切迫感溢れる10月。

今年の10月は後半にバババッと本番が。

まず今週、3つ!!

 

19日(水)19時より、豊洲シビックセンターにて、メサイア (抜粋)

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ソプラノ、コロンえりかさんとは、前にベネズエラ独立201周年記念コンサートでご一緒して以来、かな?色々お会いしてはいるけど。

ベネズエラ独立201周年記念コンサート(2012年) | Venezuela

なんと、その時のベネズエラの作曲家、ラマスのミサ曲演奏の様子がこちらで観れる!

私も今、何周年だったか確かめようと検索してみて知りました!!もしや全曲聴ける感じ??

あとで懐かしもう〜。

テノール、鈴木秀和さんとは今年7月にやはり辻博之マエストロ指揮の「モツレク」でご一緒したばかり。

久々。モーツァルト《レクイエム》。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

バリトン、杉浦隆大さんとも、絶対どこかでお会いしてるんですが、思い出せないので明日リハーサルの時にご本人の顔を見て思い出す!!(笑)

 

そして、このメサイアのチラシを勤務大学の掲示板にはっていただいたんですが、なんだか面白いことになっていました。

 

お次は22日(土)13時半より、渋谷ラトリエにて、Duo! Duo! Duo!


昨日、一昨日とみっちりめに稽古をして、ずーーーーっと佳子ちゃんの声を聴きながら歌っていたので、もう一声で歌うのが不安(笑)。この先、ホーミー歌手になって自分で二声出せるようになるしかないか??てくらい。

 

こちらは辻博之マエストロがピアノで登場。

 

そして、23日(日)14時、川越市やまぶき会館にて、オペラへの誘いⅥ

Ⅵと申しましても、私は初めてお邪魔いたします!

こちらは先月「江副記念財団45周年記念」でもご一緒した素敵な先輩歌手お二人と。

江副記念財団45周年記念コンサート&藤原歌劇団《カプレーティ家とモンテッキ家》GP - mezzosoprano 鳥木弥生blog

もうひとりの同期ソプラノさんにも依頼は行ったけどスケジュールが合わなかったとかなんとかいう噂(笑)。残念!!

 

本日午後、このコンサートの稽古なのですが、雨の中、まさに「しとしとぴっちゃん」子連れメゾソプラノの予定...。

こんな気持ちになるんですよねえ...。

でも、久々の共演が嬉しい、美人ピアニスト大坪由里先輩もママなので、子供ネタトークにも花が咲きそうでちょっと楽しみ〜。

 

さてさて、そして来週29日。こちらも前々から楽しみにしている「芸劇・世界のマエストロシリーズ」の本番がございます。

アントニ・ ヴィト&読売日本交響楽団 東京芸術劇場

こちらは指揮者の変更があり、マエストロ・プラッソンにお会いできないのはもちろん残念ですが、こういうハプニング、いや、サプライズがあったときこそ盛り上がる公演になるのが音楽界の常。

私も、愛聴しているプラッソン&フレデリカ・フォン・シュターデによる「メリザンド」を離れ、先入観ゼロでマエストロ・ヴィトによるFauréに挑むのがむしろ、ものすごく楽しみかも!!

 

さて、今年も残すところあと二ヶ月半??

と思うとまた焦燥感に襲われそうになりますが(笑)

昨日嵐のように現れたペーザロからのお客様ベルトおじちゃんが「Buon Natale!!!(メリークリスマス)」て言って去って行きましたが!(笑)


気持ちよくクリスマスと年末が迎えられるよう、母ちゃん頑張るぞー。

2016ライオンズ最終戦!

こんな状態なのに!!(笑)

行ってきました!ライオンズ最終戦!!

大学の試験審査を終え、校舎がある埼玉県仏子から直接行けば近いものを、息子を迎えにいったん家へ帰ってから、再び西武線にダッシュ!

乗り換えも全部ダッシュ!!

息子のPASMOが前回どこかでタッチしそびれてたぶん未払いがあったのに、西武ライオンズの帽子を被っていたからか、駅員さんも不問で超高速処理してくれて(笑)、なんとか間に合いました。

同じく仕事後に駆けつけた藤原藍子ちゃんと球場前で会い、演出家の伊藤隆浩氏が強運で当てた大人気の三塁側「ふらっとリビングシート」へ!

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ワクワクが止まらない!!

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ビールとオードブルつきで、観たり食べたり大忙し。 

まあ、試合の方は...ライオンズファンとしては...。

大谷の15奪三振完封、凄かったですけどね。

150キロ台後半の速球がポンポン出て、うおー、と感動しましたけどね。

そして、目の前胴上げも充分想像していたんですけどね......。

そんな経験も珍しいからいいか、なんて話してたんですけどね......。

でも取られたのたった一点だったし、逆転で胴上げ阻止、てのも期待していたわけで......。

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ラッキーセブンの風船で息子のテンション、怖いくらいにMAX!!

しかし、夢みたサヨナラも叶わずゲームセット......。

覚悟していたはずなのに、涙が出ました......。

お題「最近涙したこと」

 

来シーズンはもっと観に行きたいなあ〜。

とはいえ、前回は2014年の6月!!

ライオンズ・クラシック2014!久々の野球観戦。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

やはり伊藤さんにお誘いいただいたのでした。

 

伊藤さん、来シーズンも誘ってください!(笑)

オペラの打ち上げが野球観戦しながらビール、とかいいなあ〜〜。

あ、私を誘った2回とも負けてるからもう誘ってもらえないかも?!?

まずこのジンクスを打ち崩さなくては......!!!

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さてさて、スポーツの秋から、本業の芸術の秋に戻りまして。

10月の出番!!

ミシェル・プラッソン&読売日本交響楽団 東京芸術劇場

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広島、日ハムファンの方も、どうぞご遠慮なくお越しください(笑)。

杉並リリカpresents ”詩人たちの愛と死”終演。

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チラシの顔寄り過ぎのきらいもありました、このマニアックなコンサート。

(チャイコフスキーの写真に顔の大きさを揃えたから?という説も??笑)

やはり舞台上も客席もマニア揃いの熱い空間となり、昨晩無事、終演致しました。

 

私はかねがね、大好きだと言っているマスネの《ウェルテル》シャルロットを久々に歌わせていただきました。

ウェルテル・エフェクト - mezzosoprano 鳥木弥生blog

ウェルテル役は初めてご一緒させていただきました、岡田尚之さん。

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骨太な声で、押し出しと共に繊細さと控えめな雰囲気を合わせもっていらっしゃり、舞台ではテノール離れした素晴らしい安定感と信頼感!(笑)

私の方がこのオペラ慣れてるんでー、みたいな態度だった割には、恥ずかしながら最終的にすごく岡田さんに助けられました。

今回は出会い、愛の告白、別れ、再会、まででしたので、次回ぜひ、彼を看取るところまで完遂できたらと思います。

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ピアニストも信頼感抜群の藤原藍子ちゃん!

お二人に感謝です!!

シャルロットっぽいかなあ、と思って選んだドレスはまたまた師匠オブラスツォワからのいただきもの。

お題「愛用しているもの」

 

さて、このコンサート、非常に盛りだくさんで。

企画、解説等々のフランコ酒井さんの元に集った歌手たちも非常に濃ゆい面々。

ほら、

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佐藤亜希子さん、野田ヒロ子さんと。

お二人のソプラノさん達の顔が濃すぎるのか、私の顔が薄すぎるのか...(笑)。

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プログラムはたっぷり二公演分くらい。

レンスキー(エフゲニー・オネーギン)

ウェルテル

ロドルフォ(ラ・ボエーム)

アンドレア・シェニエ

マンリーコ(イル・トロヴァトーレ)

という、テノールによって歌われる5人の詩人をフィーチャーした内容。

私的には詩人としてなら、ロドルフォとマンリーコは要らないと思うんですけど(笑)。

そこ2人抜けるとマニアック度が更に10倍くらいになりますよねー。

オペラコンサートとしてはもちろん華々しい彼らも必要です!

そうそう、そのロドルフォとマンリーコ(ピンチヒッターでアリアのみ)を歌われた小笠原一規さんが、武蔵野音大の後輩であり、更に先生も同じテノールの郡司忠良氏であったことを、お互い当日知ったのですが。

リハーサルで聞いていて、声もいいし、他も色々ちゃんとしてる(この褒め言葉、テノールにしか使わない気がする。笑)し、いい勉強した感じだなあ、と、冗談でなく思っていたんですよー。まさか先生が同じとは!(笑)

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打ち上げで、先輩風ビュービュー吹かした写真を撮ってみました。6、7歳下なので、大学ではすれ違ってすらもいませんが...。

あんまり働くのが好きではない先生だからか?門下生もさほど多くなく、現場で同門に会えるなんて珍しい、というか初めてかも〜。ちょっと嬉しい出来事でした。

 

佐藤亜希子さん、山口安紀子さん、とのデカ女(デカ女ブームはあっという間にすたれた?誰も知らない??)楽屋も楽しく。

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たっぷり3時間超のコンサート、次から次に登場する存在感過多な歌手たち(笑)。お客様も疲れたのではないかと心配しておりますが......一番のお疲れ様は、この濃く長いプログロムを一人で弾ききった藤原藍子ちゃんに!! 

(明後日一緒に野球観戦なのですー。弾けましょう!!)

 

 

お客様に、「背中出してましたが、やはりお肌のケアとか気をつけてらっしゃるんですか?」と言われたのは嫌味だったのだろうか...!?

仙台フィルハーモニー管弦楽団、巡回公演が能登に!!

お題「最近涙したこと」

 

今回の帰郷中の大きな楽しみのひとつが、この、仙台フィルさんとの再会でした!

ここ最近では(とはいえ、もうまあまあ前だなあ)昨年末の第九、今年2月のカルメンでお世話になった、なぜかとても親近感の湧くオーケストラ。

いちのせき《第九》。2015仕事納め!! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

秋田アトリオン、山田和樹マエストロ×仙台フィル×藤原歌劇団《カルメン》終演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

で、こんなコールを受けたからには......

地元が荒らされる!!

と、慌てて出動(笑)。

 

「コンサート聴きに来てもいいですよ」と言っていただけたので、喜んで実家から車で15分ほどの鹿島小学校へ。

2年前に何校かが統合して出来た、非常にキラキラした新しい学校なので、もちろん母校ではないのですが、会場の体育館に入り、小学校の体育館には必ずあるアレを見上げて、びっくり!!

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作曲の中村はじめさんという女性なんですが、私が中学2年の時にたぶん新任でいらした音楽の先生で、その頃はブラスバンド部でホルンを吹いていた私に、たしか、写生大会か何かの時に私が山に向かって歌っていた声を聴いて(笑)、

「あなたは声楽を学ぶべきだ」

と、最初に言った人。私の返事は、

「セイガク??それ何け?」

とかだったと思いますけど(笑)。

 

鹿島小学校のある中能登町のご出身なので作曲をお願いした、と、あとで校長先生にお聞きしました。

 

仙台フィルの方々ともそんな話をしつつ、コンサート開始!

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プログラムはこんな感じ。

小学校向けと侮るなかれ!めっちゃめちゃ楽しい内容でした。

いや、私が小学生並みなんでしょうけど?

楽器紹介での、それぞれの楽器の方々が選んだ小曲もいちいち楽しくて、コントラバスの「赤とんぼ」は美しく、ピッコロの「ピタゴラスイッチ」や、チューバの「ぞうさん」(テッパン!笑)では子供達も可愛らしい歌声で参加♡

星条旗よ永遠なれ」では会場全体の手拍子がしっかり遅れたり早くなったりすることなく続いたことに感動!(笑)

よくカルメンの「闘牛士の歌」を歌うバリトンが会場から手拍子もらい始めたはいいけど、途中でバラバラになって収集つかなくなるんだよね〜〜、なんて思っていたら、次の曲はその「闘牛士」。

カルメン」にひっかけて、客席にいた私も司会の我妻さんにちょい、いじられつつ......この曲では、2人の子供が指揮者体験!!のびのびと上手に振っていました。

能登の人はテンポ感がいいらしい!!(私ももちろん能登出身ですから)。

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遠くに見えるは、左が本当に素晴らしい司会ぶりだった我妻さん、中央が指揮の工藤敏幸さん。

そして、「Believe」は小学生のみんなとオーケストラのコラボレーション。

そのピュアでハートフルな歌声に、涙腺がゆるまってきましたよ...。

こんな風にどのコーナー、どの曲も小学生が興味を持てるように工夫されていて、面白くないわけがない感じ!!

プログラム最後の「モルダウ」は、曲で表されている情景、場面をあらかじめ選ばれし子供達が絵にしていて、それをプロジェクターに映し出しながら演奏を聴く、という趣向。

まあ、私も隣で聴いていた姉もさだまさしファンなので、頭の中にはずっと「おとーこは おーおきーな かわーにーなれーーー」というさださんの声が流れていましたけど(笑)。

 

プログラムが終わり、子供達からのお礼の挨拶、感想、花束贈呈のあとには、校歌をオーケストラバージョンで、という豪華なアンコール!!

恩師、中村はじめさん作曲の校歌を仙台フィルの暖かでカッコイイ演奏、子供達の元気がよい歌で聴いて、またまた涙が......。

 

たっぷり一時間半の癒しでした。

 

会えそうもない場所で誰かに再会できるって、楽しいですよね。

どなたとは言いませんが、オーケストラのメンバーの方に、

「鳥木さんのカルメンが忘れられないんですよー。あのほら、縛られていたところが良くて...」

と言われました。そこかーーーい!(笑)

 

さてさて、先に出発した仙台フィルの皆様を追うように、私もすでに新幹線に乗っております。

 

仙台フィルさんとの共演もまたぜひ叶えたいし、次に故郷に戻るのは、この公演のときかな?

 

短かったけど、楽しい旅でした。

https://www.instagram.com/p/BKaPwC5BdRp/

故郷をあとに。

 

 

藤原歌劇団《カプレーティ家とモンテッキ家》終演!

 

ロミオ、故郷へ帰る。

て感じで!?ただいま北陸新幹線かがやき車中です。

公演から4日経ちましたが、まだ舞台の熱が少し身体に残っている感じ。

いや、もしかしたら残っているのは「舞台の熱」ではなく「打ち上げの酔い」かもしれませんが...(笑)。

素晴らしい声、歌、芝居を同じ舞台上で堪能させていただいた共演者の皆様、マエストロ、総監督、一緒に稽古を頑張ってきた別日のキャストの方やアンダースタディーの方々、合唱団の方も加わり、打ち上げも非常に盛り上がりました〜。

 

終演後、まず驚いたのはこの出来事。

1幕のわりと早い段階で飛んできて、あとで私経由で返せばいいか、指揮者は予備の指揮棒くらいあるんだろうし、と思ってキープしていたらしいんですが、とりあえず私が覚えている限り山下一史マエストロ、本番に限って指揮棒なしでの指揮でした(笑)。

打ち上げでご一緒したときにそれをお話して、指揮棒もお返ししようかと思ったのですが、やはり記念に、と、サインまでしていただいて、我が家の家宝となりました。

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ちなみに、下の写真は劇場で販売したブロマイド!(笑)

なんと開演前に売り切れました!!

 

前にもどこかに書きましたが、私がまだうら若きころ!初めて歌った、ベートーヴェン第9とミサ・ソレムニスの指揮者が山下さんでした。

そのときに美味しいお寿司をごちそうになった話をいつまでもしているのですけど(笑)。

私を見出してくださった岩城宏之さんの次に、深いご縁を感じるマエストロです。

ワインと餃子がお好きなところにもだし。

今回稽古で再会したときには、私が5月にバルセロナから帰った直後にバルセロナで公演があった《カプレーティ家とモンテッキ家》を観るためにバルセロナに行っていたというすれ違いも発覚。

山下マエストロは、指揮自体ももちろんですが、稽古中から打ち上げまでで見聞きしたオペラに対する謙虚で真摯な姿、言葉が本当に素晴らしく、私の大好きなこの作品で、奇跡的なキャストで、ご一緒できたことが嬉しくてたまりません。

やはり山下マエストロのオペラは良い、という噂は他からもたくさん聞いております。

今のところ、次は宗教曲でご一緒する予定しかないので...ぜひオペラもまた山下さんの指揮で歌いたいなあ!!

 

さてさて。

幸い、お客様方から、公演に関する嬉しいご感想もたくさん届いております。

私に関することで面白かった(笑)のをいくつか。 

 

  • 登場シーンで「待ってました!」と声をかけたくなったので屋号を決めたほうがよい。(Nさん・フルーティスト・男性)
  • ズボン&ブーツの似合い具合がバスティアニーニコレッリ(イタリアオペラ黄金時代のモテモテ男性歌手たち)と互角。(Sさん・オペラファン・男性)
  • 女らしいところがひとつもなくて良かった。(誰に言われたか忘れた)
  • キャー!キャー!!(藤原歌劇団女子マネージャーらを含む若い女性たち)
  • 本当になんか始めそうだった(ラブシーンを見て。Iさん・夫)
  • ママ、死んだフリだよね?(Mくん・息子)

 

最後のはともかく、絶賛の男らしさ!(笑)

これにはスペシャルサンクスを送りたい方がひとり。

全身写真でどんなにスッとしていらっしゃるかも見てください!

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この舞台稽古の日、長〜〜い1日の終わりでまあまあへとへとでしたが...。

江副記念財団45周年記念コンサート&藤原歌劇団《カプレーティ家とモンテッキ家》GP - mezzosoprano 鳥木弥生blog

ものすごく細かく改善すべき点を教えていただき、しかも自分がちょっと疑問に思っていたところをズバリ、ズバリと指摘され、閉じかけた目が爛々とするのを我ながら感じました。この出会いも奇跡的!!

せっかくだからまた男役やりたいなあ......。

アドバイスいただく前にも「だいたい良いですよ。酷かったらどうしようかと思った」と褒めて??いただいたので、元々素質ありなんだと思うんですよねー。(調子乗りました。ごめんなさい。笑)。

GPを観に来てくださった方の中には、最初サウンドチェックで舞台上に上がった私とテバルド所谷直生さんのどちらが本物の男性か声を聴くまで分からなかった、という方も!!

最後、お墓のシーンでは階段を降りて登場したのですが、そこから完全に気分は宝塚?!

カーテンコールでは思わず緞帳裏から引いて出た暁恵ジュリエッタの手の甲にキスまでしてしまい、裏に戻ったときに少し恥ずかしくなって「ごめんね...」と小さく謝りました(笑)。

 

お稽古も見に来てくださったライターの小田島久恵さんが、素敵な感想を書いてくれました!


こんなに褒めていただくにはまだまだ足りない部分が多すぎて、ベルカントオペラを、現代に相応しく、見た目、演技でも観客を納得させる舞台の中で歌う難しさを痛感しました。

最後は本当に取捨選択。

最後の最後まで迷って迷ってようやく決めた部分を、終演後のホワイエでの交流で、オペラファンの方に特に良かったと言われた時には感謝でその方を抱きしめそうになりました!

 

演出の松本重孝さんには面倒くさい歌手だと思われていること請け合いなんですが(笑)、楽譜を大切にして、音楽、言葉、演技の全てがあるべき姿で流れていく、という目指すところが同じだという確信はあったので、一緒に試行錯誤できたことをたいへん嬉しく思っています。

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JOF Blog 舞台裏レポート | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

 

右から、総監督折江さん、カペッリオ豊島雄一さん、ジュリエッタ光岡暁恵さん、私、松本重孝さん、テバルド所谷直生さん、ロレンツォ坂本伸司さん。

 

写っていないマエストロ、合唱団、オーケストラ、スタッフの方々も含め、本当に良いチームでした。

稽古は終始和やかで、信頼感に溢れ、集中力漲っていたし、本当に個性的である意味変態な芸術家の集まりなのに、邪魔になるような人は1人もおらず(笑)、みんなが良い働きをしました。

こんな皆さんの中で主役だとかはおこがましくて言えるはずがなく...改めてこのオペラのタイトルが、

《カプレーティ家とモンテッキ家》

であることに感謝しました。

もしもロミオとジュリエットだったら筆頭タイトルロールになってしまうけど、《カプレーティ家とモンテッキ家》ですから、ある意味全員タイトルロール!

 

ありがとう、ベッリーニ!!

またぜひ、あなたの作品を歌わせて下さい。

 

藤原歌劇団《カプレーティ家とモンテッキ家》開幕!!

さあ、いよいよ、初日幕開け!

出番が明日の私は本日自宅待機ですが...。

とりあえず期間限定でSNSプロフィール写真などを、こちらのロメオin楽屋バージョンにしてみました!!

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今回の公演では、ファンサービスも色々考えられていまして(ファン、いてくれますように。笑)、サイン付きポートレイト(舞台での写真)の販売や、あとこれ、言っていいのかな?帰りにお客様のお見送りも予定されています!!

 

ポートレイトはごく少数枚となっておりますので、ご希望の方はお早めに。

ロメオ姿の私と会ってみたいと思ってくださる方は、ぜひ終演後、少しホワイエにてお待ちくださいませ。

 

告白?しますと、私はどちらかというと職人肌というか、舞台上ではあるべき姿であろうと思いますが、実態はさほど華やかな方ではないので(笑)、近くで見たからって皆様に喜んでいただける自信はありませんが!!皆様にお越しいただけた感謝を直接伝えるチャンスとして、楽しみにしています!

 

昨日はGPで、少しお客様もいらっしゃいましたし、本番とほぼ同じ条件でロメオを歌い、演じました。

本番、芝居、音楽的なこと以外で、さらに男らしくあるために、ひとつ変えたほうがいいかな、と思っていることがあって。今日そのために買い物に出るか迷っているところです。

イタリア語で言うと、すごくintimo(インティモ)なことです。「内的な」という意味で音楽用語としても使われる言葉ですが、翻訳して別の意味をみたら私が何を変えようとしているか分かるかも(笑)。

それに関連しまして...。

 お題「私のカバンの中身」

たまに質問されるのですが、衣装が自前だったりするコンサートと違い、オペラの時は基本、衣装さんやメイクさんに全てやっていただくし、基本的に手ぶらで劇場に入っても大丈夫。

メイク落としなどもしっかり準備されております。

とはいえ、やはり終演後普通のメイクをしたかったりしたら自分のメイク道具が必要だったり、いただいた差し入れを運ぶためとか、まずもって楽譜が重かったりで(覚えたら持たない、という強者もいますが)、結局スーツケースをガラガラ運んでいたりします。

 

そして、打ち上げで盛り上がりすぎてお店や電車にスーツケースとか花とかを置き忘れたり......も、あるある。

まあ、帰りのことはいいや。

とりあえず明日はチケットトラブルだけ無いようにしよう!(トラウマ...)

 江副記念財団45周年記念コンサート&藤原歌劇団《カプレーティ家とモンテッキ家》GP - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

昨日のGPには里美ちゃんと佳子ちゃんも応援に来てくれて。 

二人とも、差し入れもありがとうーー!!

 

つらつらと色々書きましたが、最後に。

明日観に来ていただける皆様に、ひとことイタリア語講座を(笑)。

昨日歌いながら、ロメオ、よくこの言葉使うなあ、と思ったひとこと。

”Vieni”

ヴィエーニ、と発音しまして、動詞venire(来る。英語で言うとcome)の二人称単数、または二人称命令形。

歌詞にあるのはほぼ命令形かな。

ジュリエッタに対して、一緒に外の世界に逃げよう、または、僕の元へおいで、なんてことを言うときにいっぱい言います。

あとは、恋敵テバルドにも決闘のシーンで。

その場合は、もちろん「おいで...」ではなく(笑)「かかって来い!!」ですね。

 

そんな、時には優しく、時には激しいVieniを聴いていただけたらと思います。

 

JOF Blog 舞台裏レポート | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

これまでの稽古ブログなども、まだご覧になっていない方はぜひ!

 

 それでは、明日、新国立劇場でお待ちしております!!