mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

15年ぶりくらいの《蝶々夫人》観劇。高校生のためのオペラ鑑賞教室。

先週、このような公演に行って参りました。

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高校生のためのオペラ鑑賞教室「蝶々夫人」!

高校生じゃないのに潜入させていただきました。

ソプラノ佐藤亜希子さん、ピアニスト藤原藍子さんとかと、みんなで色違いのセーラー服で行こうか、と。

 

言ってましたが、もちろん着てません(笑)

 

あっこちゃん、藍子ちゃん、私、が揃って応援に行く相手と言えば!

知る人ぞ知る幻のユニット(笑)4Fioriのリーダー、あっちゃんこと、ソプラノの小林厚子さん♡

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こちらは終演後、あっというまに着替えてしまっていたあっちゃん蝶々さんと。

いやー。

素晴らしかった!

1幕のあっちゃんは本当に15歳の蝶々さんそのもののようにピュアで綺麗な声で、姿も可愛らしくて少女そのもの!(ちなみに4階席から鑑賞)。

舞台裏の歌い出しの声が聴こえて、姿が見えた瞬間、すでに感動に打ち震えて涙ぐんでしまいました。

あとで話したら並んで聞いていたあっこちゃんと藍子ちゃんも「出て来ただけで泣けた」そうで、あっちゃんには「お母さんがいっぱい聴いていたんだね」と言われて(笑)

そんなわけで1幕から三人のお母さんは割と号泣だったんですが、それがもう2幕、3幕ともなりましたら...!!!

ときに驚くほどゆっくりだったテンポも物ともせず美しく語るフレージングも天才的だったし。

そして、不幸なんて寄せ付ける気配もなく、ポジティブオーラ溢れるあっちゃんの蝶々さんにも悲しい結末はやってきまして...。当たり前だけど。

前にも私、なんだか語っておりましたが、悲劇のヒロインは明るく生命力に満ちてるのがより感動的!

ヴァニタス・ロスから日本酒へ。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

最後のアリアも「涙を誘おう」なんて全くしない暖かさと気高さに大号泣。今思い出して西武線の中でまた泣きそうになってます(笑)。

あっちゃんのミミはやっぱり聴きたいし、あと今回、アンジェリカ(Suor Angelica)も聴きたくなった!!

あっちゃんの声でアリア想像しただけでやっぱり泣ける(笑)。

 

で、実は私「蝶々夫人」を観劇するのがたぶん生まれて二度目で。

もしや生まれて初めてかも?と思ったら、フィレンツェに住んでいた頃にトスカーナ・オペラ・フェスティバル(って催しだったような???違うかも)で、パドヴァ在住のソプラノ岡崎他加子さん主演の舞台を観たことを思い出しました。たぶん15年前くらい!!

岡崎さんもやはり朗らかさと気品のある素敵な蝶々さんだったなあ〜。

それ以来初、客席で聴く「蝶々夫人」でした。

 

あっちゃん蝶々さんといつかスズキやりたいし、客席で「お客様の中にスズキさんはいらっしゃいませんかー!!」という事態を期待したりもしましたが?!?

でも?(笑)スズキを歌われた山下牧子さんは割とご近所さんでもあり、先輩母ちゃんとしても尊敬する素晴らしい方。山下さんの知性と愛のある美声と歌が大好きで、久々に生歌、生芝居を堪能できたのも嬉しかった!

背中で泣かせるニクい演技に思わず「くー!いいね!でも顔ももっと見せて!」と思っちゃったのは笈田バタフライの後遺症...?

笈田ヨシ氏演出《蝶々夫人》金沢、大阪公演。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

あと、合唱団の皆様の着物姿の美しさが眩しすぎたのはスペインでのバタフライの後遺症(笑)?

サバデイ・ファランドゥラ劇場《蝶々夫人》初日。〜サバデイ日記11 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

ともかく、一週間前の観劇でしたが、まだ感動は薄れておらず!

お題「最近涙したこと」

藍子ちゃんいわく、

泣きすぎてスッキリしたね!!

と、あっちゃんの三人のお母さんたちにはちょっとしたデトックス効果まであった公演でした。

 

さてさて、そんな幻の4Fioriメンバー(そろそろ再結成したいからもう一回書いた!笑)小林あっちゃん、佐藤あっこちゃんとは今週も23日の本番に向けて稽古で一緒なのですが。

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なんと、贅沢にも2人のプリマは合唱参加!(笑)

私は初参加なのですが、こちらのシリーズ、こうしてプリマ、プリモ達が合唱にまぎれているのが恒例だそうです。すげ!

https://www.facebook.com/events/870000583163685??ti=ia

ぜひぜひ、そのあたりも楽しみにお越しいただけたらと!!

プレイガイドなどでのチケット発売がないので、お問い合わせ、お申し込み、お気軽にチラシ記載の番号やFacebookTwitterでもどうぞ〜。

 

 

オーケストラ・アンサンブル金沢 第391回定期公演《モーツァルト オペラの愉しみ》終演!!

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終わっちゃいましたーーーー!!!

確実に慌ただしい打ち上げで美味しい日本酒を急いで二杯かっくらったせいで涙もろくなってますが(笑)。

https://www.instagram.com/p/BWR9nmZnVBx/

Instagram

あ!そういえばサイン会のときも「水じゃなくてビールください」と、すでに飲み始めていたし......。

 

でも、新幹線でコーヒーを飲んで酔いが覚めてきた今でも、終わってしまったことが本当に寂しくて心がぎゅっと締め付けられるようなコンサートでした。

何が一番ぐっときたかというと非常に迷うのですが、まずお客様が暖かかった!!
見ていてこちらが幸せになるような良い表情で聴いてくれて、サイン会も長〜い列を作って待ってくれて。
今回は金沢での男装初披露だったんですが、
「カッコよかった!」
と言ってくれた女性がたくさんいて嬉しい限りでしたし。
皆さん本当に楽しんでくれた顔をしていて、素敵な感想をくれて!!
コンサートが素晴らしかったのはほとんど私の手柄ではないんですけどね(笑)
終演直後にこうして生のご意見をいただけるって、良いですね。

もちろん私が初めてご一緒したオーケストラでもある、アンサンブル金沢との共演はいつも特別な気持ちになります。
今回もやはり音色がとても美しくて、というか、美しいだけではない熱い焦点があるんですよね。
その焦点に自分もビシッとはまり込んだときの感覚は、筆舌に尽くしがたいものがあります。
リハーサルも真摯だし、ひとりひとりにこだわりとスペシャルなマインドを感じるオーケストラ。


そして、今回が定期デビューとなった指揮の辻博之さんは、私との共演は枚挙にいとまがなくて、なんなら来週末もご一緒するんですけど...(笑)。なんとまだ33歳!なんでもオーケストラ・アンサンブル金沢の芸術監督、井上道義エストロが「彼は明るい。だからかならずいい音楽をやってくれる」と強く推薦したそうです。

ただ、井上マエストロも実はご存知でしょうが、辻ちゃんはただ明るいだけじゃないんだよ??(笑)

そしてやはり声楽を学んだことがあるからなのかな?こんなに歌いやすいのは。

(私がもうお一方、とっても信頼していて大好きな佐藤正浩エストロもやっぱり声楽科出身なんですよねー)。

(でも声楽出身で歌いたがりでちょっと辟易させられる指揮者もいるしなー。笑)

もとい。

今日もリハーサルのときに辻マエストロの流麗な指揮を客席から堪能しました。

自分が歌ってるときには、そこにいることを感じるのみで、見る必要は無し!!

これが良いのです(本当はたまにはちゃんと見やがれ!と思われているかも??笑)。

特に私が主に立っていた下手側は左後ろに辻マエストロ、右後ろにコンミスのアビさんを感じられるベストポジションで、もちろんモーツァルトだから、ていうのもありますが、演奏会スタイルでこんなにのびのび歌ったの初めてかも!!

 

そして、三曲のduettoをご一緒したソプラノの鷲尾麻衣さんはなんと産後一ヶ月...。

いや、私も覚えてますよ、自分の産後一ヶ月...。うん。まいちゃん、すごい!!!

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ちなみにプログラムはこんなでした!

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リハーサルを聴いていた、能登が生んだスーパープロデューサー、ジミー山田氏が、

「二人の声似てるねえ〜」

と感想を漏らしていましたが、確かにある音域だと自分が歌いながらでも「誰が歌ってるの?」と思うくらいでした。

 


オペラフィガロの結婚の俗?に言う「ケンカの二重唱」は有名曲にも関わらず実はまだ歌うのが3回目くらいで...しかも私にとってちょっとした鬼門ともいえる苦手意識があったりもしたんですが、今回で払拭できた気がします!コンサート形式だし、あんまり演技しなくて良いよね?と本番前に言っていたのが嘘のように(笑)楽しかった。

コジ・ファン・トゥッテの二重唱は、何度も歌っていますが、それこそ似た声色の二人で、姉妹感がけっこう出ていたのではないかと思います。

そして、今回初めて出会った名曲ポントの王ミトリダーテ の二重唱!

まず「音たっかいなー」と思っていたら、案の定というか、ソプラノ二人で歌うのが通常。無知って怖い(笑)。

このオペラはモーツァルトが14歳の時、まだカストラートが活躍していた時代に作曲されていて、今回私が歌った男役はカストラートが歌っていました。

さすがの超絶技巧......。久々にメトロノームを持ち出して練習しました。

エストロ・ゼッダとロッシーニやってたときですらやってない(笑)。

忍者の修行ように毎日少しずつスピードを上げてコツコツと......。

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今週のお題「私の『夏うた』」

 

最終的に本番はほぼ勢いでしたが!!?!

これからベルカントの本番が続くことを考えても素晴らしく有難い選曲でした。

ぜーんぶ辻ちゃんが決めたんですけどね!!

でも《皇帝ティトの慈悲》のアリアはアンサンブル金沢さんとの共演すでに3回目だし!

岩城宏之音楽賞受賞式&メモリアルコンサート!そしてこれから。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

コンサートの最後がティト、ミトリダーテ、という流れ的にも私の着替え的にも(この二役はいずれも男役)完璧なプログラムでした。

 

共演者だけでなく、スタッフ、事務局の皆様もいつも通り頼りになって.....なんだかヤバイ三人が揃っちゃったな、と思われていた感も無きにしも非ずですが......。

 

さてさて、そろそろ東京が近付いて参りました。

心の赴くまま、今日の喜びを綴りましたが......。

またこの旅の枝葉末節(主に食?!)について、皆さんがぜひ金沢に行きたいなあ〜、と思われるようなレポートもしたいと思います。

 

武蔵野市民文化会館チェドリンス・リサイタル&藤原歌劇団ノルマ

お題「今日の出来事」

今日じゃなくて昨日と今日、というか、日付変わって昨日と一昨日の話ですが...。

私にとって思い出深い2人のイタリア人プリマの歌を堪能しました。

 

レビューというより思い出話大半ですので悪しからず...。

 

まずは月曜日。私の日本でのオペラデビューだった2003年の「ノルマ」のでタイトルロールを歌ったフィオレンツァ・チェドリンスのリサイタル。 

ベッリーニ:ノルマ 全曲 [DVD]

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彼女とは2003年より前からもチラチラとご縁があり、 その後もチラチラとお付き合いが続けていましたが、昨年スペインに歌いに行った帰りにイタリア、ブッセートで久々に会い、やっぱり素敵な方だなあ、と改めて惚れ直していて。

 

リサイタルではイタリア人らしくない、というと何ですが、ちょっとした演出もついていて(フランスでは多い印象だけど、もしや最近はイタリアでも??)、伝わる度満点なステージ。

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そして盛りだくさんなプログラム...。

「色んな私を見て!」とばかりにそれぞれのキャラクターを演じ分けていました。

日本でも「ノルマ」はじめ同じプロダクションにいくつかカバーなどもして関わらせてもらったし、私が劇場の研修生だった頃によくフィレンツェに歌いに来ていたのもあって頻繁に聴いたソプラノのひとりですが、実演を観ていない役のアリアもたくさん聴いて興味津々。デズデモナやサントゥッツァ、アンコールで歌ったアドリアーナ・ルクヴルール...まだまだ観たいし聴きたい。

声のパワーはありながら、繊細さの権化とも言える曲作りにはがっつり感動させられました。

ピアニッシモへのこだわりがすごくて、バタフライのアリアを前奏後、会場が静まり返るまで30秒くらい(印象としては...実際は半分かな?笑。でも非常に長い間)待ってから歌い始めたのも凄かったなあ。

アンコールでは日本歌曲の「初恋」も披露してくれ、かつてレナート・ブルゾン氏が「荒城の月」でみせてくれた「日本語のの母音はフランス語のUの発音」という勘違い(笑)をまた聴けたのもご愛嬌?...とても美しい情感で歌いあげてくれました。

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終演後、サービス精神が過ぎて退館時間を過ぎそうになって超急かされながらチェドリンス様に「セルフィー!セルフィー!」と言われて撮った写真(笑)

 きっとまたいつか再会できるのを楽しみにしよう。

 

さてさて、そして昨日、火曜日。

マリエッラ・デヴィーア様の「ノルマ」。

デヴィーア様は御年69のプリマ。

チェドリンスの「ノルマ」の翌年に同じラ・ヴォーチェ主催「ルチア」で来日された時が出会いかなあ...とはいえ私はそのプロダクションには関わっておらず、その時にはコンサートとオペラを聴いてパーティーでお話しして...というくらい。めちゃめちゃクールな方で「素晴らしかったです」と話しかけたら「そう?」くらいの返事で当時まだ20代の若造で根性なしの私は「え...あ...はい...」と、めちゃくちゃ戸惑ったのを覚えています。

あ、そういえばその時コンサートで聴いたデヴィーアの日本の歌、「さくら〜 さくら〜」のの母音はめっちゃ深いUでした(笑)

そしてさくら1回目はmf、繰り返しはpp、というやはりベルカント様式だったよ!!

 

それからかなり経って、数年前に「ラ・トラヴィアータ」で来日されたおり、私がフローラで共演させていただいた時にはもう少し気楽に接していただけました。

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全然どうでもいい話なんですがついで?に。

イタリアで私が住んでいた場所の近くで、いつも通過する高速出口にDeiva Marinaというのがありまして、そこを通るたびにMariella Deviaに似てるなあ、と思い出していたのも、一方的な彼女との思い出!

 

そんな名プリマ、デヴィーアの「ノルマ」。

とにかく聴いて良かったー、としか言いようがない!!

 

本当に好みだけの話で言うとアリア、Casa Divaの前半部分(カヴァティーナ)は、その後たぶんお得意な後半(カヴァレッタ)のための声慣らし的にも聴こえたデヴィーアより、初っ端からこれでもかと情緒を深めまくるチェドリンスの方が好きかなー。同じ役を歌うとはいえ、ノルマが唯一の重なる部分であとは全く違うレパートリーの2人で、比べるのもおかしいんですけど。

デヴィーアのノルマはやはり背後にロッシーニを感じるノルマだし、チェドリンスのノルマは予言者らしくヴェルディの登場を予言してる感じ?

しかし、後半に行くにつれて溢れまくるノルマの情や苦しみを美しい様式感を崩さずに表現するデヴィーア様にはゾクゾクさせられました。

やはり元メゾソプラノ(コントラルティーノ、と言ってたかな?)のチェドリンスとは違う1000%ソプラノ!という女子力を感じたなあ〜。

 

ともかく連続してDivaたちの歌声に酔えた贅沢な二日間でした。

 

いつも素晴らしい東フィルと藤原歌劇団合唱団もデヴィーアのノルマの世界にきっちり沿っていて美しかった!!


そして、デヴィーアさまを相手に美声、様式美、そしてキャラクターでも存在感を示したポッリオーネ笛田博昭さんとは、7月30日と9月8日に共演させていただきます!

すみません!便乗宣伝します!!!

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こちらでは私、笛田さんとカルメンのフィナーレを歌うはず。

 あ、フラーヴィオを歌われた及川尚志さんもご出演だ!ノルマで及川さんの歌を聞き足りなかった方もぜひ〜。チケット残り些少かと思います。

 

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9月8日のこちらはベルカント一本勝負。

「ノルマ」からも数曲。笛田さんのベルカント、ポッリオーネをまた聴きたいな、て方はぜひ〜。

まだ少し先なので今ならチケットに余裕ありますが、そんなに席数も多くないので、ご興味ある方はお早めにご予約、お買い求めを!!

https://www.facebook.com/events/218007038673240/?ti=icl

 

いつもやってる宣伝も図々しいな、と感じるのは(結局するとはいえ)、2日連続で大プリマたちの真摯な姿を見たからだなー。

この気持ちを忘れるなよ、私!!! 

6月を、そしてカブちゃんを惜しみつつ。

 

願い虚しく、6月を引き止めることはできず、来たる7月をくい止めることもできませんでした。

今年の6月はなんだかいろんな意味で暖かかったな、という印象。お天気もそうだったのかな?

本番も街オペサロンTJM公演というほっこり系?だったし。

街オペサロン編(終演)&多摩ジュニア・ミュージカル”美女と野獣”(いよいよ来週!) - mezzosoprano 鳥木弥生blog

多摩ジュニア・ミュージカル第2回公演「美女と野獣」終演♪ - mezzosoprano 鳥木弥生blog

友人の素敵な結婚式もあったし(基本的には結婚及び結婚式反対派の私ですが、それでもとっても楽しい式でした。笑)

あと、これは全世界的なことなのか、それとも私の周りでのことなのか分かりませんが...6月生まれって、多くないですか??

家族、親族だけでもかなりの数で、親しい友人にも多いので、2、3日に一回は近しい誰かのお誕生日だったような。

 

そんなお祝いムードな6月だったのですが、実は悲しいお別れも。

私がかつて誰にも注いだことがない深い愛情を注いだ(夫談)カブちゃんが、6月11日に天に召されました......。

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今となっては遺影にしか見えません。

カブちゃんがこの世を去り、我が家からカブちゃんがいなくなり、何が私をそんなにウキウキさせたのかなあ、と改めて考えると。

いや、もちろん普通のカブトムシにも増して可愛らしくて素晴らしいカブトムシだったカブちゃんの魅力もあるんですけど!!

お題「我が家のペット」

私が幼い頃、家で飼う生き物といえば、夜店で掬った金魚以外はだいたい捨てられていたり、そのへんをフラフラしている動物たちでした。

犬猫はもちろん、竹藪からウサギを捕まえてきたり、田んぼからカエルやザリガニを連れてきたり.....あんまり昆虫には興味なかったような気もします。

あまり、というか全く記憶力が良くないので、子供の頃どんな気持ちで、どんな風に彼らを飼っていたのか、はっきりとは覚えていないのですが、カブちゃんと過ごした日々は、なんとなくその頃のウキウキと高揚した気分を呼び覚ましてくれた気がしています。きっと楽しかったんだろうなあ......。

私が拾ってくる生き物以外にもうちには常に動物がいたし、いつか息子もお世話できるようになったら我が家にも誰かお迎えしたいなあ〜。

 

そうそう、息子も今月お誕生日で、8歳になりました。

秋についに母とのバーターではなく(笑)オペラ出演することになった息子。

プッチーニ/歌劇『トスカ』《新演出》 東京芸術劇場

昨日はなんと、日本が誇る名テノール(なんかそう書くとむしろチャラい言い方になるのが申し訳ないくらい、とても素晴らしい)佐野成宏様のレッスンを受けさせていただきました。

https://www.instagram.com/p/BWAEmJ_ntdz/

8歳にして佐野成宏氏に師事。贅沢者。ありがたいことに、この夏、駒ヶ根高原音楽祭にも参加を予定させていただいております。http://komagane-bunka.jp/hall/detail.php?eid=6329


(注:下方の二枚は帰りに行った中華料理屋で撮ったヤラセ写真です)

 

やはり私が教えるのとは大違い...。

楽器なども親が教えるのは良くない、と言うのと同じかどうか分かりませんが、私はついつい「私の子供だからこんなもんかな」と諦めがちになるところ、色々厳しく言っていただいて、びっくりの成果があっという間に......!!!

もっと期待してやらねば.....と、反省するとともに、発想豊かで細やかな佐野さん夫妻のご指導に、なんだか私までお勉強になりました!

 

息子だけでなく、私もこれから気合いを入れて準備しなければいけない演奏会が続きます!!

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直近はこちら、オーケストラ・アンサンブル金沢定期演奏会!!

ソプラノ鷲尾麻衣さんとのモーツァルト!!

指揮は辻博之さん。

本当は金沢入りしてからの合わせ予定でしたが、Duettoが3曲もあるし、そのうち1曲がかなりの難曲でもあるし、とにかく麻衣ちゃんに会いたいしで!道場破り的に(笑)二期会様にお邪魔して練習してきました。

帰りにはなんだか全く同じものを仲良く食べて(笑)。

いやー、やって良かった!!!

こちらは7月8日(土)14時より、金沢駅前の石川県立劇場にて!!!

 

その翌週15日も今度は横浜で辻博之マエストロとの本番があるのですが、手元にチラシが無いのでまた後日お知らせしたく...。

 

そしてそのまた翌週、23日はこちら! 

https://www.instagram.com/p/BV38A2MHBfQ/

去年歌ったロメオ。来月の公演では出演者全員お揃いの美しい装丁の楽譜使用のため、改めて線引き。忘れてる気がするフレーズも、黄色い蛍光の線を引けばあーら不思議、魔法のようにまた歌えるように......なるはず!!#ロミオとジュリエット #カプモンgo

https://www.facebook.com/events/870000583163685??ti=ia

 

演奏会形式というのもありますし、昨年より洗練されたロメオを聴いていただけるよう張り切っております!!

 

そのまた翌週、7月30日は杉並公会堂!

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笛田博昭さん、城宏憲さんという2人の人気テノールさまを相手にカルメンを...。お2人のファンの皆様に怒られないよう気をつけます(どうやって!?)

 

そんな感じで....10月頭まで、なんと毎週末プラスα で本番が続きます。ナマケモノ母ちゃんメゾソプラノがどこまで頑張れるか...??

いやいや、有り難く楽しんで歌いますよ〜〜♪

 

まだ少し先ですが、あっこちゃんこと佐藤亜希子さんとのこちらのコンサートも楽しみ♡

 

以前、4FioriのコンサートであっこちゃんとノルマのDuettoを歌った時に、かつてオブラスツォワ先生の元で同門だったあっこちゃんが、包み込むような深みのある声と素晴らしいベルカントテクニックを持ったソプラノに成長していて(昔も今も私なんか手が届かない素敵な歌手なのは変わらないんですけど!)、すごく感動して.....いつかまた一緒にベルカントしたいなあーと思った、その願いが叶うコンサートなのです。

4Fiori〜真夏の花のから騒ぎ〜 終演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

全然ベルカントから離れますが、この時歌った小林あっちゃんとのレオンカヴァッロやポンキエッリのDuettoもまた一緒に歌いたいなあ〜〜!!!欲深い(笑)。

 

まだまだお知らせしたい演奏会はあるのですが......実はまだ投票に行けておりません!!!

やばい!!!

本日はこのあたりで...。

あ、でもあとひとつ(笑)。

 

多摩ジュニア・ミュージカル第2回公演「美女と野獣」終演♪

6月18日の日曜日。

雨模様の中、多くのお客様(想定の倍以上!)にお越しいただいたTJM版「美女と野獣」!

 

立ち見などで皆様にご不便をかけたのがたいへん心苦しくもあったのですが、子供達が精一杯歌って踊って演じた舞台に、笑ったり、拍手をいっぱい下さったり、もしかして、うっかり感動なんかしてくれちゃったり......?諸々に対して感謝の念が溢れております。

 

そして、楽しかったこと、面白かったこと、いつになってもわ〜すれ〜ない〜♪......「おもいでのアルバム」が脳裏にもスマホの写真フォルダにもいっぱいすぎて、何から表して良いかわからないまま、3日が経ってしまいました。

https://www.instagram.com/p/BVg4QRfnyhY/

多摩ジュニア・ミュージカル第2回公演「美女と野獣」#beautyandthebeast

https://www.instagram.com/p/BVg8Qomn8qR/

多摩ジュニア・ミュージカル第2回公演「美女と野獣」開演前!#beautyandthebeast

 

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とりあえず、リハーサル風景、楽屋裏ショットなど...。

 

子供達だけでなく、前回、第一回公演に引き続きナレーションと、衣装チーフその他、八面六臂の大活躍だった清水生子さんをはじめ大人達も、表に裏に、大活躍でした!!

 

もちろん、まだまだ出来てないことも多いのですが、それぞれがキャラクターを活かした演技や歌、ダンスも、胸を張って世界中に自慢したくなるような輝きも所々には(笑)出ていたし、工夫をこらしてママ、パパ、おばあちゃん達が作った衣装はとっても素晴らしかった!!

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なにしろ立ち上げからまだ2年しか経っていない、まだまだ若いこの多摩ジュニア・ミュージカル。

多摩ジュニア・ミュージカル第一回発表会&ファミリーコンサート!終演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

全国狭しと飛び回るバリトンのオッシーこと押川浩士さんと、私、メゾソプラノ鳥木弥生の、

「なんで遠くにばっかり歌いに行かなきゃなんだろう?自分ちの近くでも歌いたいし、ご近所さんとも一緒に舞台やりたいよ!!」

という、分かるような分からないような理屈で始めた(ちょっと違うかも?違ってたらごめんオッシー)、地域密着型子供ミュージカル(大人も出るけど!)。

https://m.facebook.com/TJM.tamajuniormusical/

 

とはいえ、現在はすでにご近所活動に留まらず、遠くから参加してくれてるメンバーもいるし、公演のお客様でも、なんと、遠く能登から観に来てくれた方が!!

(ま、うちの母ですけどね)。

 

あまりの盛況ぶりに、来年はもっと大きな会場で、など、野望は広がりますが、今年はたまたま美女と野獣の映画公開があったり、運が良かったのだと、兜の緒を締め直し...。

 

私自身、いつもながらのギリギリで、ピアニストゆうこりんこと赤星裕子さんの素晴らしいサポート、そして、ベルちゃんのつぶやき(私のセリフを小声でプロンプしてくれる。笑)に助けられながら、とっても楽しくミセス・ポットを演じました。

 

まだ観てないのですが、映画吹き替え版のミセス・ポットは岩崎宏美さんだそうで。

カラオケでいつも「マドンナたちのララバイ」を歌う私としては、やはりライン上にいるのではないかと(笑)。

 

何より、同じ舞台上で子供達と心をひとつにして、ピッカピカの笑顔、生き生きと躍動する姿を見る一瞬一瞬は、この上ない喜びを私に与えてくれました。

 

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思いがけず本物の「おもいでのアルバム」を子供らからプレゼントされて一緒に涙したゆうこりんはもしかしたら私と同じくらい幸せだったかもしれません...。

 

そんな涙の打ち上げももちろん楽しかったのですが、実は、当日の最高潮は本番1時間半前にありました...。

ソロを奪われたルフウ。本番前なのに体力を使う子供達......。#beautyandthebeast #多摩ジュニアミュージカル #美女と野獣 #ガストン

#多摩ジュニアミュージカル 本番1時間半前。当日GPを終えたあとなのに勝手に好き放題歌い始める子供らに当惑気味の押川先生。#beautyandthebeast #美女と野獣#変わり者ベル

#多摩ジュニアミュージカル 本番1時間半前、子供達の自由意志による好き勝手リハーサル(笑)第三弾!#美女と野獣 #beautyandthebeast (本番は当然疲れ気味!!!)#人間になりたい じゃなくて #人間に戻りたい

#多摩ジュニアミュージカル #美女と野獣 本番前、勝手リハーサル第4弾。やけになって一緒に踊っちゃった野獣、押川先生。#beautyandthebeast #ビーアワゲスト

 

それ、本番にとっておいてよ......という笑顔と元気......。

次回のタイムスケジュール(調教?)の課題となりました。

 

さて、本日も私の脳内に浮かび、口から流れ出るのは「人間になりたい」??

もとい、「人間に戻りたい」。

彼らの可愛い歌声が耳を離れません。

 

お題「よく口ずさんでいる曲」

 

これからもTJMこと多摩ジュニア・ミュージカルの成長、皆様に見守っていただけましたら幸いです!!

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https://www.instagram.com/p/BVl1gpOHjeW/

#多摩ジュニアミュージカル #美女と野獣 #beautyandthebeast #おもいでのアルバム #サプライズプレゼント

 

 

街オペサロン編(終演)&多摩ジュニア・ミュージカル”美女と野獣”(いよいよ来週!)

 

今週のお題「家飲み」

 

すでに先週日曜日の話ですが、

街オペサロン編vol.2〜あなたの声に私の心は開く〜

終演致しました!!

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出演者の私(手前)、辻博之マエストロ(その日はピアノとお話。二階の右)、そして、我が息子(二階左)。

3人目の話はまた後ほどにいたしまして。

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ウェルカムドリンクとして日本酒を、和菓子作家宮本香織さんの芸術品のようなお菓子と共にお召し上がりいただき。

日本酒ソムリエの上杉孝久さんのお話もあり。

その後のコンサート。

演奏会で「会場をあっためる」のって、大切だったり、しかし一筋縄ではいかなかったりしますが、このシリーズでは「酒であっためる」という荒技を採用しております!!

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お酒、お菓子他のお品書き、終演後写真など。

プログラムはこのような感じで。

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私が長年大切に歌っている、思い出深いレパートリーの中から、お時間の都合で長過ぎないものが並びました(正直か!)。

(辻マエストロの話が面白過ぎてただでさえ長くなる予感もありましたしね。で、予感的中でしたしね!!!)

 

カルメンはもう、カルメン芸人と広く呼ばれて久しく(嘘です。久しくないし、ごく身内のみ。笑)、《アルジェのイタリア女》は、デビュー当初ロシア、東欧でのコンサートでは大ウケだったのでイタリアで全曲勉強しようとしたら「ロッシーニ向いてないよ」と言われ挫折(笑)、その後紆余曲折があり?!今回ピアノを弾いてくれた辻マエストロの指揮で数年前に晴れてロールデビューした因縁があるし...他の曲も諸々思い出深く...。

このコンサートのタイトルにもなった《サムソンとダリラ》のアリア、「あなたの声に私の心は開く」は、歌うたび、共演者によって全く違う色彩が浮かぶ曲。本当に私の心を開くアリアなのかもしれません。

そして、当日もお話ししましたが、8年ほど前《ラ・ジョコンダ》に出演し、この盲目の母親が歌う「天使の声か...」を歌ったときには妊娠6ヶ月でした。察しの良かった韓国人テノール以外には共演者、スタッフ、誰も気付かれず、全く秘密にしてましたけど。収録、放送もあったので、そろそろ息子と録画を観ようかな.....(でもどこに置いてあるかは分からない)。

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後半男装になってからの写真しかないやー、と思ったら主催者様がちゃんとドレス姿も撮っていてくれました!

ありがとうございます!

コンサートがやってくる! - 出前コンサートのブリーズノート

女性とはいえ、femme fataleからお年寄りまでを普通に?ドレスを着て歌ったのち、辻ちゃんピアノソロを挟んで、憧れの女性の部屋へ忍び込むイメージでこっそり?着替えて登場しフィガロの結婚ケルビーノ、ゲーテの「君よ知るや南の国」の邦題で知られる詩を私の拙訳で朗読してから《ミニョン》のアリアを歌い...。

そして隠し球登場(笑)

実は前回、街オペサロン編vol.1の山口佳子ちゃんの回ではvol.2出演の私がサプライズで登場しました。

なので、順当に行けばvol.3のバリトン押川さんがサプライズゲスト...となるはずが、なんと、6/18にある多摩ジュニア・ミュージカル第2回公演美女と野獣の稽古がどうしても外せず!!(あれ?私も出るんですけどね...。笑)

そこで代わりにサプライズゲストとなりましたのが、なんと、というか、なんと言うか(笑)、秋にオペラ《トスカ》の牧童役デビューが決まってしまった我が息子。

プッチーニ/歌劇『トスカ』《新演出》 東京芸術劇場

 

山口佳子ちゃんが発案してくれて、いつも広い心のブリーズノート壷井さんも乗ってくださり、辻マエストロのOKも出て、そりゃあ場数を踏ませてもらうチャンスだし、と(正直か!)、息子と共演のストレス(お互いの)を重々知りながらも、ありがたくやらせていただきました。

前回のストレス↓

「蝶々夫人」の息子役。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

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最初はサプライズっぽく登場は諦めて、

「すんまへん、息子を歌わせてやってくだせえ!」

と皆様にお願いしてから歌わせようかとも思ったのですが、当日リハの際、辻ちゃんが、

「前奏で後ろから出てきて歌いながらピアノの方に来れる?」

と、提案したらまさかの、

できるよっ

と、やす請け合い(笑)

 

しかし、本番、一応形としては成立してる風でやりきり、暖かい拍手をくださった皆様にも感謝しきりでした!!!

 

まだまだ秋まで特訓が必要ですけどね。

 

そしてコンサート最後は、辻マエストロの指導による会場の皆様との「シャンパンの歌」改め「日本酒の歌」。

前回、vol.1のときよりお客様の歌唱箇所がざっと10倍くらいに増えまして(笑)、しかし、皆様驚愕の吸収力で、非常に素晴らしい、楽しいコラボレーションとなりました。

 

更に感謝!!

 

7月に石川県立音楽堂でのオーケストラ・アンサンブル金沢定期公演でも、今度は指揮者&チェンバロの辻博之マエストロと共演します。

オーケストラ・アンサンブル金沢 第391回定期公演マイスター・シリーズ | 石川県立音楽堂

皆様に「息ぴったり」と言っていただけて嬉しかった!

急にジョコンダの時の踊りまでソロで弾いていただいたり、大評判の合唱指導の腕前まで披露していただいて!!

楽しかった〜〜。

 

あ、あと、特筆したかったのが、当日の客席が、

美女だらけ

だったこと。

客席が近いこともあり、確かに目を奪われる美貌の方がたくさんいるな、と歌いながらも思っていましたが、打ち上げで他の方からもそんな話題が出て。

ですよね〜!!!

と、盛り上がりました。

 

私の友人、知人も美しい方が中心に来てくださったのですが(笑)、上杉さんファンの方もたくさん美しい方がいらっしゃったのではないかと思います。

さすがお殿様の末裔...?

私が上杉に滅ぼされた七尾市出身だと知って気まずそうでした(笑)。

まあまあ、そんなことも、ある意味、ご縁ですね。

でも薩長だけはちょっと......(全然ゆかりはないけど白虎隊が可哀想すぎるから)。 

 

 

さてさて、そんな素敵なサロンコンサートが終わり、次なる本番は!

先ほども少し触れましたが。

 

ちょっと待て!!!

まさかの、連続親子共演じゃないですか!!!

 

せめて気苦労で痩せますように!!!

ヴァニタス・ロスから日本酒へ。

ヴァニタス・ロスって変な言葉ですね。

ヴァニタスが「儚さ」「虚しさ」って意味なので、それをさらに失うと...。

元気になっちゃうのかな??(笑)

 

ヴァニタス”について、また、チェンバロや私たちのコンサートについて、水野直子さんがこちらのブログに書かれていますので、ぜひご一読を!

賢くなれます(笑)。

5/27 VANITAS ~Venezia~ 終演しました。 – Naoko Mizuno Official Site

 

読んでいただけたのを前提で続けます。

私の感じる、感じたい、そして感じさせたいヴァニタスについて。

普段私が見慣れ、演じなれているオペラでも、いつも思うのです。

 

ヴィオレッタや蝶々さんが最初から死にそうな風情だったら、彼女らを失った時に感じる虚しさは損なわれないでしょうか?

あるいは、カルメンが登場から「あの女いつか刺されるわー」みたいな憎々しげな顔や声だったら、彼女が殺さた時に驚きも悲しみもなく、何ならせいせいしちゃわないでしょうか(笑)?

 

もちろん彼女らの周りには死に向かう伏線が張り巡らされているのですが(現実世界での私達の周囲と同じく)、それでも彼女たちが生の喜びで輝いていて、もしかしたら今回ばかりは生き残っちゃうんじゃないの?てくらいウキウキと軽やかに楽しんでいて欲しい、または、そう演じたいなあ、と。

 

 そういや、一緒にヴァニタスしたソプラノ小林厚子さんの笑顔は他の追随を許さない一級品でファン多数なんですよー。もちろん私もファン。

パヴァロッティの声くらい、内面の毒を覆い隠す輝きだよね

と正直に褒めても笑ってくれたよ(笑)

(あっちゃんの死にそうにもないミミが死ぬところとか、かなり観たいぞ!!)

 

改めて、色々と感じさせてくれた、本当に素敵な演奏会でした。

Vanitas終演〜あるいはスマホを隙間に落としたらみんなの心がひとつになった話〜 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

あの素晴らしい空間を共有して下さった皆様に感謝!!!

あ、ちょっと蒸し暑かったですよね、そういえば(笑)

そんな感じもなんか、現代世界っぽくなくて良かった、てことにしましょう!して下さい!!

 

そんなヴァニタス・ロスもありつつですが。

今週末、メゾソプラノの魅力を存分に満喫していただけるサロン・コンサートを!!

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昨日、ピアノを弾いてくれる辻博之さんとの合わせがありました。

指揮者としての辻マエストロとの共演は多数ですが、ピアニストとしては今回が2回目かな?

”Duo! Duo! Duo!” &「オペラへの誘い」終演。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

今回はオペラアリアばかりで、歌い慣れた曲ばかり。

でも、ここ最近歌ったドイツリート、古楽を経て、何か少し自分自身に変化があったような気もしているし、とっても新鮮で、晴れ晴れとした気持ちで歌っています。

 

チラシにもタイムスケジュールがありますが、まずはキュッと一杯(二杯、三杯...)ウェルカム日本酒を素敵な和菓子などと共にお召し上がりいただいてから、日本酒ソムリエ上杉孝久さんの楽しいお話、その後、オペラアリアをたっぷり聴いていただくという、たいへんご機嫌な午後となります!!

 

私は歌う前に飲むか、歌ってから飲むか、非常に迷うところ(笑)。

お題「日本酒」

 

当日ふらりとお越しいただいても良いですが、ご予約いただけましたらよりスムーズに日本酒にたどり着けると思われます。

 

ご予約、お問い合わせはブリーズノートさんまで〜〜。

03-6751-0235

FBページでも!

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