mezzosoprano 鳥木弥生blog

オペラ歌手(メゾソプラノ)鳥木弥生の日常、演奏会情報など。

川口リリア・バースデーガラコンサート!

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こんなコンサートになるとは思いませんでした(笑)。

いやー、楽しかった!!

当日初めてお目にかかった天満さんのとんでもない(良い意味で)キャラクターを知らなかった、というのがまず大きいわけですが。

打ち合わせからひとり真面目に話を勧めてくれ、このメンバーの「理性」を自負するバリトンの須藤慎吾さんが、前日リハのときに、

「いや、これはいいコンサートになる気がしてきた」

と、言い始めたときも、「まあ、そうかもねー」くらいな気持ちでした。

 

私はこのリリア音楽ホールで、昨年《アルジェのイタリア女》、一昨年《チェネレントラ》と、ロッシーニオペラを歌ったのですが、何故か気付いていなかったのが、このホールの響きの良さ。

そして、セット無しで見る舞台、ホールの雰囲気も素晴らしい。

 

プログラムはこんな感じでした。

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 最終的に曲の並びなどは誰が決めたのか分からないんですが(笑)、まさかのテノールグラナダ始まり。

ちなみに、オペラ歌手が何人か集まった場合の定石は、低い声から順番に出て行く、です。

2部のオペラコーナーはちゃんとそうなってますね。

なってますが、サムソンとダリラ〜タイース愛の妙薬、のしっとり3連続とか、なかなか挑戦的な感じ(笑)

あと、フランスDuo二連続も!

しかし、案ずるより産むが易し。

しっとり曲も、華やか曲も、満席のお客様方はしっかり受け止め、拍手や声援を下さいました!

オペラファンのお客様も多かったのかな?

 

合間合間には、それぞれの自己紹介的なトークも挟み、さらに、天満さんの代名詞「望郷のバラード」の前には、「教えて天満さん」と、テノールの西村悟さんが勝手にコーナー名をつけた、西村さん、小川里美さんによるインタビューも。

これがまた、ものの5分くらいだったと思いますが、30分くらい時間をとっても良かったんじゃないか、てくらい面白くて...。

インタビュアー西村氏(テノール)が、天満さんの愛器ストラドのことや、「望郷のバラード」の版権、演奏権に絡めて金銭がらみの質問ばかりするので、スペインでペルー人のテノールに聞いたこの笑い話を思い出しました。

 

 

西村さんとはオペラでしかご一緒したことが無かったので、トークを聴いたり、自由演技(笑)を見たりしたのは今回が初めてだったんですが、その軽妙さとフリーダムぶりは、天満さんに迫るものがあり...。

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(つい、テノールをつい白い目で見てしまうメゾソプラノ、の現場)

小川里美嬢に至っては、本番中に西村さんに急に手を取られ、踊らされて、バッチリ動揺していたのがまた、超可愛くて楽しかったです。

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本番後にセルフパロディ(笑)

 ちなみに、天満さんが特別小さいわけではなく、藍子ちゃんすらも小さめに見えますが、小さいわけではなく、歌手たちが大きいのです。

一昨日くらいからずっとユニット名を考えているんですが、まだこれぞ、というのは無く。 

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天満敦子と〇〇〇〇

みたいな。

 

そんなこんな、楽しいコンサート。

我らがピアニスト藤原藍子さんも、天満さん、そして我々4人を名サポート。ソロもあれば良かったのに!!と、今更...。

 

私はサマータイムとダリラ、という曲目で、あ!あのドレスがあった!と、思いついたのが、このトラ柄。

あった!というか、お友達ソプラノ、山口佳子ちゃんのうちにある、山口佳子ちゃんのドレスなんですけどね(笑)。

私と佳子ちゃんのドレス、貸し借りしすぎて入り乱れ状態。

この虎ドレスなんて、まだ佳子ちゃんは着たこと無いし。私のドレスでも、私が絶対着れないからずっと佳子ちゃんちにあるものも。

 

つまり、私とドレスを貸し借りする佳子ちゃんも藤原歌劇団、長身組のひとりなんですが。

このコンサートの打ち合わせの時に思いついたこれ。

プラス、佳子ちゃんのデスピーナで「藤原歌劇団の大きい方の人たち」による大人Così fan tutte完成!

あ、バスが足りない...。大きい人募集中です(笑)。

 

そして、気持ちよく歌ったあとは、気持ちよく飲み食いしたいもの(笑)。

今回も、小川里美打ち上げ部長のリサーチが大ヒット。

ちょっと、人には教えたくないほどのお店かも...。なので、店名は書きません!

こだわりの自然派ワイン、日本酒も充実。

北海道、石川などから直送の海産物も美味ければ、肉類も美味い!

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こちらは、フォアグラと玉子の土鍋ご飯...。

どうなっちゃってんの?てくらい美味しかったです。

また行きたい!!しかし、川口に用事が無い!!(笑)。

リリアさま、またよろしくお願いいたします!!!

 

 

さてさて、来週からはいよいよ《カプレーティ家とモンテッキ家》の稽古も開始。

ロミオとジュリエットの、運命の恋!

(イタリア語だとロメオとジュリエッタ)

熱い夏になりそうです!!

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日・11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

 



熊本地震チャリティーコンサート〜Music for Kumamoto〜

7月3日。素晴らしい音楽と、深い暖かさに包まれた、忘れ難い一日になりました。

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昼夜公演で一日ホールの中にいたのと、ご一緒したのがとっても朗らかで心優しい(なんか白々しい言葉ですが...この通りなので!)音楽家、そしてハクジュホールのスタッフの皆様で、お越し下さったお客様を、まるで我が家に迎え入れるような気持ちになりました。

前々から深い仲の小川里美ちゃん、鷲尾麻衣ちゃんとは鏡前に並ぶだけでウフフフ、と笑みがこみ上げてくるし、楽しい話が尽きない!もうお一方のソプラノさん、泉萌子さんも最初はたぶん引き気味でしたが、だんだん私達に馴染んでくださっていた、ような?(笑)

男性楽屋からも楽しそうな笑い声が常に響いてきていて、修学旅行の旅館のようでした。

 

そんな、楽屋での準備中も、リハーサル中も、待ち時間中も、舞台上も、一瞬一瞬をまさにエンジョイできた一日。

まさに、というのは舞台袖に常に呼びかけ人のジョンがいて、「Enjoy!」と舞台に送り出してくれたから。

そうやってみんなを気遣いながらも、「妙なる調和」、「誰も寝てはならぬ」というテノールの超名曲を良い意味で軽々と、若々しく叙情的に歌いあげていて。

ジョンのホセでカルメンを歌った時の感動を思い出したよ〜〜。また今、ご一緒したい!!ジョンのためにカスタネット叩きたいよー。

その時にエスカミーリョだったジョン・ハオの闘牛士もまた聴けて嬉しかったし。

舞台裏ではまるで中学生のような遊びを急に始めたジョン(健)でしたが......。Adorable!

 

(茎だけ取られたサクランボもちゃんとあとで食べられましたよ!)

 

初めてお会いした梯剛之さんも歌手顔負けの?楽しい方で、一緒にモグモグしてくださって。あの美しい音はこのオープンマインドから来ているのだな、と、胸が熱くなりました。モグモグで(笑)。

 

肝心の本番舞台の方ももちろん皆様素晴らしく、歌手たちの得意アリアにはそのクオリティに唸るばかり。里美ちゃんのヴィオレッタ、麻衣ちゃんのリタ(今、絶賛ドニゼッティ萌えな私のため?)etc......初めてご一緒した中西勝之さんの美声と身の軽さには驚愕!絶品のラララレーラ!でした。

私は《サムソンとダリラ》から「あなたの声に心は開く」を。

同じハクジュホールで先月聞いた郡愛子さん風ダリラを試そうかと二回目の本番で一瞬思いましたが、やはり私は私風になっちゃいました...。

何が正解なのか、「色気と誘惑」(舞台上の)について今度有志と語る会を持ちたいと思います。

 

そして、バイオリン古澤巌さんの演奏はあまりにもかっこよくて、リハーサルはもちろん会場で聴かせていただいて、本番はモニターにかぶりつき。「カッコイイ...カッコイイ...」としつこいので里美ちゃんに心配されましたが、大丈夫です(何が?笑)!

いつも多摩ジュニア・ミュージカル他、ご近所でお世話になっているピアニストのゆうこりんこと、赤星裕子さんとのアンサンブル、ていうのがまた、なんだか感動で。ゆうこりんも最高だったよー!!

 

私の中で長らく最高のバイオリニストは、かなり昔に(まだユーゴスラビアだった)ベオグラードの音楽院でコンサートをした時に聴いた、名も知らぬバイオリニストの方で、どんなに高い楽器だと言われても、どんなに素晴らしいオーケストラを従えたコンチェルトでも、あの時聴いた音色に比べるとそれなりかなあ、なんて思ってしまうのですが、古澤さんの演奏は、その異様に美化された思い出すらも(笑)払拭するかっこよさでした!!

友人の私ではなくて古澤さん目当てで今回の演奏会にきてくれたママ友もいましたが、完全に納得です。

やっぱり大丈夫じゃないかも!里美ちゃん!!(笑)

 

さて。

私が熊本が震災に見舞われたことを知ったのは、スペインで《蝶々夫人》2幕のProva italiana(オーケストラ合わせ)をしている時でした。

 私にとって熊本は母の故郷であり、幼い頃から里帰りといえば熊本。たまに会える明るい従姉弟たちのことも大好きで、むしろ生まれた石川県よりも「故郷」を感じる場所です。

今もおばちゃん、いとこ家族など大勢の親戚が住んでいます。

 

もちろん石川県には両親や姉家族がいるし、やはりヨーロッパにいた2007年、能登半島地震発生時には早朝に知って大慌てで国際電話。その時には幸いすぐに家族の無事を確認できたのですが...。

 

今回は舞台上で稽古中なのでいきなり電話をかけ始めるわけにもいかず、オケ合わせを進めつつも、録音に使ってるふりをしながら携帯で、様子を聞こうと母やいとこにメール...返事は、無い。

 ようやく親戚たちみんなの無事を母から聞いたのが翌日の昼頃でした。

《蝶々夫人》GP!〜サバデイ日記10 - mezzosoprano 鳥木弥生blog 

 (その後、イタリアに移動した時に残念ながら闘病中だった叔父が亡くなった知らせを受けることになりましたが...。)

 

そして、ジョン・健・ヌッツォ氏から「7月3日に熊本地震チャリティーコンサートをするのだけど...」とお誘いをいただいたときもまだスペインにいて。ちょうど小川里美ちゃんも一緒にスペインにいたね〜。

 

夫の故郷、福島が被災した東日本大震災の時には、自分が住む東京も被災したことや、あまりにも自分の、というか人類の無力を感じる酷い原発事故があったこと、まだ息子が小さかったこと、私自身の気持ちの整理の問題、諸々で、色々お話はあったものの、チャリティーやボランティアに参加することが、なかなかできませんでした。

もちろん当時も、これからでも、福島、東北の為にできることがあれば、という気持ちはあるのですけど。

 

なので、今回ジョン・健・ヌッツォ氏にこのコンサートに誘っていただき、こんなに朗らかで心優しい方々に囲まれてこのチャリティーコンサートに参加できたことには、もちろん熊本に義援金を送ることができる、ということも嬉しいのだけど、自分の頑なな拘りや恐ろしい無力感を少しだけ解してくれたかもしれない、という意味でも、本当にありがたく感じています。

 

本番前に、ジョンが「熊本への気持ち、何か舞台で話したい?」と聞いてくれたんですが、ちょっとそれはまだ無理そうで...。プロじゃないなあ、なんても思うんですけど...。

演奏と、来ていただいた皆様への感謝に、熊本への思いを込めさせていただきました。

 

さて、長くなってしまいましたが......。

 

来週からはすごーく楽しみな9月本番のオペラの稽古も始まります。

ベッリーニ《カプレーティ家とモンテッキ家》のロメオ役で、私の出演は9/11、場所は新国立劇場です。

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日・11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

 

その前に、今週末には川口リリアで、大型歌手4名とバイオリン、ピアノによるコンサート。

川口総合文化センター リリア|イベント情報

 

8/8には、まだ詳細未定ですが、熊本・大分チャリティーでまたまた楽しい仲間とあったかなコンサートが、荻窪名曲喫茶ミニョンにて、開催されます。

 

皆様にお運びいただけましたら幸いです!!

久々。モーツァルト《レクイエム》。

心地よい疲労感とともに目覚めた月曜日。

楽しい演奏会が続いた週末でした。 

 

まずは「友情出演」したCoro del Fiore(花の応援団ならぬ、花の合唱団!)さんの第6回定期演奏会

 

私は後半のモーツァルト《レクイエム》に参加したのですが、前半に演奏された合唱組曲キュイジーヌ」がとっても楽しい曲で!

 

前日、辻マエストロ宅で打ち合わせをした時から面白いと聞いて楽譜を見せてもらったりしていたのですが、予想以上のエンターテイメントでした!

「インド風チキンカレー」ではクラリネットソロが入り、振り付けも超シュール!

「オムレツ」ではママがフライパンの上で卵をひっくり返すパフォーマンス(本番でも見事成功で大喝采)。

そして、「大阪風お好みやき」はスクールメイツ風?ダンス付き。

 

そして後半も、前半の盛り上がりを引きずったままの、ホットなレクイエムでした。

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終演後。持ってないけどちゃんとソリストも、とても綺麗なずっしりと重い薔薇の花束をいただきました!

辻マエストロ企画はいつも本当に隅々まで抜かりがなくて、いつも感心するばかり。やっぱりラサール高校出てるからですか?(笑)

 

小樽で第九をご一緒したときには、私から言ったわけでもないのに同行した息子の誕生日を事前に察知して、ホテルにバースデーケーキを届けてくれたりもしてくれたし!

 

その上料理も上手で美味しいもの好き。

今回のモツレク前日の打ち合わせでも歌ったの16分くらい。あとはドンドン美味しい物が出てくる出てくる...。

 

そんな辻ちゃん(急に)とは、色んな因縁がありまして。私が現在隙あらば着ようとする「白タキシード」のデビューも辻ちゃん指揮の《こうもり》で、その時が出会いでした。

 

だいたい歌手なるもの、初めての指揮者には誰であろうが「なんぼのもんじゃい。見せてもらおうやないかい。ぼやぼやしとるんやったら勝手にやらしてもらうで!」という気持ちで接すると思うんですが(私だけ?笑)...。

辻ちゃんは私が知る限り、この世で一番ぼやぼやしてないひと。でもせかせかしてるというわけではなく、ゆっくりに見えるけど実はすごい速さで何度も繰り出している16文キックのような?

それでもしばらくはなんぼのもんじゃの気持ちもあったのですが、その時ご一緒したソプラノの、私が心の中で密かに「お姉さま♡」と呼んでいるクール&セクシーなMKさんが私の隣で辻ちゃんの爆裂トークに身悶えしながらヒイヒイ笑っていらして......もう、これは認めるしかない、と(笑)。

私も辻ちゃんに会うときには超高速脳天チョップをいつでも繰り出せる臨戦態勢でいよう、と。

 

その後は2年連続でロッシーニの《チェネレントラ》と《アルジェのイタリア女》でご一緒して。

ルナノバ主催、川口リリア「チェネレントラ」終演♪ - mezzosoprano 鳥木弥生blog 

 ルナノバ公演、ロッシーニ《アルジェのイタリア女》終演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

私がロッシーニの権威アルベルト・ゼッダ氏以外の指揮でロッシーニのオペラを歌ったのは辻博之だけ、という凄そうに聞こえて凄くない話もあり。

(別に他を断わってるわけじゃなくて、他の依頼が来ないだけだから実は全く凄くない。笑)

 

そして今回は私がモーツァルト《レクイエム》を歌うのは人生で2回目で、前回は2002年、指揮は岩城宏之氏、ということで。

巨匠→辻ちゃん

という流れの他、

宏之→博之

という流れもできました(笑)。 

 

ひ辻ちゃんにも未来の巨匠になっていただきたく、彼には彼の道筋が見えているんだろうなあ、と思いつつ、とりあえず世界の有名指揮者コンクールに勝手にエントリーさせちゃう、てのはどうかな?と、思ってるんですけど。

お姉ちゃんが勝手に...

みたいな、ジャニーズ方式で(笑)。

 

さておき。

 

あと、聞いてみればソリスト全員がモツレクは2回目、という仲の良さ!

ソプラノとテノールのお二人はまあ若いし、へえ、という感じでしたが、バスの方は大先輩だし、モーツァルトやりそうなイメージの国と日本を行き来されてるし、超意外。しかも前回はいつ?との問いには「せんきゅうひゃく......いつかなあ」という悠久さ!(笑)

そういえば、2002年のモツレク岩城宏之マエストロにとっても初めてだったとお聞きしましたが、その後、あったのかな?

 

私は翌日も本番だったので打ち上げはそこそこでしたが、本当に、辻ちゃんの周りに集まる人々はどうしてこうかなあ?という、なんというか、モーツァルトをやるのに相応しすぎる面々。舞台上でももちろん、舞台裏でもディープに充実してましたが、テーブルを囲むとまたこれがすごくて......。辻ちゃんの人徳で集められた合唱団のエキストラの皆さん含め、初対面だったはずなのに、すっかりファミリーのようでした。また盆か正月に会える気がしてます。

 

ちなみに辻ちゃんとの来年OEK定期は7/8。詳細はまだですが、こちらです。

Mozart Opera Selection

 

あんまり日本で忙しすぎるようになる前に、やっぱり「ジャニーズ方式」やるべきかも!!(笑)

 

 

さてさて、2016年下半期、7月最初の演奏会もハッピーに終演。

続いて、下半期2つめ、3つめの演奏会も、とてつもなく幸せに、すでに終演いたしました。

 

というわけで、続く......。

 

 

藤原歌劇団《ドン・パスクワーレ》GP観劇。

 

(あ、チャーリー○エンジェル○のメンバーは、一緒に行った山口佳子ちゃんと、会場で会った光岡暁恵ちゃん)。

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(もう一枚、美人ソプラノを両腕に抱いて超幸せそうな私...)。

 

さて、恥ずかしながら、実演では初めて観ました《ドン・パスクワーレ》。

次の藤原歌劇団公演、ベッリーニ《カプレーティ家とモンテッキ家》のロメオ役を9月に控え、俗に言う「ベルカント」欲が高まっているのもあり、すごく気持ちが良かった〜。

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日、11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

(「ベルカント」という言葉の定義が何種類かあり、私はロッシーニがギリギリベルカント最後の人、と思っていますが、ドニゼッティベッリーニをまとめて言う便宜上、この言葉で)。

 

全編を通して、本当は軽〜いオペラ・ブッファ(お笑いオペラ)なはずなのに、音楽も、演出も、悲哀とシュールさ、ドラマチックさすらも感じさせる多彩さで(三谷幸喜とかロベルト・ベニーニな感じ?)で、私好み。

 

前日にはこんなことを言っていた私ですが、

 

 

やっぱり歌手が出てくるオペラ、楽しいです(笑)。楽しみ方が違うというか。

 

オペラで私が最も「いいなあー」と思う要素は、全員がそれぞれの役割で作品そのものに対して、また作品を通して聴き手に対して、「奉仕」していること。

(音楽以外では「奉仕」のホの字も無い人生なんですけど...。)

 

《ドン・パスクワーレ》が実演機会の多くない作品だから、ということもあるかもしれませんが、マエストロの指揮をはじめ、見える、聴こえる全てから、「作品の良さを出す!」という真摯さと喜びを感じました。

 

一般的な演奏(解釈)ではない部分もあったようですが(ベルカントエキスパートな方曰く)、何しろ初めて観た私(笑)は、まずもって「いい作品だー」と感動するばかり。

アリアや重唱はよく耳にしますけどね。

 

前奏曲が田舎くさいチェロのソロから始まったところからビビッときて、続いて日本昔話を思い出させる(笑)ファゴット、私の大好きなホルン、と、メゾソプラノ心を鷲掴みにする中間音域責め!!たまりませんでした(笑)。

 

菊池彦典マエストロは、日本には数少ないまごう事なきオペラ指揮者で、私は藤原歌劇団《ラ・ジョコンダ》でご一緒しました。昨日一幕後にご挨拶に行ったら、「あのときのチェーカ(私が歌った役名)良かったねえ、ジョコンダ、いい公演だったねえー」と、7年前のことながら、しみじみとおっしゃっていて。

久々に放映されたときのDVDを見ようかなー。

私が妊娠6ヶ月を隠して歌ってた公演(いい思い出)!

 

昨日のGPでは、オーケストラの方々にまず「ベルカントとはなんぞや」という話を楽しいエピソードを交えつつ語ってイメージを伝えていらっしゃいました。

私も菊池マエストロとベルカント(いわゆる、ほうのベッリーニドニゼッティ)やってみたいなあ。

(藤原歌劇団さま、お願いします)。

 

昨日私が観た、明日、7/2本番のほうのドン・パスクワーレ、題名役は藤原歌劇団総監督の折江忠道さん。

すごく哀れな役どころなのですが、折江さんのパスクワーレには最初どこかかっこいいところもあり、その後の変化がまた見ものでした。あと何がすごいって、字幕いらずのクリアーなイタリア語!初めて観る私もしっかり理解できました。

それは他の歌手の皆様もそうで、藤原歌劇団の最高の美点のひとつ!

他にもあります。藤原歌劇団の美点!

 

押川さんのマラテスタ、柴山さんの公証人の芸の細かさ、舞台で起こる全てを拾いまくるしつこさ、ぜひ瞬きもせずに見ていただきたいです。

こちらはおっしーこと押川さんのブログ

いよいよ明日|oshikawahiroshiのブログ

 

楽しかった観劇のあと、日本オペラ振興会の佐竹理事長にお会いし、「はじめてのオペラ」という企画でいらっしゃっていたフレッシャーズの方々と記念撮影!

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オペラの魅力、感じていただけたかな?

また観に来てね〜〜!!

 

さてさて、本日から3日間、日生劇場で公演の《ドン・パスクワーレ》。

前売りは終了しているようですが、当日券が出る模様です。

コメント

 

思いっきり笑えてちょっと切ない《ドン・パスクワーレ》。

この機会に。観て損無しです!!

 

 

 

仏子より、愛を込めて。

たまに読めない方がいるようです。

「仏子」は「ブシ」。

フッコとか、イムコ?ではなく。

飢餓と関係ある地名なんだろうなあ...と学生時代から思いつつ、悲しすぎて通えなくなりそうなので未だに由来は知りません。

 

こちらにある武蔵野音大入間キャンパスは、美しい自然に溢れた場所。

遅れてきた新学期。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

さらに梅雨本番の趣の最近は、紫陽花が非常に非常に美しく...。

 

来年度には全学年収容の江古田キャンパスが完成するので、この入間キャンパスに通うのも、あと、実質5〜6ヶ月といったところかな。

次の桜はもう見れないのか。寂しいな。

 

さて、

 

今週のお題「2016上半期」

 

お題に乗って今年上半期を振り返ろうかなあ、と。

 

このブログを始めて2年と数ヶ月が経ちました。たまに「去年のあなたはこんなでしたよ」「2年前のあなたはこんなことしてましたよ」という「省みて改めろ」メール(被害妄想?笑)もくるし、過去を忘れまくる私としては、なかなか便利。

たまに、すごく楽しかったこととか、異様に細かく覚えてたりするんですけどねー。頭の中に録画、再生機能があるみたいに。上手くいった(と思った)本番とかね。失敗は...やっぱり覚えてる(笑)。

 

しかし、やはり割合的に忘れる分量が多く、最近は会う人会う人に「スペインどうだったー」と訊かれる日々なのですが......。

なんと、この口数が多い私が、

 

「とっても楽しかったです」

 

と、小学校一年生の作文のような返答しかできない!

これはすでに文章としてアウトプットしすぎた弊害か?!とも思ったり。(「二回同じ話をしてしまう」恐怖症)。

 

まだまだ書いていない楽しかったこともたくさんあるのだけどなあ。

 

「サバデイ日記」より、オペラ《蝶々夫人》の内容に触れたエントリーを二つ振り返り...。

 

サバデイ・ファランドゥラ劇場《蝶々夫人》初日。〜サバデイ日記11 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

Un bel dì, vedremo...〜サバデイ日記16 - mezzosoprano 鳥木弥生blog 

 

 スペインのあとに寄ったイタリアでの日々も濃ゆかった!

 

旅の終わり。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog 

旅の悦び。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

帰国前夜から...久々の日本! - mezzosoprano 鳥木弥生blog 

 

今後の展望も含めて未消化なことも多くて、いつどうやって消化していこうかと思いつつ、日本での日常に流され...パラレルワールド?として放置しそうな気も。

 

とりあえず嬉しいのは、12年ぶりに再会した大分出身バリトン、渡邉弘樹さん(本当は二文字めが違うのですが出てこない字で...)にお誘いいただき、ソプラノ髙橋絵理さん、テノール寺田宗永さんなどと、熊本・大分チャリティーのサロンコンサートが実現すること。

詳細はまた、ですが、4声部揃ったのを良いことに、けっこう真面目にオペラも歌ったり、普段歌わないような美麗な(笑)アンサンブル曲も。

8月8日。場所は荻窪名曲喫茶ミニヨン。日フィルの皆様がよくサロンコンサートをされることで有名だそうですが、私は初潜入!楽しみです。

あれ?ミニヨン??

 (このアリアもプログラムに入れるべきだった?? )

 

その、ソプラノ髙橋絵理さんとの出会いも、今年の上半期でした!

秋田アトリオン、山田和樹マエストロ×仙台フィル×藤原歌劇団《カルメン》終演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog 

ご縁が続いて嬉しいです。

 

カルメン》といえば、オペラシティでも。

ほぼクローズドだったのが少々残念だった「銀座オペラアネックス」のこちらもありました。

《カルメン》ハイライト、終演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

豪華出演者と豪華衣装も楽しかった、所沢でのガラコンも今年1月だったのですねえ。

所沢ミューズ《ニューイヤーオペラガラ》! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

3月には、忘れちゃいけない、昨月創立1周年を迎えたTJMこと、多摩ジュニア・ミュージカル の第一回発表会も!!!

多摩ジュニア・ミュージカル第一回発表会&ファミリーコンサート!終演! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 最近、ようやく記録DVDを見て、またちょっとだけマリアが歌いくなりました(笑)。

 

三日間に渡る誕生祭もすごかったな......。

我が家にのべ何人来たんだろう......。

CDGにて。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

そしてそして、 4Fioriもありましたー!!

《4 Fiori》第2弾!開花!! - mezzosoprano 鳥木弥生blog 

次決めてないけど4人でまた「打ち合わせ」したくなってきたぞ〜。

 

そんな上半期、今日で本当に終わり??

6月31日は?無いの?!?

 

て、ことは明後日がこちらの本番になります!

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そして、明々後日がこちら!

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お天気も良さそうだし、週末何しようかな〜、て方がいらっしゃいましたら!

6月も残りわずか!今後に向けて。

髪を切りました。さっぱり!!

スペイン、イタリアでの生ハム太りが治らなかったので、髪を切れば生ハム3枚分くらいは体重が減るのではないかと思って!!

 

結果は一グラムたりとも変わりませんでしたけど。

 

おかしいなあ...。刈られた大量の毛を見た美容師さんに「鳥木さんが羊に見えてきました」って言われたのに...。

あと、「昨日うち混んでたんですけど、1日でカットした分より、鳥木さん一人分の方が多いです。ゴミ袋代請求しますね」って、言われたのに...。

(国分寺市は燃えないゴミ用、有料。ですが、もちろん請求は冗談)。

 

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(帰り道に近所の貴重な雑木林エックス山の前で。今年も夏になったらカブトムシ落ちてるかなあー)。

エックス山について | 国分寺市にふるさとをつくる会

これを撮る前に、友人に「髪を切った」とメッセージをしたら「髪見せて」と返事が来たので、美容院で撮った、切った髪の方の写真を送ったら「新鮮!」と喜ばれました(笑)

 

さてさて、体重云々は冗談半分として(半分は本気?!)、6月はなんとなくすっきりしないひと月で、まあ、梅雨ですからね...さっぱりしたかった、というのも髪を切った動機のひとつ。

 

2ヶ月に渡って休講した大学への復帰、補講などに集中しつつ、休むぞ!と、6月は歌う本番を入れておらず...結果、良かったのか悪かったのか...。

やっぱり本番がないと喉に気を使わなくなるんですよね...。

「物置と化している地下に甥っ子が住める&ピアノを入れられる」ように片付ける、なんていう使命もあり、珍しく埃にまみれたり(シンデレラ役を歌った以来?笑)、各所の「お帰りなさい会」の開催が激しく、久々の日本の飲み会、日本のお酒を堪能しすぎたりして、急に声が出なくなったりも!!!

 

歌手が声出ないんだからもうちょっと悩めよ...て我ながら呆れます...。

幸いもうすっかり治りました。

もし本番があったら、と思うとぞっとしますが、そしたら地下室にも飲み会にも近付かなかった!!かな?

そういえば学生の時も声が枯れたのをいいことにしゃがれ声の歌手の歌を歌いにわざわざカラオケに行ったりしてました...。

 

ちなみに、おかげで「オステオパシー」なるものも試しまして、良いきっかけだったな、なんても思ったり。前々からソプラノの小林厚子さんに聞いていて興味はあったんですけどね。

 

 

オステオパシーとは何か―自然治癒力を引き出し健康を回復させる手技療法

オステオパシーとは何か―自然治癒力を引き出し健康を回復させる手技療法

 

 

 

 このあたりにも書いたように、地下室で過去の自分に出会ったりもして。

夢〜思い出〜 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

7年目のハッピー・バースデーと、10年目の追悼。 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

フランス語もすっかり忘れてしまわないようにしなきゃな、と思っていたところ、こんなものも見つけたり。

(名セリフのフランス語、どうぞ!)

 

https://www.instagram.com/p/BG33Eo0OTuZ/

君は光...僕は影...#ladyoscar

https://www.instagram.com/p/BG4t1U8OTuX/

きょうは、ベルサイユは、たいへんな人ですこと!#ladyoscar

 

あと、中学ではブラスバンド、高校ではオーケストラで吹いていたホルンへの愛情が復活したり。

 

ぼんやりしていたようで、新しい出会いあり、自らの古も暖まり、ある意味濃ゆい6月でした。(まだちょっとあるけど!)

 

今週のお題「2016上半期」 

 

今年も半分が終わるんですね...。

 

7月からはまたひと月の隠居?から抜け出て、色々と、人様の前に姿を現します。

 

まずはこちら。7/2。神奈川にて。

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久々、モツレク

友情出演、て書かれたの初めてかも!

指揮の辻博之さんとの「友情」については連続3回くらい書かないと書きつくせないので、またいつか。

彼とのモーツァルト、来年アンサンブル金沢の定期でもご一緒するので前哨戦かな?

マル秘、超豪華バスソリストが気になる方も、ぜひお越しください(笑)。

 

翌日、こちら。先日もお邪魔した白寿ホール。

郡愛子さま40周年記念リサイタル〜麗しのWあいこさん〜 - mezzosoprano 鳥木弥生blog

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7/3昼夜公演で、夜の回にまだ余裕があるようですが、売り切れ必至です。お早めに!! お求めは以下よりどうぞ。

http://md-ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1624154&rlsCd=001&lotRlsCd=

 

そして7/9。ロッシーニ以外を歌いに行くのは初めてな川口リリア

ぴあではすでにチケット売り切れのようですが、どうしてもという方がいらっしゃいましたら、コメント、メッセージなどいただけましたら努力します。

 

そして、「国立旭町商店会サマーフェス」(フラメンコの本番。笑)を挟んで。

 

8/8。詳細は未定ですが、熊本・大分チャリティーでサロンコンサートを。場所は東京、荻窪

 

9/8。まるで「武蔵野音楽大学声楽科講師演奏会」ですが...違います。サントリーホールにて。

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http://md-ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1616465&rlsCd=001&lotRlsCd=

こちらのチケットサイトを携帯で開くと指揮者のお名前がベルばら風なところで止まっていて面白い(笑)。

(お引き受けした時は指揮者が誰か知らず...知っていたら曲をイタリアものにしたのに...まあいいけど...)。

 

そして9/11には、私が髪を切ったもうひとつの理由かな?

ロメオ役を歌う、こちらの公演があります。

 藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日、11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

来月には稽古も始まるので、ぼちぼち男気も出していこうかな、と(笑)。

 

秘密ですけど、今回は、憧れの、男もすなる「相手役と本当に恋に落ちる」をしてみむとする可能性もあるんじゃないかな、て、思ってます...。

 ぜひ私の恋の行方を確かめに!?9/11日は新国立劇場へ!チケット好評発売中です。

こちらも売り切れ必至!良い席はお早めに。

 

さてさて、皆様の上半期はいかがでしたでしょうか?

下半期もよろしくお付き合いいただけましたら幸い至極です!!

 

郡愛子さま40周年記念リサイタル〜麗しのWあいこさん〜

私は大学を卒業する頃まで自分がオペラ歌手になるなんて全く思っておらず、卒業してしばらくしてオブラスツォワに誘われるままにロシアに行って、勧められるままにイタリアに行き、流されるままにフランスに行き...という人生だったので、日本の音楽家、声楽家の方々は、どんなに有名な方でも共演したことがなければ全然存じ上げない、という失礼なやつで...。

 

こんな素晴らしい先輩がいたのか!!と、最近になって驚愕することも多々。

 

そんな素敵な先輩メゾソプラノ歌手の筆頭が、今年デビュー40周年の郡愛子さんでした。

 

藤原歌劇団創立80周年記念コンサート、終演!! - mezzosoprano 鳥木弥生blog

 

こちらの演奏会でご一緒したのがもう2年前!

初めてお会いしたプーランクカルメル会修道女の対話》が2010年。

全然お変わりなく......あやかりたい!

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伴奏は我らが藤原藍子さん!

字は違うけど「Wあいこ」。

郡さんが、「同じあいこでもこんなに顔の大きさや手足の長さが違って...そばには寄りません」、とおっしゃっていて...

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寄ったらこれ。屈めて前に出してご自分は背伸び!!

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3人でも撮らせていただきました♡

郡さん、充分小顔です。

 

さて、プログラムの方は、メゾソプラノの魅力を伝えるという非常にありがたい意欲に満ちたもの。

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まずは、それぞれお国が違う歌曲3曲、そして、藍子ちゃんのソロも含めてバッハ3曲!

 

メゾソプラノ(アルト)のバッハ2大名曲...。

私は特にマタイがすごーく好きで、めちゃめちゃ歌いたいのですが、モーツァルトでさえなかなか歌わせてもらえない私に、いわんや、バッハをや...。ナイナイ...(涙)。

 

そして黒人霊歌2曲で休憩。

楽しいおしゃべりも含めて、この幅広いレパートリーを一気に歌われました。すごい!

 

後半はまずかっこいいパンツルックで、ズボン役(オペラで女性が歌う男性役)を3曲、というか、3人。

《友人フリッツ》ベッペ役では、バイオリン演奏も披露!

(カスタネットしか叩けない自分が恥ずかしくなりました。笑)

 
お題「演奏できる楽器」

 

そして、

 

もう、この曲は私、好きすぎて、泣かずに聴くのは無理。泣かずに歌うのも...無理!!

泣きながら歌えるようになる方向で練習してますから。

たぶんこの曲への愛は、これからしつこく9月まで語り続けると思いますので、いつも読んでくださっている奇特で有難い皆様、御覚悟を、いえ、お楽しみに...。

藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家 I Capuleti e i Montecchi」2016年9月10日、11日 | JOF 公益財団法人日本オペラ振興会

 

当然、本日も郡さんの歌声、歌心に号泣です。

藍子ちゃんのピアノも良かった!!!

 

ズボン役、もう一曲は、これも涙なしには聴けない、歌えない「Che faro' senza Euridice」。

同じ衣装のままでも、しっかりロメオからオルフェオに変身するのもすごいなあ、と思いました。

 

そして、実はここまででも大活躍している(バッハ、ベッペなどで)バイオリンの中島ゆみ子さんと藍子ちゃんのグルック/クライスラー「精霊の踊り」を挟み、リサイタルはクライマックスへ。

 

衣装チェンジして、バラを持って登場〜!

で、ハバネラ!

これまたナイスキャラクターで魅せてくださいました。

 

最後の2曲は、郡さん曰く、「ワケあり女」のファヴォリータと、「下心女」のダリラ。

メゾソプラノにはこういう役が...とおっしゃってましたが、いやいや、ソプラノの方がそういう人多くない?とも思ったり。

実生活じゃないですよ!役でも!ん?も、じゃないな(笑)、いやいや...。冗談ですよー。

 

閑話休題

 

《ラ・ファヴォリータ》O mio Fernandoは、郡さんの名司会で、

「それでは、12曲続けてお聴きください」

「続きは90周年で」

などの名言が飛び出た「藤原歌劇団80周年記念演奏会」のときに、私も歌わせていただいたアリアで、いつでも歌えれば幸せなメゾソプラノレパートリーの中でも屈指の名曲であり、大曲。

大曲すぎて、私はデビュー40周年で歌える気はしません(笑)。

いやいや、頑張ろう。

メゾソプラノ目線で聴くと、レチタティーヴォやカヴァティーナ、カヴァレッタの繋ぎが考えどころなアリアなのですが、郡さんの解釈、表現は、とっても美しくて納得いくものでした。

真似しよ(笑)。

 

 

あ、そんな事ばっかり言ってますね。

まあ、もうお分かりかと思いますが、ていうか、もう書いてますが、だいぶん好きですよね、私、郡さんが(笑)。真似したくもなります。

 

貢物にくっつけようと思って家から持って行った小さいメッセージカードは、コンサートを見終わってから書いていたら想いが溢れすぎてかなりウザいラブレターになってしまったんですけど...そのままお渡ししてしまいました(笑)。嫌われませんように...。

 

あと、Wあいこ様方に会いたい気持ちのみでコンサートに行ったら、当たり前なんですが会場は藤原歌劇団関係者の巣窟で(笑)。

図らずも皆様に帰国のご挨拶ができて良かったです...。

(私の仕事場には平均0.4人くらいしか姿を見せないマネージャーさんたちも大集合でした。いえ、いいんですよ、もちろん...)。

 

そんな、こんな。

麗しいWあいこさんと過ごす、素敵な午後でした。

 会場の白寿ホールにはたぶん初めて足を踏み入れたのですが、奇しくも来月、こちらの舞台の方にもデビューさせていただきます。

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こちらです!

熊本地震チャリティーコンサート。

豪華な方々とご一緒させていただきます。

チケットはこちらで。

夜の部にまだ余裕があるようです。

ぜひぜひ、お誘い合わせの上、お越しくださいませ。

http://md-ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1624154&rlsCd=001&lotRlsCd=